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【物語は鮮やかに縁は儚く】45話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 夫・寒洲(ルー-ハンヂョウ)は青梨(チンリー)のオフィスに乗り込み、娘・安安(アンアン)の怪我について「お前は彼女に謝罪しなければならない!」と一方的に要求しました。
  • 青梨は寒洲を突き飛ばし、「あなたのスマホにある、私たちのツーショット写真を全て消すこと」を謝罪の交換条件としました。
  • 寒洲は葛藤の末、安安の(おそらく演技の)泣き声を聞き、苦渋の決断で青梨との写真を全て削除します。
  • 写真削除を確認した寒洲が安安を呼び入れると、本妻の依依(イーイー)と安安と共に、カメラを構えた大勢の記者たちが現れました。
  • 依依は青梨に対し、「記者たちの前で、私の娘に謝罪してもらうわ!」と、青梨を社会的に貶めるための罠を仕掛けました。
  • 青梨は依依と安安が動揺する中、「私のオフィスには監視カメラがあるのよ」と反撃に出ます。
  • 記者たちが「監視カメラの映像を見せてください!」と要求する中、依依は安安に嘘をつき通すよう囁きます。
  • 青梨は冷静に秘書へ「監視カメラの映像を出して、みんなに見せてあげて」と指示し、映像公開の直前で物語は終わりました。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第45話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回、本妻・依依が仕掛けた「公開謝罪要求」という罠に対し、青梨が「監視カメラ」という切り札で反撃に出たところで終わりました。 第45話は、ついにその監視カメラの映像が公開され、安安と依依の嘘が白日の下に晒される、痛快な逆転劇が描かれます。 そして、全ての真実(の一部)を知った寒洲の謝罪と、青梨が突き付ける、依依に関する更なる「爆弾」が投下されます。

監視カメラが暴いた真実、安安の自作自演

青梨のオフィス。 秘書は、青梨の指示に従い、スマートフォンの画面を記者たちに向けます。 そこに映し出されたのは、オフィス内に設置された監視カメラの映像でした。

映像には、安安が青梨に学費として6000万円を要求し、拒否されるや否や、わざと机の角に自分から頭をぶつけ、怪我をして泣き叫ぶ様子が、一部始終はっきりと記録されていました。 それは、誰の目にも明らかな「自作自演」の証拠でした。

映像が終わると、オフィスは静まり返ります。 寒洲、依依、そして安安は、衝撃を受けた表情で固まっています。 記者たちも、ざわめき始めました。

青梨の正論、追い詰められる寒洲と依依

青梨は、冷静に寒洲に向き直ります。 「陸寒洲。私はとっくにあなたとは何の関係もありません」 「あなたの娘が走ってきて私に学費として6000万を要求し、手に入らないとなると駄々をこねる。あなたはそれが適切だと思いますか?」

「何だって? お前、安安に彼女から金をもらえと言ったのか?」 寒洲は、初めて依依を睨みつけ、問い詰めます。 依依は「だって、家にお金がなかったじゃない!」と、苦しい言い訳をするしかありません。 寒洲は「お前!」と怒りを露わにします。

記者たちは、呆れた様子で囁き合います。 「結局のところ、彼らの家の子供が嘘をついて騙してたのか」 「幸い、宋さんのオフィスには監視カメラがあった。でなければ、この家族は当たり屋に成功するところだった」 「あらまあ、陸家が今や6000万もないなんてね」 もはや取材する価値もない、と判断した記者たちは、次々とオフィスを出ていきました。

届かない謝罪、青梨の完全なる拒絶

記者たちが去り、オフィスには気まずい沈黙が流れます。 寒洲は、青梨に向き直り、深い後悔の念を込めて頭を下げました。 「青梨。すまなかった。俺が君を誤解していた

しかし、青梨の心は、もはや動きません。 彼女は寒洲に背を向け、デスクに戻りながら、きっぱりと言い放ちます。 「あなたの謝罪は受け入れません」 「あなたたち家族は、どこへなりと遠くへ行ってください。二度と私を煩わせないで

寒洲はその場に立ち尽くします。 依依は、青梨を憎々しげに睨みつけると、安安の手を引き、無言でオフィスを出ていきました。 寒洲も、力なくその後を追うしかありませんでした。

青梨は、秘書に最後の指示を出します。 「指示を出して。今後、陸家の人間は、会社に一歩たりとも足を踏み入れさせないで」 それは、公私ともに、彼らとの関係を完全に断ち切るという、強い決意の表れでした。

カフェでの対峙、寒洲の離婚宣言と青梨の問い

場面は変わり、カフェ。 青梨は、寒洲からの呼び出しに応じ、再び彼と向かい合っていました。 「私に何か用?」 「青梨。少し話せないか?」 寒洲は、青梨が一番好きだったコーヒーを差し出し、改めて謝罪します。 「青梨。すまなかった。俺が悪かった」

そして、彼は、青梨を取り戻すための、最後の切り札を切ります。 「もし俺が依依と離婚したら、君は俺を許してくれるか?

