復讐モノ

【未来は私の言う通り 復讐の占い師】7話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 呪いの代償として、美都が自らの命を削っているという衝撃の事実が明らかになった
  • 新たな依頼者として、母親に殺意を抱く女子高生・玉井友梨佳が「はちかけ」を訪れる
  • 美都は友梨佳の心に潜む深い闇を見抜き、彼女が母親から虐待を受けていることを察した

【未来は私の言う通り復修の占い師】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回、母親への殺意を占い師・美都に見抜かれた女子高生・友梨佳。第7話では、彼女が語る壮絶な家庭環境と、虐待がエスカレートしてしまった悲しいきっかけが描かれます。そして、追い詰められた少女は、ついに美都に救いを求めるのです。

教育という名の虐待

友梨佳が抱える憎しみの根源は、母親からの異常なまでの教育への執着でした。テストで少しでも間違えようものなら、「そこの方程式が違う!」「間違えるアンタが悪いの」とヒステリックに怒鳴りつけ、全ての責任を友梨佳に押し付けます。

それはもはや教育ではなく、精神的な虐待そのものでした。友梨佳は、母親の期待という重圧の中で、息もできないような毎日を送っていたのです。

唯一の心の支え、父親との連絡

そんな友梨佳にとって、唯一の心の支えは、幼い頃に離婚した父親の存在でした。彼女は母親に隠れて、父親と連絡を取り続けていたのです。

しかし、そのささやかな幸せも、長くは続きませんでした。ある日、友梨佳が父親からもらったペンを使っているところを、母親に見つかってしまいます。

「そのペン…見慣れないけどどうしたの?」

母親の鋭い指摘に、友梨佳は言葉を詰まらせます。この小さな綻びが、彼女をさらなる地獄へと突き落とすきっかけとなってしまいました。

母親の狂気、父親への殺害予告

隠し事が招いた暴力

友梨佳が父親と会っていたことを知った母親は、逆上します。 「あの男に会ったのね…?」

「最近コソコソしてると思ったら」「最近成績が伸びてないのはそのせいだったのね!?」 そう言って、母親は友梨佳の髪を掴み、激しい暴力を振るい始めたのです。

異常な独占欲

そして、母親の口から飛び出したのは、常軌を逸した恐ろしい言葉でした。

「これ以上あの男が邪魔をするなら いっそ私が殺してやるっ…!」

父親を殺すとまで言い出した母親の狂気に、友梨佳は必死で抵抗します。「お母さん やめて!」と叫び、母親を止めようとしました。

彼女は、この出来事以降、父親の身の安全のために、連絡を一切絶ってしまったのです。「…父には生きていてほしいから…」と語る友梨佳の表情は、あまりにも悲痛でした。

追い詰められた少女の最後の選択

限界に達した心

友梨佳は、中学生の頃までは、母親の厳しい教育に何とか耐えてきました。しかし、高校生になり、父親という唯一の逃げ場さえも奪われたことで、彼女の心は限界に達してしまいます。

児童相談所に助けを求めたこともありましたが、何も改善されませんでした。それどころか、相談所へ行ったことが母親にバレて、さらに酷い暴力を受ける結果となってしまったのです。

「今、胸の中が殺意でいっぱいになってます…」 「このままではお母さんを殺してしまいそうで……」

そう言ってうつむく彼女の姿は、もはや助けを求める力さえ残っていないように見えました。

占い師への懇願

美都は、友梨佳の話を静かに聞いた後、「アナタはどうしたいですか?」と問いかけます。その言葉に、友梨佳は堰を切ったように感情を爆発させました。

「お願いします!私、こんな人生嫌なんです!」

彼女は泣きながら美都にすがりつき、「お金なら…払いますから…」と、震える手で財布を取り出そうとします。母親を呪ってでも、この地獄から抜け出したい。それが、追い詰められた彼女が出した、最後の答えでした。

【未来は私の言う通り復讐の占い師】7話を読んだ感想(ネタバレあり)

第7話は、読んでいて本当に胸が締め付けられる回でした。教育虐待というテーマは、非常にデリケートで重い問題ですが、本作はそれを真正面から描いています。母親の「間違えるアンタが悪いの」というセリフは、典型的なモラハラであり、子供の心をどれだけ深く傷つけるかを考えると、怒りで震えました。

そんな地獄のような毎日の中で、父親との連絡だけが友梨佳の唯一の光だったのに、それさえも奪われてしまう。そして、母親が父親の殺害まで口にするシーンは、もはやホラーでした。自分の思い通りにならないものを力で排除しようとする、その歪んだ支配欲に恐怖を感じます。

児童相談所に行っても救われなかった、というくだりも非常にリアルで、社会のセーフティネットからこぼれ落ちてしまった子供の絶望がひしひしと伝わってきました。

最後の「お願いします!」という友梨佳の叫びは、彼女の魂からの悲鳴だったと思います。もはや彼女には、美都の「呪い」しか残されていない。そう思うと、本当に切なくてやりきれない気持ちになります。美都は、この少女の悲痛な願いにどう応えるのか。そして、この歪んだ親子関係に、どのような結末をもたらすのか。次回の展開から目が離せません。

【未来は私の言う通り復讐の占い師】7話のネタバレまとめ

  • 友梨佳は、母親から「教育」という名の精神的・肉体的虐待を受けていた
  • 彼女の唯一の支えは、離婚した父親との秘密の連絡だった
  • 父親との関係が母親にバレてしまい、激しい暴力を受け、父親を殺すと脅される
  • 友梨佳は父親を守るために連絡を絶ち、完全に孤立してしまう
  • 児童相談所にも助けを求めたが改善されず、絶望した彼女は母親への殺意を募らせる
  • 友梨佳は美都に泣きすがり、「母親を呪ってほしい」と復讐を依頼した

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
【未来は私の言う通り 復讐の占い師】6話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説
【未来は私の言う通り 復讐の占い師】6話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
【未来は私の言う通り 復讐の占い師】8話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説
【未来は私の言う通り 復讐の占い師】8話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました