【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】33話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

32話では、結婚式場に祖父とロバートが乱入しました。ロバートはナタリーの政略結婚を阻止するという歪んだ目的のため、参列者全員の前で彼女の義手を晒し、「ナタリーはもう壊れてる。価値なんかない」と叫び、式を台無しにしました。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】第33話をネタバレありでわかりやすく解説する
騒然とする参列者と父の嘘
ロバートによって義手の事実を暴露されたナタリーに対し、式場の参列者たちは「うそ。彼女…体に障害があるのね」 「ああ。これじゃあもうどっちが釣り合わないとか言えないな」 と、騒然となります。
この事態に、結婚相手の父(ダミアンの父)は、ナタリーの父アイザックに向かって「アイザック、わざと隠してたんだな」と、静かな怒りをにじませます。 しかし、アイザックは「え、俺が? いや、みんな知ってると思ってた」と、期せずして息子に秘密を暴露され、白々しい嘘をつくのが精一杯でした。
祖父が明かす真実:「ナタリーは見捨てられた」
アイザックの嘘を遮るように、祖父が参列者全員に向かって真実を語り始めます。「ナタリーの腕は、 アイザックが更生学校に送った時にそこで…」 と、ナタリーが義手になった経緯を暴露しました。
祖父は「全部私の責任だ。守ってやれなかった」と、自らを責めます。 参列者たちも「彼女ってすごく大事にされてたんじゃん」「本当の娘が戻るまではね」と、パーソンズ家の内情に気づき始めました。
祖父はさらに、「ナタリーは、独りぼっちにされて見捨てられて」 「今になって親はまた娘を… ナタリーは本当に色々あったんだ。だからこそ本当に愛してくれる人が必要なんだよ。取引みたいに扱われるべきじゃない」と、アイザックたちがナタリーを「政略結婚の取引」に使おうとした事実を公然と非難します。
ダミアンの父の決断とアイザックの絶叫
祖父の悲痛な訴えを聞いたダミアンの父は、アイザックと祖父に対し、毅然とした態度で告げます。
「本当にナタリーが望んでないなら、この結婚はやめましょう。 どんな結果でも彼女の意志を尊重します」
ノバック家からの破談の申し出は、ナタリーが会社の犠牲になる必要がなくなったことを意味します。しかし、それは同時に、パーソンズ家の倒産が決定することを意味していました。
父アイザックは、その現実を受け入れられず、「もうだめだ! 結婚は中止できない!」と、式場でみっともなく絶叫するのでした。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】33話を読んだ感想(ネタバレあり)
第33話は、ロバートが投じた最悪の爆弾(義手の暴露)が、結果的に最高の形でナタリーを救うという皮肉な展開でした。
ダミアンの父が、息子の結婚相手が義手であることよりも、アイザックが「わざと隠していた」ことや、ナタリーが「取引みたいに扱われていた」ことに怒り、彼女の意志を尊重してくれたシーン には、心から安堵しました。ダミアン本人だけでなく、彼の父親もまともな人物だったのです。
祖父の「取引みたいに扱われるべきじゃない」 という訴えも、ナタリーのこれまでの人生を代弁するもので、胸を打たれました。
そして、その全てが明らかになってもなお、会社の倒産を恐れて「結婚は中止できない!」 と叫ぶ父アイザックの姿は、あまりにも醜く、哀れでした。彼は最後まで、娘の尊厳よりも金を選んだのです。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】33話のネタバレまとめ
- ロバートの暴露により、ナタリーが義手であることが参列者全員に知れ渡ります。
- ダミアンの父はアイザックに「わざと隠してたんだな」と詰め寄ります。
- 祖父は、ナタリーが義手になった経緯と、家族から「取引」として扱われていた真実を暴露します。
- ダミアンの父は、ナタリーの意志を尊重し、「彼女が望んでないなら、この結婚はやめましょう」と破談を申し出ます。
- 父アイザックは、会社の倒産を恐れ、「結婚は中止できない!」と絶叫しました。
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