【物語は鮮やかに縁は儚く】26話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 夫・寒洲(ルー・ハンヂョウ)は青梨(チンリー)を探して「城北カフェ」にたどり着きますが、店内にいた青梨には気づかず、見つけられないまま店を出てしまいました。
- 青梨は、寒洲が自分を探していることに気づき動揺しますが、彼が去っていく姿を「彼らこそが家族よ」と冷たく見送ります。
- 寒洲はカフェの外で車に轢かれそうになり転倒、依依(イーイー)に連れられ帰宅します。
- 家では、姑・陸母が「富豪のお嬢様(=青梨)が婿選びの宴を開く」という情報を聞きつけ、寒洲に参加するよう迫ります。
- 寒洲が「青梨を探す」と拒否すると、陸母は「あなたが行かないなら、私、死んでやるから!」と狂気的に脅迫しました。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第26話をネタバレありでわかりやすく解説する
前回、青梨と寒洲はカフェですれ違い、寒洲は姑から青梨の実家(とは知らずに)が開く「婿選びの宴」への参加を強要されました。 第26話は、宋家で着々と進む「婿選びの宴」の準備と、それに気づかず、図々しくも参加しようと乗り込んでくる陸母と寒洲、そして寒洲の中に芽生え始めた「ある疑念」が描かれます。
祖父の痛快な復讐計画「あやつを悔しがらせてやるんじゃ」
物語は、宋家の豪華なリビングから始まります。 祖父・宋懐安(ソン・ホワイアン)は、ソファで青梨に若い男性たちの写真を次々と見せています。 それは、1週間後に迫った「婿選びの宴」の候補者たちのリストでした。
「ほら、この若者たちを見てごらん、一人残らず優秀じゃ」 「しかもおじい様が身元調査済みで、何より重要なのは、彼らの人柄に問題がないことじゃ」 祖父は、孫娘に最高の相手を見つけようと、抜かりなく準備を進めています。 そして、彼はいたずらっぽく笑いながら、この宴の「裏の目的」を口にしました。
「ああ、もし今回、陸寒洲が参加したいと言ってきたら、招待状を送ってやるかね?」 「わしらは今回こうしよう、一人見つけて、陸寒洲より10倍、いや違う、100倍はいい男を。咱们气死他(あやつを悔しがらせてやるんじゃ)」 祖父の狙いは、青梨の幸せはもちろん、彼女を不幸にした寒洲への痛烈な仕返しでもあったのです。
しかし、青梨の反応は、前回同様、冷めていました。 「どうでもいい人を悔しがらせてどうするんです」 「陸寒洲はもう、私にとって 何でもありません」 彼女の心から、寒洲への愛憎は完全に消え去っているようです。
招かれざる客、陸母と寒洲の訪問
祖父が青梨の吹っ切れた様子に満足していると、執事らしき男性(林叔)が入ってきて、衝撃の来訪者を告げます。 「旦那様。陸寒洲様とそのお母様がお見えです」 「婿選びの宴に参加したいとのことです」
これには、さすがの青梨も呆れた表情を隠せません。 (陸寒洲、本当に大したもんだわ) 祖父が「彼に参加させたいか?」と尋ねると、青梨は即答します。 「彼らには会いたくありません」
祖父は「よし。では、おじい様が追い返そう」と言うと、執事に「今回の婿選びの宴は、独身者でなければならん」と、参加資格がないことを伝えるよう指示します。 しかし、青梨は皮肉っぽく笑いながら、興味深い一言を漏らしました。 「見てみたいものですわ、陸寒洲と沈依依が離婚するかどうか」 彼女は、寒洲が「青梨(=富豪の娘)」と再婚するために、依依を切り捨てる可能性を示唆したのです。
青梨が「先に部屋に戻ります」と席を立つと、祖父は表情を変え、執事に「行け。彼らをここへ呼んでこい」と命じました。 門前払いではなく、直接対峙するつもりのようです。
祖父による痛烈な一喝「どの面下げて参加する?」
リビングに現れたのは、嬉々として寒洲の腕を取る陸母と、スーツ姿ながらも表情の硬い寒洲でした。 陸母は、宋おじい様(=ただの富豪の老人だと思っている)に対し、満面の笑みで挨拶します。 「あらまあ。宋の旦那様。お宅のお嬢様が婿選びをされるとか。私たちはね、厚かましくも、招待状をいただきに参りましたの」
その厚顔無恥な態度に、宋おじい様は、寒洲を冷ややかに見つめ、一喝します。 「若造よ。お前のような既婚者が、どの面下げて婿選びの宴に参加するというのだ?」
