【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】34話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

33話では、結婚式が祖父の乱入によって中断しました。ロバートがナタリーの義手を暴露したことで会場は騒然としますが、祖父はナタリーを「取引」の道具にしたアイザックを激しく非難します。ダミアンの父はナタリーの意志を尊重し「結婚はやめましょう」と提案しますが、アイザックは会社の倒産を恐れ「結婚は中止できない!」と絶叫しました。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】第34話をネタバレありでわかりやすく解説する
アイザックの懇願と祖父の正論
父アイザックは、ノバック家からの破談の申し出を受け、祖父に「父さん…会社がもうやばいんだよ。本当に」と惨めにすがりつきます。 彼は「家の名を、たかが偽物の孫娘のために汚す気か?」と、なおもナタリーを犠牲にすることをためらいません。
しかし、祖父は「くだらない! 会社なんて潰れてもいい。無理やり結婚させたりしない」と一喝します。 祖父は「彼女にはそれくらい自由はある」と、ナタリーの意志を尊重する姿勢を崩しませんでした。
アイザックは「19年もお姫様みたいに大事にしてやった」「本当の家族よりずっとマシだったはずだ」と、恩着せがましい主張を続けます。 その非道な言葉に、ロバートとポーリーンも「父さん!」「アイザック」と彼を止めようとしました。
このやり取りを聞いていた参列者たちも、「19年も一緒にいたんなら、血とか関係ないでしょ」 「ああ。あんなふうに見捨てるなんて、ひどいよ」と、アイザックの態度を非難し始めます。
ナタリーの驚くべき決断:「私はダミアンと結婚する」
騒然とする中、ナタリーが口を開きます。彼女は祖父に向かい、「おじいちゃん。私を気にかけてくれてありがとう」と感謝を述べました。
そして、家族と参列者全員の前で、驚くべき宣言をします。「でも私はダミアンと結婚する」
祖父が「なんだって?なぜだ?」と動揺すると、ナタリーは静かに答えます。 「みんなが思ってるより、ダミアンはちゃんとしてる」 「彼といると、とても安心できるの」
彼女は、自分を「守ってくれた」唯一の男性であるダミアンを、自らの意志で選んだのです。
ナタリーの覚悟:「これ、気になる?」
ナタリーの決断を聞いたダミアンの父は、戸惑いながらも彼女に確認します。「本当にそれでいいのか?」
彼は「親の金で生きてるダメ息子って言われてるぞ。仕事もできない。全部親任せだ」と、息子の欠点を正直にナタリーに伝えました。 ダミアンは「ちょっと、父ちゃん」と気まずそうにします。
ナタリーは微笑み、「完璧な人なんていないでしょ」と答えます。
そして、彼女はロバートによって晒された自らの義手をまっすぐに見つめ、ダミアン(と彼の父)に向かって問いかけました。「これ、気になります?」
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】34話を読んだ感想(ネタバレあり)
第34話は、ナタリーが「自分の意志」で未来を選び取った、感動的な回でした。
アイザックが「偽物の孫娘のために」と叫び、祖父が「会社なんて潰れてもいい」とナタリーの尊厳を守った対比が鮮やかです。
そして、ナタリーの決断。「私はダミアンと結婚する」。 これは、父アイザックが望んだ会社の倒産回避のためではありません。第26話や第27話で、ダミアンが泥酔しながらも結果的に自分を「守ってくれた」ことへの信頼から来た選択でした。
ダミアンの父が、息子の欠点を「ダメ息子だぞ」と正直に話してくれたことにも誠実さを感じます。
最後の「これ、気になります?」 というナタリーのセリフは、彼女が自分の傷を隠すのではなく、それを受け入れた上で相手に問う、とてつもない強さの表れだと感じ、胸が熱くなりました。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】34話のネタバレまとめ
- 父アイザックは「偽物の孫娘のために会社を潰す気か」と祖父に詰め寄りますが、祖父は「会社なんて潰れてもいい」とナタリーを庇います。
- ナタリーは、祖父に感謝を述べつつも、自らの意志で「私はダミアンと結婚する」と宣言します。
- 彼女は、ダミアンのことを「みんなが思ってるより、ちゃんとしてる」「彼といると、とても安心できる」と評価しました。
- ダミアンの父は息子の欠点を正直に話しますが、ナタリーは「完璧な人なんていない」と答えます。
- ナタリーは自らの義手をダミアン側に示し、「これ、気になります?」と、自分の全てを受け入れる覚悟があるかを問いかけました。
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