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【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】8話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説|ナタリーの最後は?【Good short】

ずっちー

7話では、ナタリーがスープを吐き出したことで家族から非難されました。洗面所に逃げたナタリーを妹のモニカが追いかけ、祖母転落事件の真実(モニカが犯人)が明らかになります。モニカはナタリーを挑発し、ナタリーが割った花瓶の破片で自ら腕を切りつけ、そこに母ポーリーンが駆けつけるという最悪の状況で終わりました。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】第8話をネタバレありでわかりやすく解説する

最悪の濡れ衣:血を流すナタリー

母のポーリーンは、腕から血を流すモニカを抱きかかえ、「モニカちょっと! あんた正気?」と、そばに立つナタリーを激しく非難します。ナタリーは、床に散らばったガラスの破片を呆然と見つめていました。

ナタリーが床の破片を拾おうとした際、彼女自身もガラスで手のひらを深く切ってしまい、鮮血が流れ落ちます。

しかし、家族の目はモニカにしか向いていません。ポーリーンは「ちょっと何があったの?」と嘘泣きをするモニカを抱きしめ、駆けつけた兄のロバートも、ナタリーを睨みつけ「またお前か?」と吐き捨てました。

ナタリーは「私じゃない」とか細く否定しますが、ポーリーンは「早く病院に連れてって!」とロバートに指示。モニカも「私何かされたかわからない」と被害者を演じ続けます。家族はモニカだけを心配し、ナタリーは血を流す手を見つめながら、一人洗面所に残されてしまいました。

偽りの報告と祖父の反論

場面はパーティー会場のロビーに移ります。腕に包帯を巻いたモニカが車椅子に乗って戻ってきました。父のアイザックは、ソファに座る祖父に対し、「お父さん ナタリーまたやりすぎたんだ」と、ナタリーがモニカを傷つけたと嘘の報告を始めます。

アイザックは「もう何回モニカを 傷つけようとした」「これ以上見過ごせないよ」と、ナタリーが一方的に加害者であるかのように訴えました。モニカも「パパ おじいちゃん 大げさにしないで」と、被害者ぶった態度で火に油を注ぎます。

さらに、兄のロバートが祖父に進み出て、ナタリーの動機を捏造して報告しました。「(ナタリーが)モニカに嫉妬して 結婚式前に 顔をめちゃくちゃに しようとしただけ」

しかし、祖父は家族の報告を鵜呑みにはしません。「馬鹿言うな」とロバートを一喝し、「ナタリーは アレックスに興味ないって 言ったじゃないか」「結婚式なんて どうでもいいはずだ」と、ナタリーを擁護する反論をします。

孤立するナタリー:「ナタリーが違うなら俺は信じる」

ロバートは祖父の反論に対し、「いやモニカが幸せなのが 気に食わないんだよ」「しかも絶対嘘ついてるし」と食い下がります。祖父は「(ナタリーは)お前の妹だぞ」「そんな言い方やめて」とロバートを叱りつけますが、父アイザックも「お父さん もう甘やかすのは限界だ」「もう我慢できない」と、ナタリーへの非難に同調しました。

四面楚歌の中、祖父だけがナタリーに向き直り、「ナタリー ちゃんと話しなさい 何があったんだ」と真実を話すよう促します。

ナタリーは、血の滲む手を見つめながら「私 やってないよ」と再び否定しました。

すると、ロバートは「はいはい」と馬鹿にしたように言い放ち、決定的な言葉を口にします。「全然悪びれてない」「二年前 おばあちゃんを階段から 突き落とした時も 一緒だった」と、ナタリーが最も傷つく過去の濡れ衣まで持ち出して、彼女を追い詰めました。

祖父の追求とロバートの脅迫

ロバートのその言葉を聞いた祖父は、ついに核心を突きます。家族全員を見据え、はっきりと宣言しました。

『ナタリーが違うって 言うなら俺は信じる』

そして、車椅子のモニカに向かって「つまりモニカが 自分でやったって?」と、事件の真相を鋭く問い詰めました。

しかし、ロバートは祖父の追求を「おじいちゃんは ナタリーだけ 特別扱いするんだ」「昔パパとママが モニカを 甘やかしたみたいに」と嘲笑し、まともに取り合おうとしません。

家族全員が自分を敵視しているという現実に、ナタリーは「モニカ、モニカ、モニカ…」「家族なんて 結局私を ゴミ扱いするだけ」と、心の中で絶望します。

ナタリーがその場を去ろうとすると、ロバートが彼女の前に立ちはだかり、その首を強く掴みました。ロバートはナタリーの顔を覗き込み、冷酷に脅迫します。「無実だって証明 できるまで 終わりじゃないからな」「絶対許さない」

ナタリーは首を掴まれたまま抵抗もできず、ロバートの憎悪に満ちた視線を受け止めるしかありませんでした。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】8話を読んだ感想(ネタバレあり)

モニカの恐ろしい自傷行為によって、ナタリーがまたしても奈落の底に突き落とされました。7話のラストで最悪の状況になることは予想していましたが、8話の展開はそれをさらに上回る絶望でした。

特に、ナタリー自身も手を怪我しているのに、家族の誰もそれに気づかない(あるいは気づいても無視する)シーンは、この家族の異常性を象徴しています。

今回、唯一の救いであり、最も胸が熱くなったのは、祖父の『ナタリーが違うって言うなら俺は信じる』というセリフです。家族全員が敵である中で、この一言がどれほどナタリーの心を支えたか計り知れません。

しかし、その祖父の信頼すら、ロバートやアイザックには「甘やかし」「特別扱い」としか映りません。彼らはもはや真実などどうでもよく、ただ「偽物」のナタリーを排除することしか考えていないようです。

そして最後の、ロバートがナタリーの首を掴んで脅迫するシーンは、もはや家族間の対立を超えた明確な「暴力」であり、強い憤りを感じました。祖父の目の前でさえこのような行為に及ぶロバートの姿に、ナタリーの命の危険すら感じさせる緊迫した終わり方でした。

【灼かれる血と骨 ~絶縁された令嬢~】8話のネタバレまとめ

  • モニカの自傷行為により、ナタリーはモニカを傷つけた犯人に仕立て上げられます。
  • ナタリーもガラスで手を負傷しますが、家族はモニカだけを病院へ連れて行き、ナタリーは放置されました。
  • 家族は祖父に対し、ナタリーが「モニカに嫉妬して顔を傷つけようとした」と嘘の報告をします。
  • 祖父は「ナタリーが違うって言うなら俺は信じる」と宣言し、「モニカが自分でやったのか?」と真相を追求しました。
  • ロバートは祖父の言葉を無視し、ナタリーが過去に祖母を突き落としたと再び非難します。
  • ナタリーがその場を去ろうとすると、ロバートは彼女の首を掴み、「無実を証明するまで終わりじゃない」「絶対許さない」と脅迫しました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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