【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】7話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

6話では、祖父という唯一の味方を得たナタリーでしたが、食事会で母ポーリーンが出したスープが更生学校での虐待のトラウマを引き起こし、家族の面前で吐き出してしまうという苦しい終わり方をしました。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する
止まない非難とモニカの追撃
ナタリーがスープを吐き出して苦しんでいると、祖父が「ナタリー!」と心配して駆け寄ります。しかし、他の家族の反応は冷ややかでした。
兄のロバートは「あいつ一体何なんだよ?」と吐き捨て、母のポーリーンまでもが「あいつ一体何なんだよ?」と苛立ちを隠しません。ロバートは「帰ってきてから ずっと迷惑ばっか」「俺たちに 罪悪感持たせたいのかよ」と、ナタリーがわざとパーティーを台無しにしているかのように非難を続けました。
そのとき、妹のモニカが「私ちょっと見てくるね」と、ナタリーを心配するふりをして席を立ちます。
洗面所での対峙:「まだ自分がプリンセスだと?」
モニカは、ナタリーが逃げ込んだ洗面所へと向かいます。ナタリーが洗面台で激しく咳き込んでいるのを確認すると、モニカは背後でドアを閉め、その本性を現しました。
「お姉ちゃん」と呼びかけながら、モニカは冷たい笑みを浮かべます。「ねえ 戻ってこなきゃよかったのに」と、ナタリーの心をえぐる言葉を浴びせました。
ナタリーは咳き込みながらも「何の用」と冷たく返します。モニカは嘲笑を続け、「欲しいものはもうほとんど 手に入れたけど」「なんで また戻ってきたの?」「まだ自分が 家のプリンセスだと 思ってるの?」と挑発しました。
祖母を突き落とした真実と狂気
ナタリーは、そんなモニカを静かに見つめ、ついに事件の核心を突きます。「おばあちゃんのこと 少しは後悔してないの?」
この一言でモニカの表情が一変します。激しく動揺した彼女の脳裏に、2年前の真実が蘇りました。
2年前の回想
あの日、祖母は階段の上でモニカを「今すぐ出ていきなさい!」と厳しく叱責していました。モニカは「おばあちゃん そんなこと言わないで」「ここにいる資格は私にある」「ずっと頑張ってきたのに 分かってくれないの」と狂気的に叫び、祖母を階段から突き落としたのです。
現在の狂気
モニカは回想から戻ると、罪悪感など微塵も見せず、ナタリーに向かって逆上します。「ねえおばあちゃんが 私を選んだのが 悔しいだけでしょ」「本当の孫は私だもん」と、自分が被害者であるかのように叫びました。
さらに、「そうだよ 自分の祖母なのに よくそんなことできたね」「数年 苦労してみたけど 全然学ばなかったんだ」と、自分が犯した罪をすべてナタリーになすりつけ、罵倒します。
モニカの恐るべき罠:自傷行為
ナタリーは、あまりにも身勝手なモニカの言葉に、静かに彼女の頬に手を添えます。「まだそんな口きくんだね」
その言葉にモニカが「はぁ」と驚いた瞬間、ナタリーは近くにあった花瓶を掴み、床に向かって力いっぱい叩きつけました。甲高い音と共に花瓶は砕け散ります。
ナタリーが割れた花瓶の鋭い破片を拾い上げると、モニカは一瞬怯んだように見えました。しかし次の瞬間、モニカはナタリーの手から破片を奪い取ります。
そして、あろうことか、その破片で自分の腕を強く切りつけました。「あぁ!」と、モニカの甲高い悲鳴が屋敷に響き渡ります。
ナタリーが目の前の光景に呆然としていると、悲鳴を聞きつけた母ポーリーンが「モニカ!」と叫びながら洗面所に駆け込んできました。
ポーリーンが目にしたのは、腕から血を流して床に座り込む娘(モニカ)と、呆然と立ち尽くすもう一人の娘(ナタリー)という、最悪の光景でした。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】7話を読んだ感想(ネタバレあり)
第6話で祖父という強力な味方が現れ、これで少しは状況が好転するかと期待した矢先、第7話でモニカの狂気によってすべてが覆される展開に、ただただ息をのみました。
今回、祖母転落事件の真実が、モニカ自身の回想という形で明確に描かれました。「ここにいる資格は私にある」と叫びながら祖母を突き落とす姿は、彼女の異常なまでの執着心と歪んだ自己愛を浮き彫りにしています。
そして最も恐ろしかったのは、洗面所での最後のシーンです。ナタリーが花瓶を割った(おそらく威嚇のため)ことを瞬時に利用し、自分を傷つけてナタリーを再び加害者に仕立て上げるという、モニカの恐ろしいほどの計算高さと狂気には鳥肌が立ちました。
母親が駆けつけるという最悪のタイミングも相まって、ナタリーがまたしても誰も信じてくれない絶望的な状況に追い込まれることが確定した瞬間でした。祖父の信頼を得たばかりだというのに、あまりにも残酷な展開です。
【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】7話のネタバレまとめ
- スープを吐き出したナタリーを、ロバートは「迷惑だ」「罪悪感を持たせたい」と非難します。
- モニカはナタリーを追って洗面所へ行き、「戻ってこなきゃよかったのに」と挑発しました。
- ナタリーが祖母転落事件の核心を突くと、モニカは逆上。回想シーンで、モニカが祖母を突き落とした真犯人であることが明かされます。
- モニカは、ナタリーが床に叩きつけた花瓶の破片を奪い取り、自分の腕を切りつけて自傷行為を行います。
- モニカの悲鳴を聞いて駆けつけた母ポーリーンは、血を流すモニカと呆然と立つナタリーを見てしまいます。
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