【未来は私の言う通り 復讐の占い師】5話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

【未来は私の言う通り復讐の占い師】第5話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回、憎き相手・藤堂恵の結婚式で、占い師・美都が呪いの発動を宣言したところで幕を閉じました。第5話は、いよいよその呪いが猛威を振るい、偽りの花嫁が自らの手で全てを破滅させていく、まさに爽快な復讐劇が描かれます。

呪いの発動、偽りの手紙

披露宴のクライマックス、恵は両親への感謝の手紙を読み始めます。 「お父さん お母さん 今日という特別な日を迎えることができ とっても―」

その瞬間、美都の呪いが発動します。恵の表情がわずかに歪み、彼女の口から紡がれる言葉は、もはや彼女自身の意思によるものではなくなっていました。

「―私は」

会場の誰もが、感動的なスピーチが続くと信じて疑わない中、恵の口から飛び出したのは、予想を遥かに超える衝撃的な言葉でした。

止まらない本音、地獄の披露宴

祝福から罵倒へ

「私はとても幸せです」 そう微笑んだかと思うと、恵の表情は一変。マイクを通して、彼女の腹黒い本音が会場中に響き渡ります。

「気に食わない馬鹿ババアからイケメン彼氏奪えたからでーす♪」

突然の暴言に、会場は「えっ…？」と騒然となります。しかし、呪われた恵の口は止まりません。

「旦那の稼ぎはいいし あとは専業主婦で楽させてもらいまーす」

そして、極めつけに、彼女は本命の恋人の名前を叫んでしまうのです。 「た、た、た、拓斗〜！」

全ての悪事を自白

もはや結婚披露宴は、恵の公開処刑場と化しました。新郎の一也や両家の親族が呆然とする中、彼女の口からは、これまで隠してきた全ての悪事が暴露されていきます。

「私が愛してるのは拓斗だけなの！一也なんてただのATMよ！」

「会社の お金も たっぷり 使わせて もらって ま〜す！」

さらに、不正をもみ消してくれていた上司のことまで暴露します。 「あのハゲ部長 ちょっとくわえてやればもみ消してくれるんですよ」

「おい 誰か…新婦の口を塞げ！」と恵の父親が叫びますが、もう手遅れ。会場は怒号と悲鳴が飛び交う、阿鼻叫喚の地獄絵図と化してしまいました。

愚かな男の末路、そして…

後悔する元カレ・一也

全ての真実を知り、打ちのめされる一也。彼の脳裏には、和香と過ごした幸せな日々が蘇ります。

（俺は…どこで間違えてしまったんだ…？） （君を選んでいればこんな…）

後悔の念に苛まれた彼は、まるで救いを求めるかのように、和香の元へと歩み寄ります。彼が何を言おうとしたのかは分かりません。しかし、その瞳には、浅はかな同情と復縁への期待が浮かんでいました。

決別の一撃

しかし、そこに立っていたのは、もはや泣き寝入りするかつての和香ではありませんでした。彼女は、すがりつこうとする一也の頬を、力いっぱい平手打ちします。

「ぱぁん」という乾いた音が、騒然とした会場に響き渡ります。

自分の過ちに気づくのがあまりにも遅すぎた男と、理不尽な仕打ちを乗り越え、自分の足で再び立ち上がろうとする女。その対照的な姿が、この復讐劇の完全な終わりを告げていました。

【未来は私の言う通り復讐の占い師】5話を読んだ感想（ネタバレあり）

第5話、最高でした！これ以上ないくらいスカッとする展開に、読んでいて思わずガッツポーズをしてしまいました。美都の呪いは、相手を物理的に傷つけるのではなく、「自らの口で全てを暴露させ、社会的に抹殺する」という、最も残酷で効果的な方法だったのですね。このえげつないやり方に、作者のセンスを感じずにはいられません。

恵が次々と自分の悪事を暴露していく様は、まさに圧巻の一言。「馬鹿ババア」「ATM」「ハゲ部長」など、パワーワードが満載で、彼女の人間性の低さがこれでもかと表現されていました。周りの人間がどんどん不幸になっていく様子も含めて、完璧な「ザマァ」展開だったと思います。

そして、何よりも素晴らしかったのが、最後の和香の平手打ちです。後悔してすり寄ってくる元カレを、容赦なく拒絶する。この一撃は、彼女が過去と決別し、新たな一歩を踏み出すための力強い宣言だったように感じます。被害者だった彼女が、最後は自分の力でけじめをつけた。この終わり方は、単なる復讐代行物語ではない、一人の女性の再生の物語としても、非常に感動的でした。

まさに神回。この爽快感が、この作品の最大の魅力なのだと改めて確信しました。

【未来は私の言う通り復讐の占い師】5話のネタバレまとめ

• 美都の呪いが発動し、恵は結婚式のスピーチで自分の本性を暴露し始める
• 和香を「馬鹿ババア」と罵り、一也を「ATM」としか思っていないことを告白する
• 本命の恋人・拓斗の存在や、会社のお金の横領、上司との不適切な関係まで全て自白する
• 披露宴は阿鼻叫喚の地獄絵図と化し、結婚は完全に破談となる
• 全てを失った一也が後悔して和香にすり寄るが、和香は彼を平手打ちし、完全な決別を告げた

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コマさん（koma）

野生のライトノベル作家

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社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》