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【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】3話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

ずっちー

2話では、ナタリーがようやくたどり着いた屋敷で、家族からさらなる仕打ちを受けます。祖母転落事件の濡れ衣を着せられたまま、家族との決別を宣言したナタリーは、父アイザックに激しく平手打ちされてしまいました。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】第3話をネタバレありでわかりやすく解説する

止まない罵声:「犬でもしとけばよかった」

父アイザックによる平手打ちを受け、ナタリーは地面に倒れ込み、鼻からは血が流れます。妹のモニカは、その光景を見て満足そうに口元に笑みを浮かべました。

ナタリーがゆっくりと身を起こすと、アイザックは倒れたままの彼女を指差し、激しい罵倒を浴びせます。「何年も 面倒見てやったのに」「血も繋がってないくせに この仕打ちかよ?」と怒鳴りつけました。

さらに、「その目つき」「感謝の気持ちも無しか」「お前を育てるくらいなら 犬でもしとけばよかった」と、ナタリーの存在そのものを否定するような言葉を吐き捨てます。

家族の嘲笑と更生学校の記憶

母ポーリーンが「もうやめて」と夫を止めに入りますが、今度は兄のロバートが嘲笑を浮かべました。「助けても 噛みつくヤツだしさ」「更生学校もヌルすぎたな もっと長く ぶち込んどけばよかったのに」と、ナタリーをさらに侮辱します。

ポーリーンは「やめてロバート!」と息子を制止し、ナタリーのそばに屈み込みました。「この子を見てよもうガリガリだ」「向こうでどんだけ辛い思い したか分かるでしょ」と、ナタリーの様子を心配するそぶりを見せます。

しかし、ロバートは「辛い? あいつがモニカや おばあちゃんに したことと比べたら 屁でもないよ」と冷たく言い放ちました。

その言葉は、ナタリーに更生学校での地獄のような日々を思い出させます。回想の中で、ナタリーは暗い部屋で「お願い やめて」と泣きながら、バットのようなもので何度も殴られ、血を流して倒れています。

現実に引き戻されたナタリーは、鼻血を拭いもせず、虚ろな目で「べつに大したことない」とだけ答えました。

新たな訪問者「アレックス・クライン」

ポーリーンは、ナタリーのその態度を『芝居だった』と決めつけます。「ナタリー 気持ちは分かる」「でもいつか私たちが 送り出した理由が 分かるわ」と、自分たちの行動を正当化するような言葉をかけました。

そして、「マリアと着替えて じいちゃんの誕生日に 来なさい」と、一方的に命令します。

そのとき、一台の鮮やかな赤いスポーツカーがパーソンズ家の車寄せに滑り込んできました。車から降りてきたのは、眼鏡をかけた知的な印象の青年です。

家族が彼を歓迎する中、青年は「パーソンズさん モニカを迎えに来ました」と告げます。彼の名はアレックス・クライン。モニカが彼に駆け寄り「アレックス 来てくれてうれしい」と親しげに抱きつきました。

アレックスは、モニカを受け入れながらも、視線は玄関先で無様に倒れ、鼻血を流しているナタリーに向けられます。

過去の記憶と決意の歩み

ポーリーンが「ナタリー アレックス来てるわよ」と声をかけます。

ナタリーの脳裏に、過去の記憶が蘇りました。それは、パーティードレスを着た彼女が、兄ロバートに嬉しそうに駆け寄った時のことでした(映像では「アレックス!」と呼んでいるように見えますが、相手はロバートのようです)。しかし、ロバートはナタリーの手を冷たく振り払い、彼女は悲しそうな表情を浮かべています。

アレックスとモニカが親しげにする姿、そして兄に拒絶された過去の記憶。ナタリーは心の中で(どうせ最初から私なんて 好きじゃなかったくせに)と呟きました。

彼女はもう何も言わず、ゆっくりと立ち上がります。そして、家族全員に背を向け、ただ黙って屋敷の中へと入っていきました。その背中は、すべての罵声と嘲笑を拒絶しているかのようでした。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】3話を読んだ感想(ネタバレあり)

第2話の衝撃的な平手打ちから始まった第3話は、ナタリーの肉体的・精神的な苦痛が極限まで描かれた回でした。

特に父アイザックの「犬でもしとけばよかった」というセリフは、父親が娘に向ける言葉とは到底思えず、家族の歪みを象徴しているようで胸が苦しくなります。そして、その様子を笑って見ているモニカの底知れない悪意にも寒気がしました。

兄ロバートの嘲笑や、母ポーリーンの中途半端な同情(結局は世間体を優先する)も、ナタリーをさらに追い詰めています。更生学校での虐待の回想シーンは、彼女が耐えてきた2年間がいかに地獄だったかを物語っていました。

そんな絶望的な状況で現れたアレックス・クラインという青年。彼は明らかにモニカの恋人(あるいは婚約者)のようですが、ナタリーのことも知っている様子でした。ナタリーが過去、兄のロバートを「アレックス!」と呼んで駆け寄る不思議な回想シーンもあり、この二人の関係が今後の鍵になりそうです。

最後のナタリーの無言の退場は、彼女の「決意」の表れだと感じました。もうこの家族には何も期待しない、何も求めないという強い意志が感じられます。彼女がこの屈辱をどう晴らしていくのか、次回の展開が待たれます。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】3話のネタバレまとめ

  • 父に殴られ鼻血を流すナタリーに対し、父アイザックは「犬でもしとけばよかった」などの暴言を浴びせます。
  • 兄ロバートもナタリーを嘲笑し、母ポーリーンは世間体を気にしてナタリーにパーティーへの参加を命じました。
  • ナタリーが更生学校で激しい暴行を受けていたことを示唆する回想シーンが挿入されます。
  • そこへ、モニカの恋人らしき青年アレックス・クラインが車で迎えに現れます。
  • ナタリーはアレックスとモニカの親しげな様子と、過去に兄ロバートに拒絶された記憶を思い出し、無言で屋敷の中へ入っていきました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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