【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】21話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

20話では、ナタリーが呼び戻された本当の理由が、倒産寸前の会社を救うための「政略結婚」の駒にするためであったことが、父アイザックと母ポーリーンの会話から明らかになりました。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】第21話をネタバレありでわかりやすく解説する
アレックスの申し出:「俺が助けるよ」
場面は、両親の会話を聞いてしまったナタリーが衝撃でティーセットを床へ落とし、一人で片付けをしているところから始まります。
そこへ、アレックスがやってきました。彼女は、かつて「みんなの『中心』だったのに」と今の彼女の姿とは真反対の過去を思い出していました。床に膝をつくナタリーに「メイドに任せればいいのに、なんで自分で掃除してるの?」と尋ねますが、ナタリーは「関係ないでしょ」と冷たくあしらいます。
すると、アレックスは「あんな奴と結婚したくないだろ。俺が助けるよ」と、ナタリーに政略結婚の話が及んでいることを知った上で、救いの手を差し伸べようとしました。アレックスは「なあナタリー、本気であの酒浸りと結婚するのか?」とナタリーに詰めよると、ナタリーはなにも言えずに黙り込んでしまいました。
アレックスの決断
場面は変わり、アレックスはロバートのもとへ向かうとその胸ぐらを掴みました。
「ナタリーのこと、よく妹って呼べるな」
その物言いに対してロバートは「くだらない話してる暇ないんだ」と一蹴しました。
そんなロバートに、アレックスは「親父から聞いたんだ」と前置きし、「お前の父さん、ナタリーをしょうもない男とくっつける気だ」と、縁談を進めていることをロバートへ伝えます。
ロバートの葛藤とアイザックの冷酷な一手
アレックスから伝えられたことが信じられないロバートは「ちょっと待って、頭おかしくなったの? ナタリーを『ノバック』(結婚相手)にやるって?」とアイザックのもとへ激しく抗議しに行きます。アイザックは「言葉に気をつけろ。おばあちゃんもいるんだぞ」と、体調が万全でない祖母を盾にして、ロバートの追及をかわそうとしました。
ロバートは、ナタリーの結婚相手である『ノバック』が「バカ息子でどれだけヤバいか知ってるだろ!」とアイザックに詰め寄ります。「ナタリーを地獄に突っ込む気かよ!」
しかし、父アイザックは冷酷でした。「こっちも必死なんだ。モニカはもう婚約してるし、残ってるのはナタリーだけだ」と、ナタリーを犠牲にすることを決定事項として語ります。
「野良犬だってそんなことしない」
アイザックの非情な言葉に、ロバートは激怒します。「前もあの子を見捨てたのに、今度はまた都合よく使うのか」「野良犬だってそんなことしないよ!」と、アイザックの人間性を激しく非難しました。
アイザックは「いいからお前は黙ってろ!」とロバートを一喝し、議論を打ち切ろうとします。 この家の狂気的な計画は、着々と進んでいました。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】21話を読んだ感想(ネタバレあり)
第21話は、これまでの物語で最も驚くべき展開でした。なんと、あれほどナタリーを「偽物」と呼び、虐げ、首まで絞めた兄のロバートが、ナタリーの政略結婚を阻止するために父親に激しく噛みついたのです。
まず、元婚約者のアレックスがナタリーに「俺が助けるよ」と申し出てくれたことにも希望を感じましたが、それ以上に衝撃だったのはロバートの変心です。
彼は、結婚相手の『ノバック』が「バカ息子でどれだけヤバいか知ってるだろ!」と、ナタリーのことを本気で心配していました。「ナタリーを地獄に突っ込む気かよ!」という彼の叫びは、これまで彼がナタリーに対して見せてきた態度とは真逆のものです。
そして、父アイザックの「モニカは婚約してるし、残ってるのはナタリーだけだ」という非情な言葉に対し、ロバートが放った「前もあの子を見捨てたのに、今度はまた都合よく使うのか」「野良犬だってそんなことしないよ!」というセリフ。
この言葉は、かつてナタリーを「野良犬以下」に扱ってきた彼自身にも突き刺さるブーメランですが、それでも彼の中に「兄としての最後の良心」が残っていたのかと、複雑な気持ちになりました。
第19話で、自分が贈った指輪のためにナタリーが義手になったという真実を知ったことが、彼をここまで変えたのでしょうか。
いずれにせよ、家族の中で祖父に次いで、ロバートまでもが父親に反旗を翻しました。ナタリーの味方が少しずつ増えていく中で、彼女はこの地獄のような政略結婚から逃れることができるのか、目が離せません。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】21話のネタバレまとめ
- アレックスは、ナタリーが政略結婚させられることを知り、「俺が助けるよ」と申し出ます。
- アレックスはロバートに会い、父アイザックがナタリーを「ノバック」という男と政略結婚させようとしていることを伝えます。
- 情報を知ったロバートは激怒し、父アイザックに「ナタリーを地獄に突っ込む気かよ!」と激しく抗議します。
- アイザックは「モニカは婚約してるし、残ってるのはナタリーだけだ」と、ナタリーの犠牲を決定事項として扱います。
- ロバートは「前もあの子を見捨てたのに、今度はまた都合よく使うのか」「野良犬だってそんなことしないよ!」と、アイザックの非道さを激しく非難しました。
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