【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】63話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

61話では、祖母(キャサリン)と実母タミーの告白により、モニカこそが偽物でナタリーが本物の後継者であったという真実が露呈しました。この告白がモニカの計画を完全に崩壊させ、夫のダミアンがナタリーを連れて病室に現れ、モニカに「誰が本当の嘘つきか」という問いを突きつけたところで終わっています。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】第63話をネタバレありでわかりやすく解説する
ダミアンが突きつける動かぬ証拠
ナタリーを連れて病室に現れたダミアンは、モニカとその共犯者たちに対し、全ての欺瞞を終わらせる最後の機会として『誰が本当の嘘つきか』という究極の問いを突きつけました。ダミアンは、言葉の応酬ではなく、科学的な真実を示すため、一枚の書類、すなわち新しいDNA鑑定書をアイザックたちに見せつけます。
この最新の鑑定書を読んだ父アイザックは、あまりの事実に言葉を失い、激しく息をのみました。彼は「全部嘘だったのか! 俺に実の娘を疑わせたな!」 と、モニカが仕組んだ「取り違えの嘘」が、いかに自身の実の娘(ナタリー)を傷つけ、裏切らせたかを悟り、深い後悔の念に苛まれます。モニカの策略が最新の技術によって完全に覆された瞬間であり、彼女の嘘は完全に力を失いました。
モニカの破滅:家族からの完全な決別
全ての嘘が暴かれ、父アイザックは激昂します。彼は一瞬の躊躇もなくモニカの頬を思いっきり平手打ちしました。この平手打ちは、過去のナタリーへの全ての裏切りに対する、アイザック自身の怒りと罪の意識の表れでもあります。
モニカは「違う! 違う! パパ、お願い! ごめんなさい!」と泣き叫びますが、 父は娘の必死な叫びすら聞こうとしません。モニカは最後の望みをかけて実母ポーリーンに助けを求めました。「ママ! 私のこと信じてるよね!」
しかし、ポーリーンはモニカのその呼びかけにすら動揺しました。「その呼び方やめて!」 と叫ぶと、モニカを突き飛ばしてしまいます。ポーリーンは、ナタリーへのこれまでの罪悪感と、モニカの犯した殺人未遂という重大な罪の重さに耐えきれず、モニカとの関係を断ち切る決意をしたのです。
モニカは続いて兄のロバートにすがりつきますが、「ロバート! 兄妹でしょ! お願い!」 という懇願に対し、ロバートは冷酷な言葉を浴びせました。「本当の親と一緒に刑務所で腐ってろ!」 モニカは家族全員から見放され、完全に孤立したのです。
ダミアンの裁きとナタリーの勝利
ダミアンは、モニカの必死の懇願を冷徹に見届け、部下に「連れて行け」と命じました。この「連行」は、もはやパーソンズ家の内輪揉めではなく、ノバック家という強大な組織による「裁き」であることを示しています。
拘束されたモニカは、ナタリーに向かって「やめて! やめて! 地獄に落ちろ!」 と、憎しみを込めた呪いの言葉を叫び続けます。しかし、ナタリーはダミアンという真の味方の隣で、その様子をただ静かに見つめるだけでした。ナタリーは、モニカの呪いの言葉すら届かない「幸せな未来」を選び取ったのです。
モニカが連行された後、ポーリーンは虚ろな目でナタリーに近づき、「ナタリーは? 今すぐ会わせて」と、謝罪と和解を求めるかのように訴えました。これは、ナタリーが「本物の娘」であったという事実を知り、今になって親子関係を修復しようとする、ポーリーン自身の身勝手さの表れでもあります。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】63話を読んだ感想(ネタバレあり)
第63話は、モニカの悪事が完全に終わりを告げた、痛快で、そして皮肉に満ちた物語の最終章でした。
ダミアンが持ってきたDNA鑑定書 は、ナタリーの無実とモニカの欺瞞を証明する、揺るぎない鉄槌となりました。アイザックの「俺に実の娘を疑わせたな!」 という後悔は、あまりにも遅すぎますが、彼のナタリーへの罪の意識を示しています。
モニカが最も頼りにしていた家族、特に実母ポーリーンから「その呼び方やめて!」 と突き放され、ロバートから「本当の親と一緒に刑務所で腐ってろ!」 と言われる姿は、彼女の犯した罪の重さの報いでした。この悲惨な結末は、モニカが犯した悪行と欺瞞への、決定的な因果応報と言えるでしょう。
ナタリーは、もはや怒鳴ったり、泣き叫んだりしません。彼女はただ、ダミアンという真の味方の隣で、**「見る」**という形で、自身の正当性と勝利を確固たるものにしたのです。モニカの「地獄に落ちろ!」という呪いの言葉も、ナタリーにはもう届きません。彼女はダミアンという「幸せな未来」を選び取ったからです。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】63話のネタバレまとめ
- ダミアンが新しいDNA鑑定書を提示し、ナタリーが「本物の娘」であり、モニカの鑑定が嘘であったことが証明されました。
- 父アイザックは激怒しモニカを平手打ち。母ポーリーンと兄ロバートもモニカを突き放し、家族全員から見捨てられました。
- ダミアンはモニカを拘束し、部下に連行させます。
- 連行されるモニカは「地獄に落ちろ!」とナタリーに叫びますが、ナタリーは動じませんでした。
- モニカが去った後、ポーリーンは「ナタリーに今すぐ会わせて」と、ナタリーとの関係修復を求めました。
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