【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】22話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

21話では、ナタリーが「ノバック家」という危険な相手と政略結婚させられることを知ったアレックス(元婚約者)とロバート(兄)が、共に「ナタリーを地獄に突っ込む気か」と父アイザックに激しく抗議し、家族内で対立が深まりました。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】第22話をネタバレありでわかりやすく解説する
家族の対立とモニカの「提案」
父アイザックへの抗議が続く中、妹のモニカが「そんなにヤバいなら、私が(ノバック家に)変わるよ。ナタリーはアレックスと結婚すれば」と、衝撃的な提案を口にします。
しかし、父のアイザックは、モニカが犠牲になるかのようなその言葉を聞き、ロバートに対して「ほら見ろ、自分の家族(モニカ)を犠牲にする気か?」と、見当違いな非難を始めます。
兄のロバートが「違う、そんなつもりじゃない。他に方法があるはずだ」 と否定する中、アレックスが「ナタリーが可哀想ですよ」と援護射撃をしようとすると、父アイザックは議論を打ち切りました。「もういい、アレックス。君のお父さんとはちゃんと話したんだ。ナタリーがノバック家に行くのが一番だ」と、この縁談が両家の決定事項であることを冷酷に告げます。
母の懇願とナタリーの決断
アイザックの決定を受け、母のポーリーンはナタリーに泣きつきます。「ナタリーお願い。本当にどうしようもないの。うちの会社も潰れそうなの、助けて。お願い」
しかし、ナタリーの心はもはや動いていませんでした。彼女は母に冷たい視線を向け、「娘? じゃあモニカをノバック家にやれば」と言い放ちます。
ポーリーンは「それは違うのよ。モニカは色々あったし、あなたは…」と必死に言い訳をしますが、ナタリーは「私は何?」と遮りました。 ナタリーは、自分が「お姫様」として扱われてきたのは、全てこの人身御供のためだったという裏の企みに気づいていたのです。
ロバートがなおも「母さん、現実見てよ。まともな人ならダミアン・ノバックと絶対結婚しないから」と母親を説得しようとします。
その言葉を遮り、ナタリーは静かに、しかしはっきりと宣言しました。
『するよ』
「チャラでしょ?」冷酷な「恩返し」
ナタリーの予期せぬ答えに、家族全員が息をのみます。ナタリーは、もはや何の感情も浮かべない目で家族を見据え、言い放ちました。
「19年間育ったんだから、その分返すよ。ノバック家に行けば、チャラでしょ?」
それは、家族が望んだ「恩返し」を、ナタリーが自らの人生を犠牲にすることで受け入れた瞬間でした。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】22話を読んだ感想(ネタバレあり)
第22話は、ナタリーの「決断」が描かれた、非常に重く、そして静かな怒りに満ちた回でした。
ロバートが「まともな人なら結婚しない」と必死に説得する横で、ナタリーが「するよ」と答えたシーンは、彼女の絶望の深さと、家族への完全な決別を示していて鳥肌が立ちました。
「19年間育ったんだから、その分返すよ。チャラでしょ?」というセリフは、涙ながらに命乞いをしていたかつてのナタリーとは別人です。彼女はもはや、家族に愛されることも、理解されることも期待していないのです。ただ、この腐りきった家族との縁を「チャラ」にするためだけに、自ら地獄の結婚を選ぶ。これは復讐というよりも、あまりにも悲しい「絶縁状」でした。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令B嬢~】22話のネタバレまとめ
- モニカが「私が代わりに嫁ぐ」と嘘の提案をし、父アイザックはそれを庇おうとロバートを非難します。
- ロバートが反対する中、アイザックはナタリーがノバック家へ嫁ぐことが決定事項であると宣言します。
- 母ポーリーンが「会社が潰れそうだから助けて」とナタリーに泣きつきます。
- ロバートが結婚相手(ダミアン・ノバック)の危険性を訴えて反対しますが、ナタリーは自ら「するよ」と結婚を受け入れます。
- ナタリーは「19年間育った分を返す。ノバック家に行けばチャラでしょ?」と、家族への「恩返し」として結婚を承諾しました。
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