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【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】62話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

ずっちー

61話では、祖母(キャサリン)と実母タミーの告白により、モニカこそが偽物でナタリーが本物の後継者であったという真実が露呈しました。そして、モニカの実父が山火事で命を落とした可能性が示唆された最悪の状況の中、夫のダミアンがナタリーを連れて病室に現れ、モニカに「誰が本当の嘘つきか」と突きつけたところで終わっています。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】第62話をネタバレありでわかりやすく解説する

アイザックの保身とダミアンの宣言

ナタリーを連れて病室に現れたダミアンは、モニカに『誰が本当の嘘つきか』という、これまでのすべての欺瞞を象徴する言葉を突きつけました。この予期せぬ、そして圧倒的な圧力に、父のアイザックは目の前の男(ダミアン)の正体がただの道楽息子ではないことをついに悟ります。アイザックは「こいつら一体何者だ?」と、ノバック家の持つ隠された力と、その総意を背負ったダミアンの存在に戦慄しました。

また、病室の隅では、山火事で亡くなったのが夫ではなかったことを知ったメイドのタミーが、「ああ、アンソニー無事なのね! よかった!」と泣き崩れていました。ナタリーの命を狙う計画が最悪の結果(実父の死)に至らなかったことに、タミーは安堵したようです。

しかし、ダミアンは、タミーの夫(アンソニー)が無事であることなど意に介しません。彼はパーソンズ家を睨みつけ、「自分で全部話す? それとも俺が話そうか?」と、モニカとその共犯者であるパーソンズ家に対し、全ての真実を公表する最後のチャンスを与えました。この問いかけは、もはや「謝罪」を求めるものではなく、「どちらが先か」という、パーソンズ家の未来を決める最終宣告でもありました。

モニカの最後の抵抗と祖父の悲憤

ダミアンの父は、アイザックたちに向かって、ノバック家がこの場にいる目的を毅然と宣言しました。「こいつ(モニカ)はうちの息子と嫁を殺そうとしたんだ。俺たちはここで全部終わらせに来た」 と、モニカの罪が単なる家庭内の問題ではなく、殺人未遂と誘拐という重大な犯罪であることを明確に告げたのです。

この強大な力による追及に対し、モニカは最後の足掻きを見せます。「違う! パパ信じて! 私、はめられたの!」と、涙ながらに被害者を演じようと必死でした。

ここで祖父が重い口を開き、モニカの必死な抵抗に対し、「じゃあキャサリンも嘘をついてるって言うのか?」と、祖母の証言の重みを突きつけました。祖母の告白は、パーソンズ家の中で最も誠実な存在からの、否定しようのない事実です。モニカは「え、それは…」 と言葉に詰まり、祖母の証言だけは否定できませんでした。彼女は、祖母の命まで狙った動機が、すべて真実を知られていたからだと、図星を突かれたことで悟ったのです。

拘束された共犯者の証言

ダミアンは、モニカの嘘を決定的に断ち切るため、拘束されたトニー・ホームズを証言者として病室に突き出しました。これは、ノバック家がすでにナタリーの言葉を信じ、組織的にモニカの犯罪の証拠を固めていたことを示しています。

トニーは、モニカの犯した犯罪の全貌を、家族全員の面前で暴露しました。「こいつがナタリーに薬を持って、縛り上げたんだ。全部モニカの指示だ。自分の父親まで使って、ナタリーを売ろうとした。それがモニカ・ブレイクの本性だ」

トニーは嘲笑しながら「本当だ。あの子を売るように金をもらった」 と、モニカの人身売買計画の実行犯であったことを認めました。モニカの犯罪者としての本性、ナタリーを「偽物」と呼んだ張本人が自ら「偽物」であったという事実 が、全て白日の下に晒された瞬間です。ナタリーの勝利は、パーソンズ家の長きにわたる悪行と欺瞞への、決定的な鉄槌となりました。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】62話を読んだ感想(ネタバレあり)

第62話は、ダミアンの登場により、ナタリーの復讐劇が「個人の戦い」から「組織的な裁き」へと昇華された回でした。ダミアンがトニーという生きた証人を連れてきたことで、モニカの嘘は完全に力を失いました。

特に痛快だったのは、ダミアンの「自分の父親まで使って、ナタリーを売ろうとした。それがモニカ・ブレイクの本性だ」 というセリフです。モニカが必死に隠そうとした出自と、犯罪者としての本性が、ナタリーの勝利によって全て暴かれたのです。

この場で、アイザックたちは娘の恐ろしい本性を知り、自らの会社の命運までノバック家に握られてしまいました。ナタリーの勝利は、パーソンズ家の長きにわたる悪行と欺瞞への、決定的な鉄槌となりました。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】62話のネタバレまとめ

  • ダミアンは、パーソンズ家に「自分で全部話すか、俺が話すか?」と、最後の選択を迫ります。
  • ダミアンの父は「こいつ(モニカ)はうちの息子と嫁を殺そうとしたんだ」と、モニカの罪を明確に告げました。
  • ダミアンは、モニカの指示でナタリーに暴行を加えたトニー・ホームズを証言者として突き出します。
  • トニーは「あの子を売るように金をもらった」と、モニカの人身売買計画の実行犯であったことを認めました。
  • モニカの犯罪者としての本性と、ナタリーが「偽物」であったことが全て暴露されました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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