【死ぬまでバズってろ】3話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 次のバズを求めたタパ子は、視聴者の提案で「告発チャンネル」を開設し、悪事を働く人物の情報を募集しました 。
  • 寄せられた情報から盗撮犯を特定し、突撃動画を投稿して再び注目を集めることに成功します 。
  • 成功を祝う中で、タパ子は警察官の渡辺にDV夫から逃げている過去を告白し、「インターネットのダークヒーローになる」と宣言しました 。
  • 物語の最後に、タパ子は偶然入った飲食店で、以前のひき逃げ事件で逮捕されたアナウンサーの娘と出会ってしまいます 。

【死ぬまでバズってろ】第3話をネタバレありでわかりやすく解説する

自分の「正義」がきっかけで逮捕されたアナウンサー。その娘と偶然にも対面してしまったタパ子。第3話は、この絶体絶命の状況から幕を開け、タパ子の過去の脅威が再び彼女に忍び寄る、息もつけない展開となります。

加害者の娘との対峙

目の前の女性が、本当にひき逃げ犯の娘なのか。タパ子は「本当なの……?」と恐る恐る尋ねます 。女性は「はい、本当です」と答え、証拠として家族でハワイへ旅行した時の写真を見せました 。そこには、タパ子が見覚えのあるアナウンサーの顔が確かにありました 。

女性は、父の罪を認めつつも、事件以来、家族にまで及ぶようになった誹謗中傷の苦しみを打ち明けます 。そして、「そんな根っからの悪人でないことを伝えたくて…」と、涙ながらに訴えるのでした 。

この出会いに、タパ子は「最悪だぁ――」「めんどくさいことになった…」と内心パニック状態 。もし自分が動画を拡散した本人だと知られたら、どうなってしまうのか 。たまらなくなった彼女は、その夜、警察官の渡辺に電話をかけ、事の経緯を打ち明けるのでした

迫る危険と二重生活の始まり

渡辺は話を聞き、タパ子に「変に懐かれる前にバイトやめよ!」と助言します 。アナウンサーの娘に本名(浅野)を知られてしまった以上、これ以上関わるのは危険だと判断したのです 。タパ子も「辞めたかったしちょうどいいや」と、その忠告を受け入れます 。

そして彼女は、自身の正体を隠し通すため、周到な準備を始めます。

まず、何かあった時のために「浅野 加菜子」という名前で「フリーライター/記者」という肩書きの偽の名刺を作成 。さらに、身バレ対策としてピンク色のウィッグを購入し、配信では声色を変えることも考え始めます 。一度バズの快感を知ってしまった彼女にとって、もはや活動を辞めるという選択肢はありませんでした 。

私のサクセスストーリーは誰にも邪魔させない」と、タパ子は決意を新たにするのです 。

最悪の再会と新たなファン

後日、タパ子はアルバイト先のパスタ屋に退職の意を伝えます 。店長が「寂しくなるなぁ」と残念がっていると、そこへ新人アルバイトとして現れたのは、なんとあのアナウンサーの娘でした

彼女は「私浅野さんのファンになっちゃって…ここでバイトすることにしました!」と、キラキラした瞳でタパ子に告げます 。タパ子が辞めることを知ると、「えっ本当に!?考え直してください!」と本気で引き留めようとする始末 。この予想外すぎる展開に、タパ子は困惑を隠せません。

その日のバイト終わり、アナウンサーの娘は「なんで辞めちゃうかも聞きたいし…」とタパ子を食事に誘います 。そこでタパ子は、用意していた嘘の身の上を語り始めました。

嘘が招いた絶好のチャンス

私実は記者やってるんだよねー」。タパ子はそう切り出し、本業に専念するためにバイトを辞めるのだと説明します 。そして、用意していた偽の名刺を渡しました 。

すっかり話を信じ込んだ娘は、「わぁーカッコいい…!」と目を輝かせ、「浅野さんのお力になれたら嬉しいんですけど…」と協力を申し出ます 。そして、「私芸能人の行きつけの会員制BARとか知ってますよ!」と、記者であるタパ子にとって喉から手が出るほど欲しい情報を提供してきたのです 。

この予期せぬ幸運に、タパ子は「私って本当に ついてるわー!」と大興奮 。渡辺に「また芸能系のネタ入ってくるといいなー!」と無邪気に報告しますが、彼は「バレたらめんどくさいんだから」と釘を刺すのでした 。

忍び寄る過去の影

渡辺との電話中、タパ子のスマホに別の電話がかかってきます 。それは、超久しぶりの相手からの着信でした 。電話に出たタパ子に、友人は衝撃的な事実を告げます。

そういえば それ浅野の元旦那に聞かれてさ

友人は、タパ子がDV夫から逃げている身でありながら、現在の住まいが渋谷の近くだということを、その元夫本人に話してしまったのです

その言葉を聞いた瞬間、タパ子の血の気が引きます。電話を切り、過呼吸に陥るほどの恐怖 。彼女の脳裏に最悪のシナリオが浮かびます。

元旦那に会ったら 殺されちゃうかも…

インターネットのダークヒーローとして成功の階段を駆け上がっていた彼女に、現実世界の最も恐ろしい脅威が迫っていたのです。

【死ぬまでバズってろ】3話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、まさにジェットコースターのような展開でした。自分の正義が振り下ろされた相手の家族と対面するという、考えうる限り最悪の状況。そのピンチを、得意の嘘と演技で切り抜けるどころか、新たな「バズのネタ」を手に入れるチャンスに変えてしまうタパ子のしたたかさには、もはや感心を通り越して少し怖さすら感じます。

彼女が用意した「フリーライター」という偽りの身分は、今後の活動の伏線になりそうで非常に興味深いですね。しかし、その嘘で固めた成功への道が、皮肉にも過去のトラウマを引き寄せてしまう展開には、鳥肌が立ちました。

SNSでの炎上や身バレといったデジタルの脅威を警戒していた矢先に、DVをしていた元夫というフィジカルな脅威が迫ってくる。この対比が物語に凄まじい緊張感を与えています。「殺されちゃうかも」という彼女の恐怖は、決して大袈裟なものではないでしょう。

インターネットのダークヒーローは、現実の暴力から逃れることができるのでしょうか。新たな人脈という「光」と、元夫という「影」。両極端な出来事が同時に押し寄せたタパ子の運命が、一体どうなってしまうのか、次回の展開から目が離せません。

【死ぬまでバズってろ】3話のネタバレまとめ

  • タパ子は、ひき逃げ犯の娘と対面し、自分の正体がバレることを恐れてパニックになります 。
  • 渡辺の助言でバイトを辞めることを決意し、正体を隠すために偽の名刺やウィッグを用意して二重生活を始めます 。
  • 退職日、新人バイトとして現れたアナウンサーの娘に正体を偽り、「フリーライター」だと嘘をつきます 。
  • 嘘を信じた娘から、芸能人の情報が得られる会員制BARに誘われるという絶好のチャンスを掴みます 。
  • しかしその直後、友人からの電話で、DVをしていた元夫に現在の居場所のヒントを教えてしまったことが発覚し、物語は幕を閉じます 。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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