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【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】20話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

ずっちー

19話では、ロバートが不良たちへの尋問で、ナタリーが義手になってまで守った物が、かつて自分が贈った「指輪」であったことを突き止めました。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】第20話をネタバレありでわかりやすく解説する

ロバートの報復と家族の危機

ロバートは、ナタリーが「大事なものだからって ずっと離さなかった」 のが、たった一つの指輪だったことを知ります。彼女が腕と引き換えに守ったものの真実を知り、衝撃を受けていました。

しかし、ロバートの不良たちへの怒りは収まりません。「こいつら全員ぶっ飛ばせ。両腕折ってやれ」と、部下たちに容赦ない報復を命じます。

その頃、パーソンズ家では、父アイザックと母ポーリーンが深刻な会話を交わしていました。 どうやら会社が倒産寸前の危機に瀕しているようです。

「もう手は残ってないんだ。会社も崖っぷちだし」 「この結婚しか 家を守る方法がない」

明かされた「政略結婚」の駒

夫婦の会話から、ナタリーを呼び戻した本当の理由が明らかになります。それは、祖父の誕生日パーティーのためではなく、家の倒産を防ぐため、ナタリーを「中身空っぽの金持ちの道楽息子」へ政略結婚の駒として差し出すためでした。

ポーリーンは「中身空っぽの金持ちの道楽息子に娘を渡すつもり?」と、相手の素性を知った上で嘆きます。 しかし、アイザックは「じゃあ他にどうすれば。モニカを行かせるか?」と、娘のどちらかを犠牲にしなければならない状況を迫りました。

ポーリーンは「だめ、絶対」と、実の娘であるモニカを行かせることを強く拒否します。

ポーリーンは、ナタリーが更生学校(義手)の件を知ったら、自分たちを母親・父親と認めなくなるのではないかと恐れていました。 ですが、アイザックは「もう19年も好きにさせたじゃないか。恩返しの時だ」と、ナタリーの犠牲を当然のこととして受け入れていたのです。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】20話を読んだ感想(ネタバレあり)

第20話では、ナタリーが呼び戻された、おぞましい本当の理由が明らかになりました。祖父の誕生日パーティーというのは口実で、実際は倒産寸前の会社を救うための「人身御供」として、ナタリーを政略結婚させることが目的だったのです。

「中身空っぽの金持ちの道楽息子」という相手の評判からも、ナタリーが結婚後に幸せになれる可能性は低いでしょう。

「モニカを行かせるか?」という父アイザックの言葉と、「だめ、絶対」と即答する母ポーリーンの姿は、彼らにとってナタリーが「代わりがきく存在」でしかないことを残酷なまでに示しています。

「19年も好きにさせた」「恩返しの時だ」というアイザックのセリフには、虫唾が走るほどの嫌悪感を覚えました。2年間も地獄に突き落としておきながら、どの口が「恩返し」を語るのかと。

家族の愛憎劇かと思いきや、その裏で進んでいた冷酷非道な「政略結婚」の企て。ナタリーは、この家族の最後の犠牲になってしまうのでしょうか。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】20話のネタバレまとめ

  • ロバートは、ナタリーが指輪を守るために腕を失ったことを知り、不良たちに「両腕折ってやれ」と報復を命じます。
  • 一方、パーソンズ家は会社が倒産寸前の危機に瀕していました。
  • 危機を回避するため、アイザックとポーリーンはナタリーを「中身空っぽの金持ちの道楽息子」と政略結婚させようと企てていました。
  • ポーリーンは実の娘モニカを行かせることを拒否し、アイザックは「19年も好きにさせた。恩返しの時だ」と、ナタリーの犠牲を当然のこととしていました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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