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【物語は鮮やかに縁は儚く】37話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 青梨(チンリー)は、夫・寒洲(ルー-ハンヂョウ)に依依(イーイー)を見逃す条件として、「陸氏グループを私にちょうだい」と要求しました。
  • 寒洲は激しく葛藤しますが、依依と安安(アンアン)が泣きつくと、「会社を君に渡す」と苦渋の決断をしました。青梨は満足そうに微笑みます。
  • 姑・陸母は息子の決断に狂乱し、「どの男だって浮気くらいするわ」「彼女があなたを繋ぎ止められないのが悪い」と、青梨に責任転嫁します。
  • さらに陸母は、会場のゲストに向かって「宋青梨は私の息子と何年も寝てた!」「誰がこんな女を嫁にもらって汚いと思わないのか!」などと、青梨を激しく罵倒し始めました。
  • 暴走する陸母に対し、ステージ上の祖父・宋懐安(ソン-ホワイアン)が「もう一言でも言ってみろ!」と怒りの一喝を浴びせました。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第37話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回、孫娘・青梨を侮辱する姑・陸母に対し、祖父・宋懐安が怒りの一喝を浴びせたところで終わりました。 第37話は、その続き、もはや見苦しい言い訳すら通用しなくなった陸母の最後の悪あがきと、それを完全に打ち砕く、予想外の人物からの「祝福」、そして、全てを失った寒洲の絶望が描かれる、まさに因果応報の回です。

姑の最後の悪あがき「子供が産めない女!」

祖父の怒声にも、陸母は怯みません。 むしろ開き直り、さらに声を荒らげます。 「私が言ったことは全部事実よ! あなたたち、他人の口まで塞げるっていうの?」 そして、彼女は最も残酷な一点を突き続けます。 「宋青梨! あんたは子供が産めないんだ! どこの男があんたみたいな女を喜んで嫁にもらうもんかい!」

この期に及んでもなお、青梨の(と思い込んでいる)最大の弱点を攻撃し、彼女の価値を貶めようとする陸母。 その醜い姿に、会場の空気は凍りつきます。

徐子陵の登場と、衝撃のプロポーズ

その時、一人の男性が静かに、しかし毅然とした態度で陸母を睨みつけました。 弁護士の徐子陵です。 彼は、陸母に向かって、静かに、しかしはっきりと告げます。 「あなたたち陸家は。手に入らないなら壊してしまえと」 「宋青梨はこの世界で一番素晴らしい女性だ」 そして、彼はステージの前で膝をつく寒洲を一瞥し、断言しました。 「陸寒洲。君は全く釣り合わない

会場の照明が落ち、スポットライトが再びステージ…ではなく、徐子陵に当たります。 彼の腕には、いつの間にか、真っ赤なバラの花束が抱えられていました。 彼は、その花束を手に、ステージ上の青梨に向かって、真っ直ぐな瞳で語りかけます。

「宋青梨。ずっと君が好きだった」 「どうか、一度チャンスをくれないか? 僕と結婚してくれ

会場は、どよめきに包まれます。 姑からの侮辱の直後に、都でも有数のエリートである徐子陵からの、あまりにもロマンチックな公開プロポーズ。 これ以上ない劇的な展開です。

青梨の選択「指輪をはめてください」

突然のプロポーズに、青梨は驚き、戸惑いながらも、その表情にはかすかな微笑みが浮かんでいます。 「本気ですか?」 「もちろんだ。青梨。君を10年間好きだった。君と白髪になるまで添い遂げたい」

10年間。 それは、青梨が寒洲と出会い、彼に人生を捧げてきた歳月とほぼ重なります。 青梨が偽りの愛に苦しんでいた間も、ずっと彼女を見守り、想い続けてきた男性がいた。 その事実は、青梨の心を揺さぶります。

彼女は、少し考えるような仕草を見せた後、静かに徐子陵に向かって手を差し出しました。 「じゃあ、指輪をはめてください

それは、彼のプロポーズを受け入れるという、明確な意思表示でした。 徐子陵は、花束の中から指輪を取り出し、感極まった表情で、青梨の左手の薬指にそっとはめます。 会場からは、割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こりました。

最高の名家からの「祝福」

ゲストたちは、この予想外のカップル誕生に興奮しています。 「徐家はトップクラスの名家よ」 「宋青梨と徐子陵、本当にお似合いだわ。美男美女ね」 「宋青梨も昔は見る目がなかったのね、陸寒洲みたいなのに引っかかるなんて。あんなクズ男」 寒洲は、その祝福と嘲笑の声の中で、ただ呆然と立ち尽くすしかありませんでした。

祖父・宋懐安は、満足そうに頷きます。 「子陵、まさにわしの理想の孫婿じゃ」 そして、陸母を睨みつけ、「それに比べてお前たち陸家は、全く釣り合わん!」と、改めて格の違いを見せつけました。

しかし、陸母はまだ諦めません。 最後の悪あがきとばかりに、今度は徐子陵に向かって叫びます。 「あなたたち、喜ぶのはまだ早いわよ! 徐子陵! あんたの家はお金に困ってないんでしょ?」 「子供を産めない女を嫁にもらって、あんたの両親が許すと思う?

