【物語は鮮やかに縁は儚く】35話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- ステージ上の青梨(チンリー)は、夫・寒洲(ルー-ハンヂョウ)に対し「あなたと私はとっくに夫婦ではありません」「6年も私を騙していた」と、公衆の面前で彼の裏切りを断罪しました。
- 祖父・宋懐安(ソン-ホワイアン)は、青梨が寒洲のために「身分を隠し」「陰ながら助けていた」という過去の献身を暴露し、寒洲の裏切りをさらに糾弾します。
- 追い詰められた姑・陸母は、本妻・依依(イーイー)に対し「寒洲も被害者なのよ!」と、再び依依に全ての責任をなすりつけようとしました。
- さらに陸母は、娘・安安(アンアン)を利用し、青梨に「子供の免じて、もう一度だけ彼を許してあげて!」と懇願します。
- 青梨は、安安に「あなたのママは、あそこにいるわ」と真実を告げ、さらに陸母に対し「彼が偽の結婚証明書で私を騙し、私に彼と沈依依の子供を育てさせていたことを知らなかったのですか?」「もう二人目の子供までいるのですよ」と、全ての嘘を暴露しました。
- 全てを知られたことに気づいた寒洲は、衝撃のあまりその場に膝から崩れ落ち、「俺が悪かった。もう一度だけ許してくれ」「君なしではいられないんだ」と懇願しました。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第35話をネタバレありでわかりやすく解説する
前回、婿選びの宴のステージ上で、寒洲とその家族の全ての嘘を暴き、寒洲を絶望の淵に突き落とした青梨。 第35話は、彼女が用意した「証拠」によって、沈依依の罪が完全に白日の下に晒される、まさに断罪の回です。 そして、追い詰められた寒洲が、またしても青梨に許しがたい要求をする、衝撃の展開が待ち受けていました。
登場する「証拠」、実行犯たちの自白
物語は、膝をつき懇願する寒洲を見下ろす青梨が、静かに手を叩く場面から始まります。 その合図で、会場の後方から、弁護士の徐子陵(シュー・ズーリン)が数名の男性と共に現れました。 彼らが抑えているのは、あの廃倉庫で青梨に暴行を加えた実行犯たちです。
徐子陵は、犯人たちに鋭い視線を向け、尋問を開始します。 「話してみろ。沈秘書は、お前たちに何をさせた?」
観念した犯人の一人が、震えながら自白します。 「沈秘書は俺たちに、宋さんを麻袋に入れて… 彼女は宋さんを生きた心地がしないようにさせろと」 この言葉に、沈依依の顔から血の気が引きます。
依依の醜い悪あがき「宋青梨が買収したのよ!」
追い詰められた依依は、パニック状態で寒洲に詰め寄ります。 「誰がそんなこと言わせたの! 彼らは嘘を言ってる!」 そして、全ての責任を、またしても青梨になすりつけようと叫びました。 「宋青梨がお金で彼らを買収したのよ! 私を陥れるために!」 「そうよ! 宋青梨が私を陥れてるのよ!」
しかし、青梨は冷静でした。 「通話記録を、みんなに聞かせてあげなさい」 彼女の指示で、暴行犯の一人がスマートフォンを取り出し、ある録音データを再生します。 それは、依依自身が犯人たちに指示を出している、動かぬ証拠でした。
録音された悪魔の指示、崩れ落ちる依依
会場に響き渡る、依依の冷酷な声。 「お前たち、宋青梨を縛って、麻袋に入れろ」 「寒洲が、この女を半殺しにするように仕向ける」
録音を聞いた寒洲は、信じられないという表情で依依を見つめます。 青梨への暴行が、依依によって巧妙に仕組まれたものであり、自分はその計画にまんまと乗せられていた。 その残酷な真実を、彼はようやく理解したのです。
全ての嘘が暴かれた依依は、その場に崩れ落ち、寒洲の足元に膝をついて許しを請います。 「寒洲。ごめんなさい、私が間違ってた。本当に間違ってた。もう二度としません」 しかし、寒洲は、もはや何の感情も示さず、彼女を冷たく突き放しました。 依依は床に倒れ込みます。
「警察に話しなさい」― 青梨の冷徹な断罪
床に這いつくばりながら、依依は青梨に許しを請おうとします。 「宋さん、私は…」 しかし、青梨はその言葉を遮り、一瞥もくれずに言い放ちます。 「あなたの一言も聞きたくないわ。警察に話しなさい」
「宋青梨! 私を刑務所に入れるつもり?」 絶望する依依に、青梨は嘲笑うかのように答えます。 「当然よ」
最後の懇願「子供のために見逃してくれ」
万策尽きた依依は、最後の手段に出ます。 寒洲にすがりつき、泣き叫びました。 「いや。刑務所には行けない! 寒洲。お願い、助けて!」 「お腹にはまだ私たちの子供がいるのよ! もし私が刑務所に行ったら、子供は助からないわ!」
