【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】10話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

9話では、メイドのタミーによる偽証により、ナタリーは完全に孤立しました。唯一の味方だった祖父までもが「モニカに謝りなさい」とナタリーに告げ、父アイザックからは「認めないならもう娘じゃない」と、絶体絶命の窮地に追い込まれました。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】第10話をネタバレありでわかりやすく解説する
魂の叫び:「父親面する資格ある?」
父アイザックからの「もう娘じゃない」という非情な言葉に、ナタリーは「娘?」と力なく問い返します。そして、これまで抑圧されてきた感情が堰を切ったように溢れ出しました。
「この二年間 私のこと一度でも思ってくれた?」「父親面する資格ある?」
ナタリーは涙ながらに、2年間自分を放置し続けた父を激しく非難します。アイザックは娘の真っ直ぐな視線から逃げるように目をそらします。ナタリーはさらに「一度でも 私の気持ち考えた?」と、家族全員に向かって訴え続けました。
しかし、アイザックは「厳しくしすぎた」と口では言いながらも、「少しは 苦労も必要だった」と、自らの行いを正当化しようと試みます。
明かされる地獄:「更生学校」の真実
母のポーリーンも夫に同調し、「お前のためには 更生学校しかなかったのよ」と言い放ちます。この言葉に、これまで事情を知らなかった祖父が「更生学校だと?」と、衝撃を受けて目を見開きました。家族が祖父に「留学」と嘘をついていたことが、ここで発覚します。
ナタリーは、家族の身勝手な言い訳に「私のために?」と嘲るように笑いました。
そして、意を決したように、自ら前髪をかき上げます。そこに現れたのは、額を横切る生々しい傷跡でした。その痛々しい痕を見た祖父は、あまりのショックに言葉を失い、思わず口元を手で覆います。
壮絶な虐待の告白
ナタリーは、家族全員が見つめる中、この2年間、自分が『更生学校』という名の地獄で何をされてきたのかを、涙ながらに告白し始めました。
彼女の脳裏に、あの忌まわしい日々が蘇ります。
「毎日頭ぶつけられて」
回想シーンでは、ナタリーが壁に激しく頭を打ち付けられ、血を流して倒れています。
「ベルトで何度も 打たれて 痛っ」
背中が血に染まるほどベルトで殴られ、必死に痛みに耐える姿が映し出されます。
「汚いものまで無理やり 飲まされたんだよ」
いじめの主犯である同級生たちに、バケツに入った汚水を無理やり飲まされそうになります。
「みんなの前で服まで脱がされ」
さらに、服を剥ぎ取られ、嘲笑されながらその姿を撮影されるという、耐え難い屈辱も受けていました。
届かなかったSOS
ナタリーは、声を振り絞って家族への最後の訴えを続けます。「何度も電話して 助けてって頼んだよ!」
しかし、そのSOSが家族に届くことはありませんでした。「でもあの時あなたたちは モニカの誕生日 パーティーで忙しかった」
ナタリーが助けを求めたその日、家族は彼女のことなど忘れ、モニカの誕生日を祝ってパーティーに興じていたのです。
この告白に、ポーリーンとモニカは気まずそうに顔を伏せます。祖父は「留学中って聞いたぞ」と怒りに震え、兄のロバートを「じいちゃん 騙されるなよ」と睨みつけました。
嘘つき呼ばわりする兄
しかし、ナタリーの命がけの告白も、兄のロバートには全く響きません。彼は、ナタリーの訴えの全てを「嘘」だと断じました。
「パーソンズ家の人間が そんな目に 遭うわけないだろ」
ロバートは、ナタリーの苦しみを一切信じようとせず、冷酷に「さっさとモニカに 謝れ」と、再び謝罪を強要します。ナタリーは、真実すらも踏みにじられ、再び深い絶望の淵に立たされました。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】10話を読んだ感想(ネタバレあり)
第10話は、ナタリーが耐え抜いた2年間の地獄が、これ以上ないほど鮮明に描かれた回でした。彼女の口から語られる虐待の数々(暴行、汚水を飲まされる、服を脱がされる)は、どれも想像を絶するもので、ただただ胸が痛みます。
特に、額の傷を見せるシーンと、「助けてと電話したのに、家族はモニカの誕生日パーティーをしていた」という事実は、家族の冷酷さを通り越した非道さを浮き彫りにしています。これはもう「虐待」ではなく、明確な「遺棄」です。
唯一の救いは、祖父が「更生学校」という言葉やナタリーの傷に本気で驚き、ショックを受けていたことです。彼だけは、この恐ろしい計画を知らされていなかったようです。
しかし、兄ロバートの態度は異常としか言いようがありません。あれほどの壮絶な告白を「嘘だ」と一蹴し、なおも謝罪を要求する姿は、彼がもはや真実などどうでもよく、ただナタリーという存在を排除したいだけなのだということがよく分かりました。
ナタリーの告白が、唯一真実を知らなかった祖父の心をどう動かすのか。そして、この狂気じみた家族に対し、ナタリーがどう立ち向かっていくのか、続きが気になって仕方がありません。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】10話のネタバレまとめ
- ナタリーは父アイザックに「父親面する資格があるのか」と、この2年間の家族の無関心を問い詰める。
- 家族がナタリーの行き先を「更生学校」だと知っていたことが判明し、祖父は「留学中と聞いていた」と衝撃を受ける。
- ナタリーは額の傷を見せ、更生学校で「暴行」「虐待」「汚水を飲まされた」「服を脱がされた」という壮절な日々を告白する。
- ナタリーが助けを求めて電話した日、家族はモニカの誕生日パーティーを開いており、彼女のSOSを無視していた。
- 兄ロバートはナタリーの告白を全て「嘘」と断じ、モニカへの謝罪を改めて強要した。
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