会場が再び静まり返ります。 名家である徐家が、跡継ぎを産めない(と陸母が思い込んでいる)女性を、本当に受け入れるのか。 誰もが固唾を飲んで見守る中、会場の後方から、凛とした声が響きました。 「徐夫人のご到着

現れたのは、上品な佇まいの女性、徐子陵の母親でした。 彼女は、まっすぐにステージに上がると、青梨と徐子陵の隣に立ち、会場全体に向かって、力強く宣言します。

「青梨さんは良いお嬢さんよ。子陵が彼女を娶れるなんて、私たち徐家の八代前からの幸運だわ」 「子陵が今まで未婚だったのは、青梨を待っていたからよ」 「今、想い合う二人がようやく結ばれた」

これ以上ない、完璧な「祝福」の言葉でした。 徐家は、青梨の過去(子供を産めないという嘘の情報も含めて)を全て受け入れた上で、彼女を心から歓迎しているのです。 寒洲は、その光景を前に、心の中で(字幕のみですが)「本当にありがとう、君たちのおかげだな」と、皮肉とも諦めともつかない言葉をつぶやきます。

徐母は、笑顔で宋おじい様に向き直ります。 「お義父様。子供たちの結婚式は、盛大にやりたいのです」 「よろしい! 奇遇ですな。わしもそう思っておりました」 二人は固く握手を交わし、会場は再び祝福の拍手に包まれます。 ステージの上で微笑み合う青梨と徐子陵、そして二人の家族。 その幸せな光景を、寒洲はただ一人、打ちひしがれた表情で見つめることしかできませんでした。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第37話を読んだ感想(ネタバレあり)

第37話、感動しました! まさに、大逆転劇! 陸母の最後の悪あがき「子供を産めない女!」という呪いの言葉を、徐子陵の愛の告白とプロポーズが打ち破る展開。 これぞ、少女漫画の王道であり、最高のカタルシスです!

徐子陵が「10年間好きだった」と告白するシーンには、胸が熱くなりました。 青梨が苦しんでいた10年間、ずっと彼女を見ていてくれた人がいた。 しかも、それが大学時代の憧れの先輩だったなんて。 寒洲とは対照的な、誠実で一途な彼の存在は、青梨にとって大きな救いになるでしょう。 青梨が、少し考えた後に「指輪をはめてください」と答えるシーンも、彼女が過去(寒洲)と決別し、新しい未来へ一歩踏み出す決意の表れのようで、感動的でした。

そして、徐子陵のお母様! 最高のタイミングでの登場、そして完璧なスピーチ! 「私たち徐家の八代前からの幸運」「子陵は青梨を待っていた」 陸母の「子供を産めない女を~」という下劣な言葉を、格の違いを見せつけるように、木っ端微塵に打ち砕いてくれました。 宋おじい様と笑顔で握手するシーンは、まさに悪役(陸家)に対する、正義(宋家・徐家)の勝利宣言のようでした。

最後に一人取り残される寒洲。 彼がどんなに後悔しても、もう遅い。 彼が失ったのは、ただの妻ではなく、自分を10年間支え続け、命まで救ってくれた(であろう)女性であり、そして、トップクラスの名家である徐家の御曹司が10年間待ち続けたほどの、唯一無二の存在だったのです。 その事実に、彼はこれから永遠に苦しみ続けるのでしょう。 最高の形で寒洲への復讐(精神的な)が果たされた、素晴らしい回でした。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第37話のネタバレまとめ

  • 姑・陸母は、なおも青梨を「子供が産めない女!」と罵倒し続けます。
  • その時、弁護士・徐子陵が「宋青梨はこの世界で一番素晴らしい女性だ」と陸母を一喝し、青梨に赤いバラの花束と共に公開プロポーズをします。
  • 徐子陵は「君を10年間好きだった」と告白し、青梨は戸惑いながらも「じゃあ、指輪をはめてください」と、彼のプロポーズを受け入れます。
  • 会場が祝福に包まれる中、陸母は「子供を産めない女を嫁に迎えて、あんたの両親が許すと思う?」と最後の悪あがきをします。
  • そこへ徐子陵の母(徐夫人)が現れ、「子陵が彼女を娶れるのは徐家の幸運」「子陵は青梨を待っていた」と、青梨を心から歓迎し、陸母を完全に打ちのめします。
  • 徐母と宋おじい様は「結婚式は盛大に」と意気投合し、固く握手を交わします。
  • ステージ上で祝福される青梨と徐子陵、そしてその家族たちを、寒洲はただ一人、打ちひしがれた表情で見つめることしかできませんでした。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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