【物語は鮮やかに縁は儚く】34話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- ステージ上の青梨(チンリー)は、夫・寒洲(ルー-ハンヂョウ)に対し「あなたと私はとっくに夫婦ではありません」「6年も私を騙していた」と、公衆の面前で彼の裏切りを断罪しました。
- 祖父・宋懐安(ソン-ホワイアン)は、青梨が寒洲のために「身分を隠し」「陰ながら助けていた」という過去の献身を暴露し、寒洲の裏切りをさらに糾弾します。
- 追い詰められた姑・陸母は、「全部この悪い女(依依(イーイー))が誘惑した!」「寒洲も被害者なのよ!」と、再び依依に全ての責任をなすりつけようとしました。
- さらに陸母は、娘・安安(アンアン)を利用し、青梨に「子供の免じて、もう一度だけ彼を許してあげて!」と懇願します。
- 青梨は、安安に「あなたのママは、あそこにいるわ」と真実を告げ、さらに陸母に対し「彼が偽の結婚証明書で私を騙し、私に彼と沈依依の子供を育てさせていたことを知らなかったのですか?」「もう二人目の子供までいるのですよ」と、全ての嘘を暴露しました。
- 全てを知られたことに気づいた寒洲は、衝撃のあまりその場に膝から崩れ落ち、「俺が悪かった。もう一度だけ許してくれ」「君なしではいられないんだ」と懇願しました。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第34話をネタバレありでわかりやすく解説する
前回、婿選びの宴のステージ上で、夫・寒洲とその家族の全ての嘘を暴き、寒洲を膝から崩れ落ちさせた青梨。 第34話は、その続き、寒洲の最後の懇願に対する青梨の冷たい拒絶と、明かされる「流産」の真実、そして追い詰められた依依と安安による、悪魔のような反論が描かれます。
「遅いわ」― 流産の真実と寒洲の絶望的な無知
「青梨。俺が悪かった。もう一度だけ許してくれ。君なしではいられないんだ」 ステージの前で膝をつき、必死に懇願する寒洲。 しかし、青梨の心は、もはや氷のように冷え切っていました。
「遅いわ」 彼女は静かに、しかしきっぱりと言い放ちます。 そして、寒洲が全く知らないであろう、決定的な事実を突き付けました。 「私が流産した日、あなたに電話した。あなたは聞きもしなかった」 「今更、深い愛情があるふりなんて」
「流産?」 寒洲は、青梨の言葉の意味が理解できません。 「何の流産だ? それに、君がいつ俺にメッセージを送った?」 彼は、第12話の廃倉庫での青梨の叫び「私たちの子を殺した!」を「聞き間違いだ」と否定し、第19話で青梨が送ったエコー写真のメッセージを娘・安安によって削除されたため、青梨が妊娠し、そして流産したという事実を、この瞬間まで全く知らなかったのです。 その絶望的なまでの「無知」が、彼の罪の深さを物語っています。
廃倉庫の惨劇、寒洲の弁解と依依の計算された演技
青梨は、呆れたように続けます。 「まだ演技を続けるの?」 「あの晩、沈依依が人を遣って私を麻袋に縛り上げ、あなたは部下に私を殴らせた!」 廃倉庫での、あの地獄のような出来事。 妊娠中の青梨の腹部を、寒洲の命令で部下が蹴りつけた、あの瞬間。 それこそが、流産の直接の原因でした。
「青梨。すまなかった」 寒洲は、ようやくあの廃倉庫にいたのが青梨本人であったことを認め、必死に弁解します。 「あれが君だとは知らなかったんだ! 本当に君だとは知らなかったんだ!」 彼は、自分が暴行を命じた相手が、まさか愛する(と本人は思っている)青梨であったとは、夢にも思っていなかった、と主張します。
その言葉に、最も動揺したのは、隣にいた沈依依でした。 (寒洲は、あれが宋青梨だと知らなかった…?) もし、寒洲が相手を青梨だと知っていれば、暴行を止めただろう、とでも言いたいのでしょうか。 依依は、計算したかのように、突然苦しげにうめき声を上げ、その場に倒れ込みます。 そして、まるで自分が被害者であるかのように、寒洲を見上げ、泣きながら訴え始めました。
「わざとでしょ。そうでしょ?」 「あれが宋さんだなんて知らなかったの!」 彼女は、自分もまた、あの麻袋の中身が青梨だとは知らなかった、と主張することで、寒洲の「同情」と「共犯意識」を巧みに引き出そうとしたのです。
「濡れ衣を着せないで!」― 依依と安安の悪魔の連携
