【灼灼風流】11話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 慕灼華は翰林院の正六品に任じられ、官吏としてのキャリアをスタートさせました。
  • 初出仕の日、先輩官吏から女性であるという理由で偏見に満ちた洗礼を受けますが、堂々と反論します。
  • 沈驚鴻、孫雲謙と友情を深め、三人で協力して官界で大成することを誓い合いました。
  • 慕灼華は亡き母の出自の手がかりを探す中で、新居の隣人が偶然にも定王・劉衍であったことを知ります。

【灼灼風流】第11話をネタバレありでわかりやすく解説する

官吏としての第一歩を踏み出した慕灼華。しかし、翰林院という男社会の壁は厚く、第11話では早速、彼女を陥れようとする悪意のある「噂」に翻弄されます。孤立無援の状況で、彼女はどのように立ち向かうのでしょうか。そして、その噂は劉衍との関係にも微妙な影を落とし始めます。

紅一点への洗礼と見事な切り返し

翰林院の歓迎会。その会場に選ばれたのは、あろうことか慕灼華がかつて世話になった小秦宮でした。先輩官吏たちは、「探花殿が青楼(せいろう)に来れば、格好の酒の肴だ」と、彼女が来るのを今か今かと待ち構えています。それは歓迎会という名の、紅一点の新人に対する品定めの場でした。

遅れて到着した慕灼華は、その敵意に満ちた空気を瞬時に察します。しかし、彼女は怯むことなく、自ら罰杯を申し出ました。心配した沈驚鴻が庇おうとしますが、彼女はそれを手で制し、なみなみと注がれた酒を一息に飲み干してみせます。その潔さと気概に、やじを飛ばしていた男たちも思わず沈黙。彼女は、誰かに守られるのではなく、自らの力でその場を支配下においたのです。

その後、友人の妓女・宋韵が機転を利かせ、彼女を別室へと案内し、しばしの休息を与えてくれました。厳しい男社会の中で、こうした女性同士の友情が彼女の心の支えとなっているのが伝わってきます。

一夜にして広まった「密会の噂」

慕灼華を心配し、沈驚鴻が部屋を訪れ、二人は言葉を交わします。それはただの同僚としての気遣いでした。しかし、悪意ある者たちの目には、格好の餌食と映ったのです。

翌日、都には「探花の慕灼華と状元の沈驚鴻が、小秦宮で密会していた」という根も葉もない噂が、瞬く間に広まっていました。

その噂は、当然、柔嘉公主と劉衍の耳にも届きます。しかし、彼らの反応は冷静でした。「志の高いあの二人が、官吏として歩み始めたばかりの今、自らの前途を棒に振るような愚かな真似はしない」。二人への深い信頼を示すその言葉は、噂に惑わされない確固たるものでした。

「誤解されたくない」――必死の釈明

しかし、慕灼華の心は穏やかではありませんでした。先日、劉衍に「あなたを慕っているから隣に越してきた」と半ば本気、半ば冗談で伝えたばかり。このタイミングでの別の男性との噂は、何としても避けたい誤解でした。

彼女は劉衍に釈明しようと彼の屋敷を訪ねますが、「多忙」を理由に会うことすらできません。諦めきれない彼女は、門前で待ち続け、ついに彼の乗る馬車が出かけるのを見つけると、郭巨力に石を投げさせて馬を驚かせ、無理やり馬車を止めるという、とんでもない荒療治に出ます。

「車輪の修理代は弁償しろ」と呆れる劉衍に、彼女は必死に弁解を始めます。噂は事実無根であること、沈驚鴻とは何もないこと…。その必死な姿に、劉衍は静かに告げました。

噂は信じていない。弁明も不要だ。だが、今後はもっと慎重に行動しろ

彼の言葉は、彼女を信じているという証でありながら、どこか壁を感じさせるものでした。その真意を測りかね、慕灼華の心には一抹の不安が残るのでした。

講義室の嵐と皇太后の叱責

慕灼華は、気持ちを切り替えて皇子たちへの講義に臨みます。しかし、そこでも新たな試練が待ち受けていました。第一皇子・劉琛が、彼女が劉衍から贈られた玉佩を身につけていることに気づき、嫉妬と敵意をむき出しにして、講義の邪魔をし始めたのです。

慕灼華の地理の講義が始まると、劉琛は何かと難癖をつけ、それに反発した第三皇子と口論に。ついには取っ組み合いの喧嘩へと発展してしまいます。

慕灼華が慌てて劉琛の怪我を手当てしていると、最悪のタイミングで皇太后が部屋に入ってきました。彼女は事情も聞かず、一方的に慕灼華を睨みつけ、厳しく叱責します。

皇子たちを喧assed-nous-en-français

それは、彼女が慕灼華を敵として明確に認識した瞬間でした。官吏としてのキャリアは、始まったばかりだというのに、あまりにも大きな嵐が彼女の行く手に待ち構えています。

【灼灼風流】11話を読んだ感想(ネタバレあり)

第11話は、慕灼華にとってまさに四面楚歌、試練の連続でしたね。読んでいて本当にハラハラしました。翰林院でのあからさまな嫌がらせや、根も葉もない噂。女性が官吏になるということが、どれだけ大変なことなのかを改めて痛感させられました。それでも、堂々と酒を飲み干し、自分の足で立とうとする彼女の姿には、本当に痺れます!

沈驚鴻との噂が広まった時、劉衍と柔嘉公主が二人を信じてくれたことには、少しほっとしました。特に劉衍は、慕灼華の必死の弁解に「信じている」と答えましたが、あの冷静すぎる態度!彼の本心はどこにあるのか、少し冷たく感じてしまって、慕灼華と一緒に不安な気持ちになりました。でも、馬車を無理やり止めてまで誤解を解こうとする慕灼華の行動は、彼女が劉衍を本当に特別な存在だと思い始めている証拠ですよね。このすれ違いが、今後の二人の関係にどう影響するのか、目が離せません。

そして、ラストの皇太后の登場にはゾッとしました…。完全に慕灼華を敵認定していますね。これから本格的に宮廷の権力争いに巻き込まれていくのだと思うと、彼女の身が心配でなりません。でも、きっと彼女なら、その聡明さと度胸で乗り越えてくれるはず。次回の逆襲に期待です!

【灼灼風流】11話のネタバレまとめ

  • 翰林院の歓迎会で、慕灼華は男性官吏たちから敵意に満ちた洗礼を受けるが、堂々とした態度でその場を乗り切る。
  • 慕灼華と沈驚鴻が「密会していた」という偽りの噂が広まり、宮中に波紋を呼ぶが、柔嘉公主と劉衍は噂を信じず、二人への信頼を示す。
  • 慕灼華は劉衍に誤解を解こうと必死に弁明し、彼はそれを信じると告げるも、二人の間には微妙な距離が生まれる。
  • 慕灼華が担当する皇子たちへの講義中に喧嘩が勃発。その責任を問われ、彼女を敵視する皇太后から直接叱責を受ける。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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