【死ぬまでバズってろ】11話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 渡辺との幸せな未来よりも、自らの力で成功する道を選んだタパ子は、彼の告白を断りました 。
- チャンネル登録者数が50万人を突破した直後、彼女の元に「200%バズります」という謎のタレコミ情報が届きました 。
- 渋谷のスクランブル交差点で通り魔に刺されるという悲劇に見舞われますが、タパ子はその惨状すらもバズのネタに変え、ついに顔を公開しました 。
- 事件の影響で登録者数は100万人を突破しますが、その後は伸び悩み、新たなネタを求めて「ゴミ屋敷」の無断清掃配信を計画します 。
- しかし、その家の関係者として現れた渡辺に、住居侵入の現行犯で逮捕されてしまいました 。
【死ぬまでバズってろ】第11話をネタバレありでわかりやすく解説する
信じていたはずの渡辺に逮捕され、再びどん底に突き落とされたタパ子。第11話は、そんな絶望の淵で、彼女が生涯で最も恐れる人物と再会し、過去の悪夢と対峙することを余儀なくされる、緊迫感に満ちた物語です。
どん底への転落と最悪の出迎え
警察署から釈放されたタパ子は、失意の底にいました。ゴミ屋敷の清掃企画は完全に失敗し、フォロワーも減少したであろう状況に「コメント見たくないな……」と顔を曇らせます 。何より、逮捕した渡辺が一度も目を合わせてくれなかったことが、彼女の心に重くのしかかります 。
警察署の受付担当者から「さっきご家族が迎えに来てたよ?」と声をかけられますが、タパ子は「え?東京に家族なんていないんだが…?」と困惑します 。不安を胸に警察署を出た彼女の前に、一人の男が立ちはだかりました。フードを深くかぶったその男は、タパ子が生涯で最も会いたくなかった人物、DV夫だったのです。
彼は「留置所おっつー 配信見てたよ?」と不気味に笑いかけ、タパ子の現在の活動を嘲笑うかのように「YouTuberって稼げるんだろ~?あんま調子乗るなよ?」と威圧します 。
逃れられない過去と凶悪な取引
タパ子は「最悪だ…見つかった…」と絶望します 。元夫は、5年ぶりの再会を歪んだ形で喜びながら、彼女が刺された事件すらも「痛かった?」と軽薄に尋ねるのでした 。
そして彼は、信じられないような告白を始めます。地元で仲間の金を盗んで東京に逃げてきたこと、そして、その逃亡を手引きするはずだった人間に裏切られ、カッとなって拳銃で撃ってしまったこと 。彼が関わっていたのは、ニュースで世間を騒がせていた板橋の発砲事件だったのです。
殺人犯となった元夫は、過去の支配関係をちらつかせ、「加菜子 助けてよー」「いつも俺の言うことなんでも聞いてくれるじゃーん」と、タパ子に助けを求めます 。タパ子は「私には関係無いよ」と突き放しますが、彼は強引に彼女を連れ去ろうとします 。
過去の悪夢が蘇り、タパ子は「嫌!!」「もう私のこと巻き込まないで!」と叫び、元夫の足を踏みつけて全力で逃走します 。
東京からの逃亡と予期せぬ救いの手
タクシーに飛び乗ったタパ子は、自分が必死の思いで手に入れたマンションですら、もはや安全な場所ではないことを悟ります 。彼女は渡辺に「今までありがとう。あとごめん。」とだけメッセージを送り、全てを捨てて東京から逃げることを決意しました 。
品川駅から新幹線に乗り込もうとしたその時、見知らぬ男に声をかけられます。驚くタパ子に、男はマスクとメガネを外しました。その正体は、なんと人気俳優の楠木速斗だったのです 。
新たな決意と反撃の狼煙
楠木は、憔悴しきったタパ子の様子を見て、ただならぬ事情を察します。彼は「「自分のことは自分で幸せにする」って俺の情報ばら撒いて人気稼いだ奴が暗い顔して」と皮肉を言いつつも、彼女の本質を見抜いた言葉を投げかけました 。
「カナコちゃんは逃げるよりぶちのめす方が似合うと思うけど?」
その言葉は、絶望していたタパ子の心に火をつけました。彼女は逃げることをやめ、自らの手で運命に立ち向かうことを決意します。
テレビのニュースで元夫が港区方面へ逃走中であることを知ったタパ子は、すぐさまタクシーを拾い、運転手に「こっから適当に港区内を車走らせてもらってもいいですか!?」と指示 。そして、スマートフォンでライブ配信を開始します 。
「アイツを捕まえる所を撮って絶対にバズってやる!!!」
執念の末、彼女は元夫が乗る銀色の車を発見。
「あの銀の車 追って!!!」と運転手に絶叫します 。しかし、無謀な追跡の果てに、彼女が乗るタクシーは大型トラックと激しく衝突してしまうのでした。
【死ぬまでバズってろ】11話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、まさに絶望の淵から這い上がる、タパ子の不屈の精神が描かれた神回でした。渡辺に逮捕され、さらには最も恐れる元夫にまで遭遇するという、これ以上ないほどのどん底。正直、このまま彼女は過去に囚われてしまうのではないかとハラハラしました。
しかし、そんな彼女を再起させたのが、敵であったはずの楠木だったという展開には鳥肌が立ちました。「逃げるよりぶちのめす方が似合う」という彼の言葉は、誰よりもタパ子の本質を理解しているからこそ出てきたのでしょう。二人の間には、敵や味方といった単純な関係性を超えた、奇妙な絆が芽生え始めているのかもしれません。
そして、全てを失う覚悟で元夫との直接対決を選び、その様子すらもライブ配信の「ネタ」にしようとするタパ子の狂気。彼女の行動は決して褒められたものではありませんが、自らの運命を他人に委ねず、どんな手を使ってでも切り開こうとするその姿には、一種の格好良さすら感じてしまいます。最後の交通事故という衝撃的な結末が、彼女の覚悟の代償なのか、それとも新たなバズへの序章なのか。次回の展開が待ちきれません。
【死ぬまでバズってろ】11話のネタバレまとめ
- 渡辺に逮捕され釈放されたタパ子の前に、殺人犯にまでなっていたDV夫が現れ、彼女に助けを求めます 。
- 恐怖から東京を捨てて逃げようとしたタパ子ですが、新幹線の駅で偶然にも人気俳優の楠木速斗と再会します 。
- 楠木からの「逃げるよりぶちのめす方が似合う」という言葉に奮起し、逃亡を中止して元夫への反撃を決意します 。
- タパ子は元夫を追跡する様子をライブ配信し、新たなバズを生み出そうとします 。
- しかし、無謀なカーチェイスの末に、彼女が乗るタクシーは交通事故を起こしてしまいます 。
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