【物語は鮮やかに縁は儚く】13話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 青梨(チンリー)は何者かに拉致され、廃倉庫で麻袋に入れられ縛られていました。
- 沈依依(シェン・イーイー)は、自分が青梨に襲われ「流産しかけた」と嘘をつき、夫・寒洲(ルー・ハンヂョウ)はそれを信じ込みます。
- 寒洲は、部下に「依依が受けた傷の10倍にして返せ」と命じ、部下は妊娠中の青梨の腹部を何度も激しく蹴りつけました。
- 寒洲は、血を流す青梨を放置し、「お腹がすいた」という依依を連れて帰ろうとしました。
- 青梨は自力で脱出し、血まみれで立ち上がり、寒洲に向かって「私たちの子を殺した!」「あなたを永遠に許さない!」と絶叫しました。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第13話をネタバレありでわかりやすく解説する
前回、夫・寒洲の非情な命令によって、お腹の子を失った(と思われる)青梨。 彼女の「私たちの子を殺した!」という絶望的な叫びは、寒洲に届いたのでしょうか。 第13話は、その直後から始まります。 夫による完全な見殺しと、本妻・依依による悪魔のような嘲笑が、青梨のすべてを奪い去ります。
夫の冷酷な選択「聞き間違いだ」
青梨の血まみれの絶叫。 寒洲は、その言葉に一瞬、衝撃を受けたはずです。 しかし、その隣で、沈依依が怯えた様子で寒洲に寄り添います。 「寒洲? 何を見ているの?」 彼女は、部下たちによって再び拘束され、麻袋に詰められた(あるいは倒れ伏した)青梨を指さし、「あんなに出血して…私、怖い」と震えてみせました。
青梨の「私たちの子」という悲痛な真実。 依依の「流産しかけた」という巧妙な嘘。 二つの相反する情報の間で、寒洲が下した選択は、あまりにも冷酷なものでした。 彼は、青梨の叫びを、その存在ごと「無かったこと」にしたのです。
「何もない。聞き間違いだ」
寒洲は依依の手を取り、そう言い放ちます。 彼は、血を流し、我が子を失った青梨に背を向け、依依と共に倉庫を出ていくことを選びました。 これが、青梨が10年間愛した男の、最終的な答えでした。
依依の周到な策略「探しに戻るわ」
倉庫を出て車に向かう途中、依依は完璧な仕上げの一手を打ちます。 「あら? 私のブレスレットは?」 それは、娘の安安(アンアン)から贈られた、「本物」のブレスレットでした。
「寒洲、中に落としたみたい。探しに戻るわ」 彼女は「先に車に乗ってて。すぐ戻るから」と、寒洲を安心させるように微笑みます。 寒洲は「うん、気をつけて」と、何の疑いもなく彼女を一人で行かせました。 この行動は、青梨を嘲笑うための「最後の仕上げ」を行うため、そして、寒洲という「邪魔な目撃者」を排除するための、周到な策略でした。
「いなくなったわ!」― 嘲笑う本妻の狂気
一人で倉庫に戻った依依の表情から、怯えは完全に消え失せ、冷たい笑みが浮かびます。 部下が「気絶しました」と報告すると、依依は「自業自得よ」と吐き捨てました。
彼女は、血まみれで倒れている青梨に近づくと、麻袋を剥ぎ取り、その髪を乱暴に掴み上げます。 そして、意識が朦朧としている青梨の耳元で、歓喜の声を上げました。
「宋青梨。本当にかわいそうね」 「元気な子が… いなくなったわ!」 依依は、青梨の流産をあざ笑い、高笑いを響かせました。
責任転嫁と、さらなる妊娠の告白
青梨は、弱々しく「あなたを許さない…」と呟きます。 すると、依依は即座に責任転嫁を始めました。 「私はずっと寒洲にやめさせようとした。でも彼はどうしてもあなたを懲らしめたいって。私と何の関係があるのよ」 まるで、自分は止めようとしたが、暴走した寒洲が全て悪いかのように語ります。
そして、青梨の心を完全に折るため、最後の残酷な真実を突き付けました。 「子供がいなくなって辛いのね。でも大丈夫よ」 「私たちにはもう… 二人目がいるのよ」
