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【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】53話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

ずっちー

52話では、ナタリーが「おばあちゃんが誘拐された」というモニカの偽のメッセージを信じ、夫ダミアンやメイドの制止を振り切って、一人でコーンウォール山へ向かいました。しかし、それは全てモニカの罠であり、ナタリーは山に到着した直後、「何者か」に襲われ意識を失ってしまいました。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】第53話をネタバレありでわかりやすく解説する

罠に落ちたナタリー:「おばあちゃんはどこ?」

意識を取り戻したナタリーは、自分が山奥の物置のような場所で縛られていることに気づきます。 目の前には、この罠を仕掛けた張本人、モニカが立っていました。モニカは、意識のないナタリーを容赦なく蹴り起こします。

ナタリーは「…モニカ…どうしたの? おばあちゃんはどこ? 何をしたのよ?」と、まだ祖母の安否を心配しています。

しかし、モニカは「しっ。ナタリー。ここにいるのは私とあんただけ」と冷たく言い放ち、「2年前、あんたはすべてを失って、逃げて、片腕も失って戻ってきた。今度こそ、とどめを刺してあげる」と、明確な殺意を告げました。

暴かれる罠:「写真はAIよ、バカ」

ナタリーが「答えてよ!」と叫ぶと、モニカは「ああ、おばあちゃんね。うん。みんなと一緒に無事にしているわ」とあっさり答えます。

ナタリーは「なんですって? じゃあ写真は?」と混乱しますが、 モニカはナタリーの純粋さをあざ笑うかのように、衝撃の真実を明かしました。

「AIよ、バカ。正直、本当に引っかかるかちょっと不安だったけど、あまりにも簡単すぎて笑っちゃった」

祖母の誘拐も、拘束された写真も、すべてがナタリーをおびき寄せるためにAIで生成された、モニカの卑劣な嘘だったのです。

モニカの衝撃的な告白:「私は本当のパーソンズじゃない」

モニカは「あんた片付けたら、 次はあのクソババア(祖母)の番よ」と、ナタリー殺害後に、祖母の口も封じる計画であることを暴露します。

ナタリーは「あなたのおばあちゃんでしょ! なんで殺そうとするのよ!」と激しく非難しますが、 モニカは、どうせ死ぬナタリーへの「秘密」として、物語の根幹を揺るがす事実を語り始めました。

『私は本当のパーソンズじゃない』

これまでナタリーを「偽物」と罵倒し、全てを奪ってきたモニカ自身が、実は「偽物」だったのです。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】53話を読んだ感想(ネタバレあり)

第53話は、これまでの物語の前提が全て覆される、最も衝撃的な回でした。

まず、祖母の誘拐写真が「AIよ、バカ」 という、あまりにも現代的で悪質な手口だったことに驚きました。ナタリーの祖母を想う純粋な気持ちを踏みにじる、モニカの残忍さが際立っています。

そして何より、「私は本当のパーソンズじゃない」 というモニカの告白。ナタリーこそが「本物」であり、モニカはナタリーを「偽物」に仕立て上げて全てを奪い取った「偽物」だったのです。

「あんたのものは私のもの」という彼女の異常な執着心の根源が、この「偽物」であるという劣等感と焦りにあったのだと、全ての辻褄が合った気がします。絶体絶命のナタリーですが、この真実がどう逆転の鍵になるのか、目が離せません。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】53話のネタバレまとめ

  • モニカの罠にかかったナタリーは、山奥の物置で縛られた状態で意識を取り戻します。
  • モニカは「今度こそ、とどめを刺してあげる」とナタリーに殺意を告げます。
  • 祖母が誘拐されたという写真は、AIによって作られた偽物であり、ナタリーをおびき寄せるための嘘だったことが判明します。
  • モニカは、ナタリー殺害後に祖母も口封じのために殺害する計画を暴露します。
  • 最後にモニカは、ナタリーこそが本物のパーソンズ家の娘であり、『私は本当のパーソンズじゃない』と、自らが偽物であったことを告白しました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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