【死ぬまでバズってろ】5話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 元夫の脅威に怯えるタパ子を、警察官の渡辺が励まし支えました 。
  • アナウンサーの娘、田中麻子(たなかまこ)に誘われた会員制BARは期待外れに終わります 。
  • その後、麻子の父であるアナウンサーの不倫を告発する動画がDMで届き、タパ子は渡辺の制止を振り切って動画を投稿しました 。
  • 動画は大炎上しフォロワーが急増しますが、その動画がAIによる巧妙なフェイク動画だったことが発覚し、タパ子は自分が騙されていたことを知ります 。

【死ぬまでバズってろ】第5話をネタバレありでわかりやすく解説する

自分が拡散した動画がフェイクだったという絶望的な事実を突きつけられたタパ子。第5話は、その絶体絶命のピンチを切り抜けるところから始まり、彼女が更なる「バズ」を求めて、友人の信頼すら踏みにじる恐ろしい一歩を踏み出す物語です。

最悪の事態は回避、しかし…

物語は、タパ子が例の動画の件で心を痛めていた麻子と再会するシーンから始まります。心配するタパ子をよそに、麻子は「でもデマだったのでだいぶ元気になりました」と笑顔を見せました 。どうやら世間的にも動画はフェイクだと認定され、騒動は鎮火したようです 。

最悪の事態を免れ、タパ子は胸をなでおろします。しかし、麻子はタパ子が犯人だとは露知らず、動画を投稿した「告発系」配信者に対して「人のであること無いことでバズって喜んでて…」「しかも謝罪動画もヘラヘラしてて最悪……」と、強い怒りをぶつけるのでした 。タパ子は冷や汗をかきながらも、巧みに話題をそらします。

すると麻子は、新たな芸能人御用達のBARで開かれる誕生日会にタパ子を招待します 。店長がタパ子の写真を気に入ったため、ぜひ来てほしいとのこと 。新たな「ネタ」の匂いを嗅ぎつけたタパ子は、この誘いを二つ返事で受け入れるのでした

SNSに支配された心

タパ子から再び飲み会に行くと聞いた渡辺は、「絶対バズるネタなんか無いって…」「怪しいことに巻き込まれたらどうすんの?」と本気で心配します 。そして、的確に彼女の現状を指摘します。

バズりたい バズりたいってSNSに支配されてるよ

タパ子自身も「わかってるよ そんなこと」と、自分がSNSに依存していることを自覚しています 。しかし、一度味わった万能感と興奮は、彼女を突き動かす麻薬となっており、もはや自力で断ち切ることはできません。

ついに現れた本物の「大物」

麻子に連れられてやってきたのは、ごく普通の雑居ビルにある隠れ家のようなBARでした 。中ではすでに大勢の男女がパーティーを楽しんでおり、高価なシャンパンが次々と開けられています

タパ子が場の雰囲気に圧倒されていると、そこに一人の青年が現れます。彼の名は楠木速斗(くすのきはやと) 。大手事務所「ディーズプロダクツ」に所属し 、インスタのフォロワーは87万人を超える人気俳優です 。

その場にいた誰もが知る本物の有名人の登場に、タパ子は心を奪われます。

ついにきたぞ 大物が…!!!

これこそが、彼女が求めていた最高の「ネタ」でした 。

狙うは決定的瞬間

しかし、楠木は常に女性たちに囲まれており、タパ子はなかなか近づくことができません 。彼が特に親密に話しているのは、インスタのフォロワーが7万人もいる駆け出しのタレント・Amiでした 。タパ子はAmiのフォロワー数を見て、「私と同じ戦闘力か…」とライバル心を燃やします 。

パーティーが盛り上がる中、タパ子は虎視眈々とチャンスをうかがいます。そして、麻子が「ちょっとメイク直してくるー!」と席を立った瞬間、ついにその時は訪れました 。

麻子の言葉を合図にするかのように、楠木とAmiも二人きりで個室へと消えていきます。タパ子はその後を静かに追い、部屋のドアの隙間から中を覗き込みました。

そこには、熱く口づけを交わす二人の姿が。

タパ子は、その決定的瞬間を、音を立てずにスマートフォンのカメラで撮影することに成功します。

麻子がトイレから戻ってくると、タパ子は何もなかったかのようにスマホを隠し、「あっめっちゃニヤけてる」「なんかいいことあった??」と尋ねる麻子に、「別に」と微笑み返すのでした 。彼女の心は、手に入れた特大スクープへの高揚感で満たされていたのです。

【死ぬまでバズってろ】5話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、タパ子の「バズ」への執着が、ついに友情という一線をも越えてしまった恐ろしい回でした。自分が犯したミスの後始末を麻子にしてもらう形になったにもかかわらず、罪悪感よりも次なるネタへの好奇心が勝ってしまう姿は、もはや中毒者のそれです。渡辺の「SNSに支配されてるよ」という言葉が、痛いほど突き刺さります。

そして、ついに手に入れた人気俳優の熱愛スキャンダル。これは間違いなく、これまでで最大の「バズ」を生むでしょう。しかし、そのために彼女は、自分を心から信じ、セレブの世界へ導いてくれた麻子の信頼を裏切る形となりました。

ラストシーン、スクープ写真を撮った後にニヤけ顔を隠すタパ子の表情は、悪魔そのものに見えました。彼女にとって麻子は、もはや友人ではなく、バズるための情報を引き出すための「道具」でしかないのかもしれません。このスクープを世に出した時、タパ子は何を得て、そして何を失うのでしょうか。成功の光が強ければ強いほど、その影もまた濃くなる。彼女の選んだ道の先に待つ未来が、恐ろしくてたまりません。

【死ぬまでバズってろ】5話のネタバレまとめ

  • タパ子が拡散した不倫動画はフェイクだと判明し、騒動は沈静化。タパ子は最悪の事態を免れます 。
  • 事情を知らない麻子は、タパ子を新たな芸能人御用達のBARで開かれる誕生日会に招待します 。
  • パーティーの場で、タパ子は人気俳優の楠木速斗と遭遇 。彼こそが本物の「大物」だと確信します 。
  • タパ子は、楠木が駆け出しのタレントAmiと二人きりで個室に入るのを目撃 。
  • その後を追い、二人がキスをしている決定的瞬間をスマートフォンで撮影することに成功します。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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