青梨を地獄に突き落としたあの妊娠(依依の二人目)を、勝ち誇ったように告白したのです。 「あなたはこれからも、私たちの子供を育ててくれる? 安安を育て上げたって、何にもならないわ」 「安安は私の娘よ。母と娘は心が繋がってるの」 彼女は、第8話の「ブレスレット事件」が、安安と自分の共謀であったことを、ここで認めたのです。
「殺す方法はあるわ」― 悪魔の脅迫
依依は、立ち上がると、動けない青梨の手を強く踏みつけます。 「宋青梨。今夜のことは、ただの軽い懲らしめよ」 そして、彼女は、これまでの事件が全て自分の計画であったことを自白しました。
「もしあなたがまだフォトフレームのことにこだわるなら、薬で誘拐する以外にも、あなたを殺す方法はあるわ」 第8話のパーティーでの事故も、今回の拉致事件も、全てが依依によって仕組まれていたのです。 依依は、用済みとばかりに冷たく言い放ち、その場を去っていきました。
復讐の誓い「私の子供の仇を討つ」
依依が去った後、部下たちも「汚いな」と吐き捨て、青梨を放置して去っていきます。 廃倉庫に一人、激しい痛みに苦しむ青梨。 「子供… 私の子供…」
しかし、彼女の目から光は消えていませんでした。 絶望的な痛みと悲しみが、やがて強烈な憎悪と決意に変わります。 「ううん… 倒れられない」 青梨は、出血する腹部を押さえ、必死に痛みに耐えます。 彼女は、この瞬間に、ただ生き延びるためではない、新たな「生きる理由」を見出したのです。
「私の子供の仇を討つの」 夫と、夫の愛人への、完全なる復讐の誓いでした。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第13話を読んだ感想(ネタバレあり)
第13話は、本当に息が詰まる回でした。 寒洲の「聞き間違いだ」という一言。 あれは、青梨の人生そのものを否定する、最も残酷な言葉でした。 彼は、血を流す(元)妻の真実の叫びよりも、嘘で塗り固められた(今の)妻の安息を選んだ。 弱い、あまりにも弱い男です。 彼が青梨の前に再び現れる時、一体どんな顔をするのでしょうか。
そして、沈依依。 彼女は、想像を絶する「悪魔」でした。 わざわざ倉庫に戻り、瀕死の青梨の髪を掴み、流産をあざ笑い、自分の妊娠を告げ、娘との共謀を自慢し、最後は殺害予告までしていく。 彼女の行動の全てが、青梨の心を徹底的に破壊するためだけに計算されています。 特に「私と何の関係があるのよ」と、寒洲に全ての責任をなすりつける姿は、見事なまでの悪女っぷりです。 寒洲は彼女の手の上で踊らされているだけですが、それに気づく日は来るのでしょうか。
しかし、この地獄の底で、青梨は「復讐」という光を見つけました。 「私の子供の仇を討つ」という最後のモノローグ。 これまでの青梨は、夫の愛を取り戻したい、あるいは夫から逃げたい、という受動的な行動が多かったように思います。 ですが、守るべき「我が子」を、夫自身の手によって殺された今、彼女は「能動的」な復讐者へと生まれ変わりました。 この絶望が、彼女をどれほど強く、そしてどれほど冷酷に変えてしまうのか。 青梨の反撃から、目が離せません。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第13話のネタバレまとめ
- 青梨が「私たちの子を殺した」と叫ぶも、寒洲は「聞き間違いだ」と青梨の言葉を否定し、依依を連れて立ち去ります。
- 依依は「ブレスレットを忘れた」と嘘をつき、一人で倉庫に戻ると、気絶から目覚めた青梨の髪を掴み、流産を「いなくなったわ!」とあざ笑います。
- 依依は、自分は寒洲との「二人目」を妊娠していると告白し、安安が自分(実母)を慕うのは当然だと、娘との共謀を認めます。
- さらに「薬で誘拐する以外にも、あなたを殺す方法はある」と、一連の事件の黒幕が自分であることを自白し、青梨を脅迫します。
- 一人残された青梨は、激痛と絶望の中で「私の子供の仇を討つ」と、寒洲と依依への復讐を強く誓います。
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