【死ぬまでバズってろ】7話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • タパ子は盗撮した人気俳優・楠木速斗のキス写真を渡辺に見せますが、犯罪だと諭されて投稿を断念しました 。
  • しかし、パーティーで大麻が使われていた疑惑に気づき、それをネタにした動画で再びバズることに成功します 。
  • 渡辺はタパ子に真剣な想いを告白しますが、彼女は寝ていて全く聞いていませんでした 。
  • フォロワー数の減少に追い詰められたタパ子は、「ネタが無いなら自分で作ればいい」と、自ら事件を画策することを決意します 。
  • 物語は、楠木が「パーティーの写真を流出させた犯人を見つけたかも」と、タパ子を特定したことを示唆する場面で幕を閉じました 。

【死ぬまでバズってろ】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する

人気俳優・楠木速斗に正体を見抜かれ、絶体絶命のピンチに陥ったかと思われたタパ子。第7話は、そんな彼女が巧妙な罠を仕掛けて反撃に転じる、息もつかせぬ心理戦が描かれます。そして、敵であるはずの楠木の意外な素顔も明らかになります。

完璧な王子様の歪んだ素顔

物語は、タパ子を犯人だと確信した楠木が、マネージャーにその疑いを語る場面から始まります 。彼がタパ子を怪しいと感じたのは、パーティーでの彼女の態度が「俺の色気は興味なさそうな感じ」だったから 。自分に靡かない女は怪しいという、彼の歪んだ価値観が垣間見えます。

場面は変わり、楠木の私生活が描かれます。彼は「王子系キャラ」という世間のイメージとは裏腹に、女性をとっかえひっかえし、その関係を「自分の価値を確認するため」だと断言します 。

さらに、彼はプロフィールで24歳と偽っていますが、実年齢は29歳

日々生まれてくる若くて美しいタレントたちに怯え、自らの商品価値が落ちていくことに極度の不安を感じていました 。彼が若い女性を求めるのは、自身のブランド価値がまだ失われていないことを確認するための、必死の行為だったのです 。

大麻パーティーの記事がネットニュースになると、彼は「俺は大麻なんてやってない!!」と激しく取り乱します 。そして、自分に泥を塗った情報提供者を必ず見つけ出し、「訂正させてやる!!」と復讐を誓うのでした 。

狩人が仕掛けた罠

一方、新たな刺激を求めていたタパ子の元に、楠木から飲みの誘いが届きます 。これは楠木が彼女の正体を暴くために仕掛けた罠。彼は「証拠掴んで痛い目見せてやる…」と、タパ子を追い詰める算段でした 。

しかし、タパ子もただ無策に罠にかかるような女ではありません。約束の店に現れた彼女は、なんとあの会員制BARのオーナーを連れてきていたのです 。彼女は楠木と二人きりになるのを避け、「みんなで飲んだ方が楽しいかなーって!」と、オーナーを盾にすることで彼の計画を巧みに崩します 。

絶体絶命の危機と起死回生の一手

飲み会が始まると、楠木は早速タパ子を追い詰めるための尋問を始めます 。彼はオーナーの前で、堂々とこう切り出しました。

俺実はカナコちゃんが大麻の写真流出させたのかなって疑ってて…

楠木は、タパ子が自分の熱狂的なファンであり、好きすぎるあまりに盗撮までしたのではないかと推測していました 。絶体絶命のピンチ。しかし、ここで思わぬ助け舟が出ます。

オーナーが「ファンがそんなことしないでしょー」と、楠木の推理を一笑に付したのです 。さらに、「今日だって二人だと緊張しすぎて喋れないって言うから僕も来たんだもん!!!」と、タパ子が楠木の熱烈なファンであるかのように見せかける完璧なアシストをします 。

このオーナーの機転の利いた一言で、状況は一変。「王子様」である自分のファンが、自分の価値を下げるようなことをするはずがない。そう思い込んだ楠木は、「そう…か…俺のファンなんだ…」と、あっさりとタパ子への疑いを解いてしまうのでした 。

九死に一生を得たタパ子は、内心で「良かったああ!もう疑ってないっぽい!?」と安堵します 。

しかし、彼女はこれで終わりにするつもりはありませんでした。楠木の疑いを晴らした今、彼女は反撃の狼煙を上げるべく、次なる一手を見据えるのでした。

じゃあ次の一手だな……絶対に間違えてはいけない…

【死ぬまでバズってろ】7話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、タパ子と楠木の息詰まる心理戦が最高に面白い回でした。てっきりタパ子が追い詰められる展開かと思いきや、まさかBARのオーナーという協力者を得て、見事に形勢を逆転させるとは。オーナーの頭の回転の速さと、楠木の「王子様」としてのプライド(弱点)を的確に突いた弁護は見事でした。

そして、敵役である楠木のキャラクターが深く掘り下げられたのも、大きな見どころでした。ただの傲慢なイケメン俳優ではなく、年齢詐称や人気の凋落に怯える、非常に人間臭い一面が描かれたことで、物語に一気に深みが増したように感じます。彼もまた、「人気」という見えない怪物と戦う、孤独な存在なのかもしれません。

しかし、最も恐ろしいのはやはりタパ子です。絶体絶命のピンチを切り抜けた安堵も束の間、すぐに「次の一手」を考える彼女の執念には、もはや狂気すら感じます。彼女は楠木を許すつもりなど毛頭なく、完全に叩き潰すまで攻撃の手を緩めないでしょう。狩人から獲物へ、そして再び狩人へ。立場が目まぐるしく入れ替わる二人の戦いの先に何が待っているのか、目が離せません。

【死ぬまでバズってろ】7話のネタバレまとめ

  • 人気俳優の楠木は、パーティーでのタパ子の態度から、彼女が情報流出の犯人ではないかと疑っていました 。
  • 楠木は「王子様」という世間のイメージとは裏腹に、実年齢を偽り、自らの商品価値の低下に常に怯えているという素顔が明らかになります 。
  • 楠木はタパ子の正体を暴くために飲みに誘いますが、タパ子はBARのオーナーを同席させることで、二人きりの状況を回避します 。
  • 楠木はタパ子を犯人だと問い詰めますが、オーナーが機転を利かせ、「彼女はあなたの熱烈なファンだから、そんなことをするはずがない」と弁護します 。
  • 自分のファンだと信じ込んだ楠木はタパ子への疑いを解き、タパ子は危機を脱すると同時に、次なる反撃の一手を画策するのでした 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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