正論を突き付けられ、寒洲は気まずそうに答えます。 「申し訳ありません。参加するつもりはありません」 彼は、母親に無理やり連れてこられただけで、本人に参加の意思はなかったようです。 「母さん。まだ用事がある。失礼します」 寒洲は早々にその場を立ち去ろうとします。
青梨の痕跡と、姑の浅ましさ
しかし、部屋を出て行こうとした寒洲は、ソファの肘掛けに置かれた白いジャケットに気づき、足を止めました。 (青梨の上着) メイドが慌てて片付けようとしますが、そのジャケットを目で追う寒洲の表情は、未練と動揺に満ちています。 彼は結局、何も言わずに出ていきました。
一人残された陸母は、宋家の豪華なリビングを見回し、感嘆の声を上げます。 「富豪はやっぱり富豪ね。使用人の女性でさえ、オートクチュールを着てるわ」 そして、誰もいない空間に向かって、浅ましい願望を口にします。 「寒洲や、絶対にここのお嬢様を嫁にもらってくるのよ」 彼女は、息子がすでに立ち去ったことにも気づいていませんでした。
寒洲の命令と、部下の報告「命の恩人の件」
場面は変わり、カフェのテラス席。 寒洲は、若い部下の男性と向かい合っていました。 彼は、部下に対し、強い口調で命令します。 「調べてくれ。青梨が一体どこへ行ったのか」 「どんな手を使っても、必ず見つけ出せ」
部下は「はい、陸社長」と答えると、少し声を潜め、もう一つの重要な報告をしました。 「それから、社長の命の恩人の件ですが、少し手がかりがありました」 「証拠が手に入り次第、ご報告します」
寒洲は「ああ」と短く頷きます。 そして、スマートフォンを手に取り、考え込むような表情を見せました。 彼の心の中に、一つの疑念がはっきりと形になり始めていました。
(まさか沈依依は、俺の命の恩人ではなかったのか?)
【物語は鮮やかに縁は儚く】第26話を読んだ感想(ネタバレあり)
第26話は、寒洲の愚かさと、それを取り巻く人々の思惑が交錯する、非常に濃密な回でした。 まず、祖父の「あやつを悔しがらせてやるんじゃ」という計画、最高に痛快です! 青梨は「どうでもいい」と言っていましたが、あの母親(陸母)と寒洲には、これくらい強烈なカウンターが必要でしょう。
そして、その計画を知らずに、本当に招待状をもらいに来てしまう陸母。 この人の面の皮の厚さと強欲さは、もはやギャグの領域です。 宋おじい様に「既婚者がどの面下げて?」と一喝されるシーンは、読んでいてスッとしました。 寒洲自身は参加するつもりがなかったのが、唯一の救いでしょうか。 しかし、彼が青梨の上着に気づいて動揺する姿を見ると、まだ完全に吹っ切れてはいないのだな、と感じます。
陸母の「絶対にここのお嬢様を嫁にもらってこい」という最後のセリフ。 これが、自分が散々いびり抜いてきた青梨のことだと知ったら、彼女はどんな顔をするのでしょうか。 想像するだけで笑えます。
そして、最後のシーン。 寒洲が、ついに依依の「命の恩人」という嘘に、明確な疑いを持ち始めました。 部下の「手がかりがありました」という報告が、決定打になったようです。 彼は、青梨を探すことと並行して、依依の嘘も暴こうとしている。 物語が、いよいよ核心に迫ってきた感じがします。 彼が真実を知った時、一体どうするのか。そして、それは青梨の復讐計画にどう影響するのか。目が離せません。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第26話のネタバレまとめ
- 宋おじい様は、婿選びの宴の候補者リストを青梨に見せ、「寒洲より100倍いい男を見つけて、あやつを悔しがらせてやる」と復讐計画を明かします。
- その矢先、陸母と寒洲が「婿選びの宴に参加したい」と、招待状を求めて宋家を訪れます。
- 青梨は会うことを拒否。宋おじい様は寒洲に「既婚者がどの面下げて参加する?」と一喝し、寒洲は参加の意思がないことを示して立ち去ります。
- 寒洲は去り際に、宋家に残る青梨の上着に気づき、動揺を見せます。
- 陸母は、宋家の豪華さに感嘆し、「絶対にここのお嬢様(=青梨)を嫁にもらってこい」と、息子が去った後も一人で息巻きます。
- 寒洲は部下に「どんな手を使っても青梨を見つけ出せ」と命令します。
- 部下は、寒洲の「命の恩人」の件について「手がかりがあった」と報告し、寒洲はついに「まさか沈依依は、俺の命の恩人ではなかったのか?」と疑念を抱き始めます。
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