【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】11話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

10話では、ナタリーが更生学校で受けた壮絶な虐待の真実を告白しました。しかし、兄のロバートは「パーソンズ家の人間がそんな目に遭うわけない」と、その告白を全て「嘘」だと断じ、ナタリーに謝罪を強要しました。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】第11話をネタバレありでわかりやすく解説する
家族からの謝罪強要と絶縁宣言
ナタリーの命がけの告白は、兄ロバートだけでなく、母のポーリーンにも全く響きませんでした。ポーリーンは冷たい表情で「そんなことあんたに 起きるわけないでしょ」と、ナタリーの2年間の地獄をいとも簡単に否定します。ナタリーは「ママ…」と、最後の望みを絶たれたかのように絶望の表情を浮かべました。
すると今度は、父のアイザックがナタリーに謝罪を強要し始めます。「そうだ お前はモニカと 母さんと俺に 謝れ」「それから十九年 育ててやった 感謝しろ!」と、恩着せがましい言葉を浴びせかけました。
そして、「嫌なら もう家族じゃないぞ」と、ナタリーに謝罪か絶縁かの最終宣告を突きつけます。
父アイザックによる狂気の暴行
家族全員から非難と脅迫を受けながらも、ナタリーの瞳からは怯えが消え、強い意志の光が宿っていました。彼女は父をまっすぐに見つめ、「私 何も悪くないから」と、謝罪をきっぱりと拒否します。
その言葉が引き金となり、アイザックは完全に理性を失いました。「じゃあ あの学校で なら俺が教えてやる」と、そばにあった暖炉の火かき棒を再び手に取ります。
アイザックは「パーソンズ家は お前みたいなな子を許さない」「痛い目見ないと 分かんないなら それで結構だ」と叫び、実の娘(だと思って育ててきた)ナタリーの背中に、火かき棒を力任せに振り下ろしました。
祖父の制止とナタリーの不屈
「もうやめろ!」という祖父の悲痛な叫びも虚しく、ナタリーは背中に激しい一撃を受けて床に倒れ込みます。兄ロバートは、その惨状を見て満足そうに口元を歪めました。
アイザックは「じいちゃん この子が招いたことだよ」「放っておけ」「自分のしたこと認めろ」と、なおも火かき棒を振り上げます。
ナタリーは床に倒れ込み、激しく咳き込みながら血を吐きました。しかし、彼女は意識を失いかけながらも、血を流す手で床を掴み、「私は間違ってない」「ぜったい譲らない」と、最後の抵抗を続けます。
祖父は「殺す気か?」とアイザックを止めようとしますが、アイザックは「いいから 間違いを認めろ」と、火かき棒でナタリーをさらに殴りつけました。
衝撃の結末:床に転がった「義手」
母のポーリーンや妹のモニカまでもが「お願いナタリー 認めて」と叫びます。彼女たちは暴力を止めることよりも、ナタリーが謝罪さえすればこの場が収まると考えていました。
アイザックが「お前!」と叫び、最後の一撃をナタリーに加えます。ナタリーは激しく床に叩きつけられました。
その衝撃で、ナタリーの服(スカート)の裾から、何かが音を立てて床に転がり落ちます。
それは、第1話で寄宿学校のいじめっ子たちがナタリーから奪い、床に投げ捨てた、あの『義手』でした。
家族全員が、床に転がる無機質な義足を見て言葉を失います。特にモニカは、信じられないものを見たかのように、驚きで目を見開いていました。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】11話を読んだ感想(ネタバレあり)
第11話は、これまでの物語で最も暴力的な描写が多く、読んでいて非常に苦しい回でした。父親が火かき棒という凶器で娘を本気で殴りつけるシーンは、もはや家族の対立という領域を完全に超えています。
しかし、そんな暴力に屈せず、血を吐きながらも「私は間違ってない」「ぜったい譲らない」と抵抗を続けたナタリーの姿には、彼女の不屈の魂を感じました。
そして、衝撃のラストシーン。床に転がった「義手」。この義手が、ナタリーが更生学校でどれほど酷い扱いを受けていたのかを物語る「動かぬ証拠」となった瞬間です。
ナタリーが言葉でどれだけ「酷い目に遭った」と訴えても、家族はそれを「嘘だ」「大げさだ」と一蹴し続けました。しかし、この「義足」という現物を前に、彼らは一体何を思うのでしょうか。
特に、ナタリーの全てを奪ってきたモニカが、この義足の存在に驚愕している様子が印象的でした。ナタリーの「失われたもの」が初めて家族の前に可視化されたことで、物語が大きく動く予感がします。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】11話のネタバレまとめ
- 父アイザックは、ナタリーに家族への謝罪と感謝を強要し、「嫌なら家族じゃない」と絶縁を突きつけます。
- ナタリーが「何も悪くない」と謝罪を拒否すると、アイザックは激怒し、火かき棒でナタリーの背中を殴りつけます。
- 祖父が制止するのも聞かず、アイザックはナタリーに暴行を続けますが、ナタリーは血を吐きながらも「私は間違ってない」と抵抗を続けます。
- アイザックがナタリーに最後の一撃を加えた衝撃で、ナタリーの服の裾から「義足」が転がり落ちます。
- 家族全員が、ナタリーが義手であったという衝撃の事実に気づき、言葉を失いました。
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