【死ぬまでバズってろ】12話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 渡辺に逮捕され釈放されたタパ子の前に、殺人犯にまでなっていたDV夫が現れ、彼女に助けを求めました。
  • 恐怖から東京を捨てて逃げようとしたタパ子ですが、新幹線の駅で偶然にも人気俳優の楠木速斗と再会します。
  • 楠木からの「逃げるよりぶちのめす方が似合う」という言葉に奮起し、逃亡を中止して元夫への反撃を決意します。
  • タパ子は元夫を追跡する様子をライブ配信し、新たなバズを生み出そうとしますが、無謀なカーチェイスの末に、彼女が乗るタクシーは交通事故を起こしてしまいます。

【死ぬまでバズってろ】第12話をネタバレありでわかりやすく解説する

元夫を追跡中に大事故に見舞われたタパ子。第12話は、絶体絶命の状況から始まる、息もつかせぬ最終決戦です。彼女の狂気と覚悟、そして渡辺との絆が試される、まさにクライマックスと呼ぶにふさわしい物語が繰り広げられます。

絶望からの生還と駆けつけた救世主

大型トラックとの衝突。誰もが最悪の事態を想像しましたが、タパ子はシートベルトのおかげで奇跡的に無事でした。 彼女は事故の衝撃よりも、ライブ配信のコメントが殺到していることに興奮し、視聴者に向けて「二人とも無事でーす!無傷でーす!!」と笑顔でアピールします。

しかし、元夫の車を見失い、配信のコメント欄も「犯人逃したな」「解散」といった言葉で溢れ、万事休すかと思われました。 その時、ひしゃげたタクシーのドアを開け、彼女の前に現れたのは、私服姿の渡辺でした。

彼は夜勤中にタパ子からの別れのメッセージを見て、心配のあまり駆けつけてくれたのです。 渡辺は「フラれたならもう関わらない方がいいって思ってたけど…」と、自分の気持ちを押し殺そうとしていたことを明かし、彼女の無事を心から案じます。

譲れない想いと渡辺の決意

渡辺はタパ子に、警察と救急車が来るからここで待っているようにと伝えます。 しかし、タパ子は首を縦に振りません。彼女は、追っている犯人が自分の元夫であることを告白し、この決着は自らの手でつけなければならないと訴えます。

私の配信聞いてたんでしょ!?私の手でぶちのめさないと気が済まないの!

タパ子の名誉を挽回する!!

彼女の瞳に宿る、決して折れることのない強い意志。それを見た渡辺は、彼女を止めることを諦めます。そして、自らのバイクにまたがり、タパ子に手を差し伸べました。彼は、彼女を「助ける」のではなく、彼女自身の戦いを見届けることを選んだのです。

ライブ配信カーチェイス、再び

渡辺のバイクに二人乗りし、追跡を再開したタパ子。早朝にもかかわらず、彼女のライブ配信の同時接続者数は3万人を突破します。 パトカーのサイレンも聞こえ始め、警察の包囲網も迫っていました。

ついに元夫の車に追いつきそうになったその時、元夫は警察車両を巻き込む事故を誘発し、その隙に車を乗り捨てて近くのビルへと逃げ込みます。

銃口の先の問答と最後の賭け

警察がビルを包囲する中、タパ子は渡辺にスマートフォンを託します。

渡辺…撮影お願いしてもいい?」。 そして、彼女は常人には考えつかない、あまりにも無謀な行動に出ました。

なんと、渡辺の警察用バイクにまたがり、ビルのガラス張りのエントランスに突っ込んだのです。

ビルの中で、ついに元夫と対峙するタパ子。元夫は彼女に銃口を向け、「本気だぞ!?殺してやる!!!」と威嚇します。 しかし、タパ子は怯むことなく、自撮り棒を武器に彼に立ち向かい、見事一撃で打ち倒しました。

後日、渡辺は「あの時なんで弾が残ってないって分かったの?」と尋ねます。タパ子の答えは、衝撃的なものでした。

コメントで「弾切れてる」って教えてくれた人いたから

彼女は、匿名の視聴者のコメントを信じ、自らの命を賭けていたのです。

【死ぬまでバズってろ】12話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、まさに息もつかせぬアクション映画のような展開で、ページをめくる手が止まりませんでした。交通事故からの生還、そして渡辺との共闘、バイクでのガラス突き破りからの直接対決と、少年漫画顔負けの熱いシーンの連続でした。

特に心を打たれたのは、渡辺の決断です。彼はタパ子を無理に止めるのではなく、彼女の「自分の手で決着をつけたい」という意志を尊重し、共犯者となる道を選びました。彼の「助けてるなんて思ったことない」というセリフは、二人の関係が単なる庇護者と被庇護者ではなく、対等なパートナーへと昇華した瞬間だったように感じます。

そして、本作のテーマを象徴するのが、タパ子が「匿名のコメントを信じて」命を懸けたというラストの告白です。あまりにも無謀で、狂気的。しかし、インターネットの不確かな情報を信じ、それに人生を左右される現代社会の縮図のようでもあり、深く考えさせられました。彼女は、自らを傷つけた過去の象徴である元夫を、インターネットの力を借りて打ち破ったのです。これ以上ないほどのカタルシスと共に、彼女の危うさも際立った、最高のクライマックスでした。

【死ぬまでバズってろ】12話のネタバレまとめ

  • 交通事故に遭いながらも、タパ子は奇跡的に生還。心配して駆けつけた渡辺と合流します。
  • タパ子の固い決意を知った渡辺は、彼女を止めることをやめ、自らのバイクで元夫の追跡を手伝うことを決意します。
  • 追い詰められた元夫はビルに逃げ込みますが、タパ子は警察用バイクでビルのガラスを突き破って突入し、彼との直接対決に挑みます。
  • 最後は、タパ子が自撮り棒で元夫を打ち倒し、見事勝利を収めます。
  • 彼女が銃を持つ相手に立ち向かえた理由は、ライブ配信の「弾が切れている」という匿名のコメントを信じたから、という驚きの事実が明かされます。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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