娘の安安も、寒洲に泣きつきます。 「パパ。早くママを助けてあげて!」 「私たちは家族よ!」「安安にはママが必要なの!」 依依とお腹の子、そして安安。 寒洲にとって、それは断ち切れない「責任」の象徴でした。
彼の脳裏に、過去に依依に命を救われた(と思い込んでいる)記憶がフラッシュバックします。 (沈依依は俺を救ってくれた。安安はまだ小さい。母親なしではいられない) 寒洲は、苦悩の末、信じがたい決断をしました。 彼は、青梨に向き直り、こう懇願したのです。
「青梨。依依は今回、本当にやりすぎた」 「だが、彼女のお腹にはまだ子供がいる。どうか、寛大な心で、今回だけ彼女を見逃してくれないか?」
青梨の問いかけ「じゃあ、誰が私の子を見逃してくれたの?」
その言葉に、青梨は信じられないという表情を浮かべます。 「私があの女を見逃す? じゃあ、誰が私の子を見逃してくれたの?」 「陸寒洲。私の子は死んだのよ。あの子はあなたの子でもあったのよ!」 彼女の悲痛な叫びが、会場に響き渡ります。
罪悪感に苛まれながらも、寒洲はなおも食い下がります。 「彼女は罰する。青梨。俺は…君に償うことができる」 「依依を見逃してくれさえすれば。どんな条件でも、俺は何でも君の言うことを聞く」
その言葉を聞いた青梨は、嘲笑うかのような表情を浮かべました。 「何でも私の言うことを聞く?」 「そうだ! 何でも聞く!」
青梨は、一瞬考え込むような仕草を見せると、静かに告げます。 「沈依依を見逃してあげてもいいわ」 「でも、一つ条件を満たしてもらわないと」 寒洲は、訝しげな表情で問い返します。 「何だ?」 青梨が突き付ける、依依の「赦免」と引き換えの条件とは、一体何なのでしょうか。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第35話を読んだ感想(ネタバレあり)
第35話、ついに依依の悪事が全て暴かれました! 実行犯たちの自白、そして何より決定的な「通話記録」。 青梨と徐子陵、用意周到でしたね。 「寒洲が、この女を半殺しにするように仕向ける」という依依の録音された声。 これを寒洲自身が聞くことになったのは、最大の皮肉であり、最高のざまあみろ展開でした。
依依の往生際の悪さも、見事なまでに醜悪でした。 証拠を突き付けられてもなお、青梨のせいにする。 寒洲に突き放された途端、今度は妊娠とお腹の子、そして安安を盾にして許しを請う。 どこまでも自分本位で、他人を利用することしか考えていない。 彼女には、もはや同情の余地は一切ありません。
そして、寒洲。 彼の最後の懇願には、本当に失望しました。 青梨の子供(自分たちの子供)が、依依の策略と自分の命令によって殺された。 その事実を知ってもなお、「依依のお腹の子のために、彼女を見逃してくれ」と頼む神経が信じられません。 「君に償うことができる」「どんな条件でも聞く」という言葉も、結局は依依を守るための口実に過ぎません。 彼は、最後まで青梨の痛みよりも、自分の「責任」や「恩義」(それすら偽物ですが)を優先する男だったのです。
最後の青梨の「一つ条件を満たしてもらわないと」という言葉。 彼女が一体何を要求するのか、全く予想がつきません。 まさか、本当に依依を見逃すのでしょうか? それとも、これは更なる復讐への布石なのか? 寒洲に「何でも言うことを聞く」と言わせた上で、彼にとって最も残酷な条件を突き付けるつもりなのでは…? 青梨の真意が気になって仕方がない、最高の引きでした。
【物語は鮮やかに縁は儚く】第35話のネタバレまとめ
- 青梨の合図で、弁護士・徐子陵が、依依に雇われた暴行犯たちを会場に連れてきます。
- 犯人たちは、依依から「宋さんを生きた心地がしないようにさせろ」と指示されたことを自白します。
- 依依は「青梨が買収した嘘だ」と主張しますが、青梨は依依自身が犯人に指示を出している「通話記録」を公開します。
- 録音には、依依が「寒洲が、この女を半殺しにするように仕向ける」と明確に指示している声が記録されていました。
- 全ての嘘が暴かれた依依は、寒洲に許しを請いますが突き放され、青梨に「警察に話しなさい」と断罪されます。
- 追い詰められた依依は、妊娠中であることと安安を盾に、「刑務所に行ったら子供が助からない」「家族なんだから助けて」と寒洲に泣きつきます。
- 寒洲は葛藤の末、青梨に対し「今回だけ彼女を見逃してくれないか?」と、信じがたい懇願をします。
- 青梨は「じゃあ、誰が私の子を見逃してくれたの?」と悲痛な叫びを上げますが、寒洲は「償うから」「どんな条件でも聞く」と食い下がります。
- 青梨は「沈依依を見逃してあげてもいいわ。でも、一つ条件を満たしてもらわないと」と、交換条件を提示しました。
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