青梨は、その見え透いた演技に「本当に演技がお上手ね」と冷たく言い放ちます。 すると依依は、さらに涙ながらに訴えをエスカレートさせました。 「宋さん。わかってるわ、あの時、写真立ての件で、まだ私を恨んでいるのね」 「でも、濡れ衣を着せないで!」 彼女は、青梨の告発(拉致と暴行)そのものを、「写真立て事件の逆恨みによる嘘」だと主張し始めたのです。
「長年、私は争わず、奪わず… どうして私が宋さんを傷つけられるっていうの?」 「寒洲、私じゃないの。本当に私じゃないの!」 依依が必死に寒洲にすがりつくと、そこに完璧なタイミングで、娘の安安が割って入りました。
「パパ、何事も証拠が必要よ」 「彼女に何の証拠があるの、ママがわざとやったって」 子供とは思えない、冷静で的確な援護射撃。 依依は、その言葉に乗り、さらに泣き叫びます。 「安安の言う通りよ! 宋さん、どうしてわざと濡れ衣を着せるの?」 「あなたたちは私を死に追いやるつもりなの?」
揺らぐ寒洲、そして青梨の反撃「証拠をあげる」
「証拠」という言葉。 そして、依依の悲痛な(ように見える)叫び。 寒洲の心は、再び大きく揺らぎます。 彼は、泣き崩れる依依を心配そうに見つめ、そっと彼女の肩に手を置きました。 その光景を見て、青梨は心の中で確信します。 (彼はやはり沈依依を信じた)
しかし、青梨はもう絶望しません。 彼女の目には、冷たい怒りの炎が燃えています。 依依が「証拠」を求めるなら、それを出せばいい。 青梨は、ステージの上から、依依と、そして寒洲に向かって、静かに、しかし力強く宣言しました。
「証拠が欲しいの? いいわ。今すぐあげる」 青梨の手には、まだ「切り札」が残されていたのです。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第34話を読んだ感想(ネタバレあり)
第34話、息詰まる攻防戦でした! 寒洲が「流産?」と、全く何も知らなかったことが判明したシーンは、衝撃でした。 彼があの廃倉庫で「聞き間違いだ」と青梨の叫びを否定したのは、本当に「聞こえなかった」のではなく、「青梨が妊娠しているはずがない」という思い込みからだったのですね。 そして、エコー写真も見ていない。 彼の無知が、どれだけ青梨を傷つけ、そして自分自身をも追い詰めているのか。 「あれが君だとは知らなかったんだ!」という弁解も、あまりにも身勝手です。相手が誰であれ、あの暴行は許されるものではありません。
そして、依依と安安。この母娘の連携プレーは、もはや芸術的な域に達しています。 依依が倒れ込み、泣き落としで同情を誘い、安安が「証拠は?」と冷静に切り返す。 完璧な役割分担です。 安安の「パパ、何事も証拠が必要よ」というセリフは、本当に子供が言っているとは思えません。 依依の悪魔的な教育が、彼女をここまで歪めてしまったのかと思うと、安安自身も被害者なのかもしれない、と少し複雑な気持ちになります。
しかし、そんな悪魔の連携プレーにも、青梨は屈しませんでした。 寒洲が依依を信じた(ように見えた)瞬間も、彼女は冷静でした。 最後の「証拠が欲しいの? いいわ。今すぐあげる」というセリフ。 これには鳥肌が立ちました! 一体どんな「証拠」を出すのでしょうか? 第21話で録画していた、病院での「跡継ぎ万歳」動画? それとも、あの廃倉庫での出来事を記録した何か? あるいは、依依の「命の恩人なりすまし」に関する証拠? 青梨の切り札が何であれ、それがこの茶番劇に終止符を打つ決定打になることを期待します!
【物語は鮮やかに縁は儚く】第34話のネタバレまとめ
- 寒洲の懇願に対し、青梨は「遅いわ」と拒絶し、「私が流産した日に電話したのに、あなたは聞きもしなかった」と、彼が知らなかった真実を突き付けます。
- 寒洲は「流産?」と、青梨の妊娠・流産の事実を全く知らなかったことに衝撃を受けます。(エコー写真は安安に削除されていたため)
- 青梨はさらに、依依による拉致と、寒洲の命令による廃倉庫での暴行を暴露します。
- 寒洲は「あれが君だとは知らなかったんだ!」と必死に弁解しますが、それを聞いた依依は計算高くその場に倒れ込み、自分も被害者であるかのように装います。
- 依依は「写真立ての件の逆恨みによる濡れ衣だ」と主張し、娘の安安も「パパ、何事も証拠が必要よ」と依依を援護します。
- 寒洲の心が再び依依に傾きかけるのを見た青梨は、「証拠が欲しいの? いいわ。今すぐあげる」と、反撃の切り札を出すことを宣言しました。
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