復習モノ

【物語は鮮やかに縁は儚く】24話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 青梨(チンリー)は祖父からの「婿選びの宴」への参加を渋りますが、祖父の目的が「夫・寒洲(ルー・ハンヂョウ)を悔しがらせる」ことだと知り、「陸寒洲はもう何でもありません」と完全な無関心を示しました。
  • 祖父は、青梨の復讐を助けるため、「非常に腕の立つ弁護士」徐子陵(シュー・ズーリン)を紹介し、「沈依依(シェン・イーイー)を牢屋にぶち込んでやる」と宣言します。
  • 青梨は徐子陵に連絡を取り、「城北カフェ」で会う約束をしました。
  • 一方、寒洲は家から青梨の私物が全て無くなっていることに気づき、「彼女は俺から離れる気だ」と愕然とします。
  • 青梨に送ったメッセージが「受信拒否」されたことで、自分がブロックされたことを悟り、絶望しました。
  • 姑は「駄々をこねてるだけ」と相手にしませんでしたが、寒洲は「彼女なしではいられない」と、青梨が好きだった「美術館」や「城北カフェ」を探しに家を飛び出しました。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第24話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回、実家に戻り祖父からの全面的な支援を得た青梨は、腕利きの弁護士・徐子陵との面会へと向かいました。 一方、青梨を失ったことをようやく実感した寒洲もまた、彼女が好きだった場所の一つ、「城北カフェ」へと向かっていました。 第24話は、運命の糸が交錯する(かもしれない)カフェでの出会いと、青梨の復讐に向けた具体的な第一歩が描かれます。

城北カフェでの再会「先輩だったんですね」

物語は、城北カフェの店内から始まります。 淡い紫色のワンピースに身を包んだ青梨が入り口に立つと、すでに席に着いていた一人の男性が、彼女に気づき静かに会釈します。 彼こそが、祖父が紹介した弁護士、徐子陵でした。

「青梨」 名前を呼ばれ、彼の向かいの席に座る青梨。 テーブルには、すでに二つのコーヒーカップが置かれています。 「少し早く着いたから、コーヒーを頼んでおいた。もし好みじゃなかったら、他のものに変えてもいい」 そう気遣う徐子陵に、青梨は微笑みます。 「これ、私が一番好きなコーヒーです」

カップに口をつけ、一口飲んだ青梨は、改めて徐子陵の顔を見つめます。 「徐弁護士、どこかでお会いしたような気がします。私たち、どこかで会いませんでしたか?」

その言葉と共に、大学時代の記憶がよみがえります。 キャンパスの芝生で、徐子陵がバイオリンを優雅に弾いている姿。 それを見ている、若き日の青梨と友人。 「青梨見て、徐子陵先輩、素敵ね」「こっちを見てるみたいよ」 友人の興奮した声。 確かに、バイオリンを弾く徐子陵は、彼女たちの方へ視線を送っていました。

「あぁ、先輩だったんですね」 青梨は、楽しそうに笑います。 「私たちの商大の『高嶺の花』でした」 「高嶺の花だなんて。ラブレターなんて貰ったことないよ」 照れたように言う徐子陵に、青梨は続けます。 「それは先輩が人を寄せ付けなかったからです。うちの寮の子たち、みんな先輩にラブレター書きましたよ」

意外な事実に少し驚く徐子陵。 青梨は、さらに尋ねます。 「金融を専攻されてたと記憶してますが、どうして今は弁護士を?」 「多才なものでね」 冗談めかして答える徐子陵。 和やかな雰囲気の中、二人の距離は少し縮まったように見えます。 まさか、復讐のために紹介された弁護士が、大学時代の憧れの先輩だったとは、青梨も予想していなかったでしょう。

復讐の第一歩「沈依依を告訴したい」

雑談が一段落し、徐子陵は表情を引き締め、本題に入ります。 「さて、話してごらん。今回はどんな相談かな?」

その言葉を受け、青梨の表情も真剣なものへと変わります。 彼女は、持っていたバッグから一枚の書類を取り出し、テーブルの上に置きました。 そこには「伤害鉴定报告(傷害鑑定報告書)」の文字が見えます。 おそらく、病院で発行された、今回の事件による負傷(内臓損傷など)を証明する公的な書類でしょう。

青梨は、目の前の「先輩」であり「弁護士」である徐子陵をまっすぐに見つめ、静かに、しかしはっきりと告げました。 「沈依依を告訴したいんです

徐子陵は、彼女の言葉と、目の前に置かれた報告書に、驚いた表情を隠せません。 和やかだった空気は一変し、青梨の本格的な反撃が、今まさに始まろうとしていました。

カフェに迫る影、何も知らない寒洲

場面は変わり、カフェの外の駐車場。 一台の車が停まり、憔悴しきった表情の陸寒洲が降りてきました。 彼は、青梨が好きだった場所を必死に探し回り、ここが最後の望みだと考えていたのです。

(青梨が好きだった場所は全部探した、残るはこのカフェだけだ)

寒洲は、カフェの入り口に向かって歩き出します。 そのカフェの中で、今まさに青梨が、自分と依依への「告訴」という、破滅への手続きを開始しているとは、夢にも思わずに。 物語は、運命の鉢合わせを予感させる、最も緊迫した瞬間で幕を閉じます。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第24話を読んだ感想(ネタバレあり)

第24話、ついに青梨の反撃が具体的な形になりました! そして、協力者となる弁護士が、まさかの大学時代の憧れの先輩だったとは、驚きの展開です。 「高嶺の花」と呼ばれ、バイオリンを弾いていた徐子陵。 彼がなぜ金融から法律の世界へ転身したのか、少し気になりますね。 「多才なもので」と冗談めかしていましたが、何か理由があるのでしょうか。 青梨が彼を覚えていただけでなく、彼もまた、大学時代に青梨を見ていたような描写があったのも、今後の二人の関係性に期待を持たせます。

そして、青梨の「沈依依を告訴したいんです」という、迷いのない一言。 傷害鑑定報告書まで用意して、彼女の本気度が伝わってきました。 第16話で警察には「証拠不十分」とあしらわれましたが、今度は宋家のバックアップと腕利き弁護士がついています。 依依を法的に追い詰めることができるのか、注目したいです。

最後の、寒洲がカフェに到着するシーン。 これはもう、心臓に悪すぎます。 青梨が弁護士と復讐の相談をしている、まさにその場所に、何も知らない寒洲が現れる。 もし鉢合わせたら、一体どうなってしまうのでしょうか。 寒洲は、青梨の隣にいる見知らぬ男(徐子陵)を見て、何を思うのか。 青梨は、寒洲の姿を見て、どんな反応を示すのか。 想像するだけで、胃が痛くなりそうです。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第24話のネタバレまとめ

  • 青梨は祖父に紹介された弁護士・徐子陵と「城北カフェ」で面会します。
  • 徐子陵が、大学時代にバイオリンを弾いていた憧れの先輩(高嶺の花)であったことに気づき、二人は打ち解けます。
  • 青梨は、徐子陵に「傷害鑑定報告書」を提示し、「沈依依を告訴したいんです」と、復讐への具体的な第一歩を踏み出します。
  • 一方、青梨を探し回っていた寒洲は、最後の望みを託し、まさに青梨たちがいる「城北カフェ」に到着しました。
  • 寒洲は、カフェの中で青梨が弁護士と密会しているとは知らずに、入り口へと向かいます。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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