しかし、青梨は静かに微笑み、首を横に振りました。 「いいえ」 彼女の答えは、揺るぎません。 そして、彼女は、ずっと胸に抱えていた疑問を、寒洲にぶつけました。

「でも、とても興味があるわ、あなたは沈依依が私たちの子供を死なせたことを知っているのに、どうしてまだ彼女を庇うの?

明かされる衝撃の理由「彼女は俺の命の恩人だ」

青梨からの、あまりにも直接的な問い。 寒洲は、苦しげな表情で、ついに依依をかばい続けてきた「本当の理由」を告白します。 「なぜなら、沈依依は、俺の命の恩人なんだ」 「7年前、俺は交通事故に遭った。沈依依が、全てを顧みず俺を救ってくれたんだ」

7年前の事故。 寒洲は、その時に依依に命を救われたと、固く信じ込んでいるのです。 だからこそ、彼女がどれほどの罪を犯しても、見捨てることができなかった。

しかし、その寒洲の告白を聞いた青梨は、彼の言葉を遮るように、静かに、しかしはっきりと、笑いながら言い放ちました。 「ふん。沈依依は、あなたの命の恩人じゃないわ」 物語は、ついに依依の最大の嘘、「命の恩人なりすまし」の核心へと迫ります。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第45話を読んだ感想(ネタバレあり)

第45話、ついに監視カメラの映像が公開され、安安と依依の嘘が暴かれました! スカッとしましたね! 安安が自分から机に頭をぶつける瞬間、そしてそれを見た寒洲たちの凍りついた表情。 記者たちの「当たり屋」「6000万もない」という痛烈な皮肉。 これ以上ないほど、彼らの悪事が白日の下に晒されました。

寒洲の「俺が君を誤解していた」という謝罪も、あまりにも遅すぎます。 青梨の「あなたの謝罪は受け入れません」「二度と私を煩わせないで」という完全拒絶は、当然の結果でしょう。 彼女が会社への出入り禁止を命じたのも、公私混同を許さない、経営者としての毅然とした態度であり、彼女の成長を感じました。

カフェでの寒洲の「依依と離婚したら、許してくれるか?」という提案。 まだそんなことを考えていたのか、と呆れてしまいます。 彼は、青梨が自分のもとを去った理由が「依依の存在」だけだと思っているのでしょうか。 偽装結婚、6年間の裏切り、そして何より「流産」という、決して許されない事実から目を背けています。

そして、ついに明かされた寒洲が依依をかばう理由、「命の恩人」という嘘。 青梨が最後に「沈依依は、あなたの命の恩人じゃないわ」と言い放った瞬間、鳥肌が立ちました! ついに、この物語の最大の秘密が暴かれる時が来たのです。 寒洲は、この衝撃の真実をどう受け止めるのでしょうか。 そして、青梨はどうやってそれを証明するのか。 次回が待ちきれません!

【物語は鮮やかに縁は儚く】第45話のネタバレまとめ

  • 青梨の指示で、秘書がオフィスの監視カメラ映像を公開。そこには、安安が青梨に金を無心し、拒否されるとわざと机に頭をぶつけて怪我をする様子が映っていました。
  • 安安と依依の嘘が暴かれ、記者たちは呆れて去っていき、寒洲は依依が安安に金の無心を指示したことを知ります。
  • 寒洲は青梨に「俺が君を誤解していた」と謝罪しますが、青梨は「あなたの謝罪は受け入れません」「二度と私を煩わせないで」と完全に拒絶します。
  • 青梨は、陸家の人間全員の会社への出入り禁止を命じます。
  • 後日、寒洲はカフェで青梨を呼び出し、「もし俺が依依と離婚したら、君は俺を許してくれるか?」と関係修復を試みますが、青梨は「いいえ」と即答します。
  • 青梨は「あなたは沈依依が私たちの子供を死なせたことを知っているのに、どうしてまだ彼女を庇うの?」と問い詰めます。
  • 寒洲は「なぜなら、沈依依は俺の命の恩人なんだ」と、7年前の交通事故の際に依依に救われた(と思い込んでいる)からだと告白します。
  • 青梨は、その告白を笑い飛ばし、「沈依依は、あなたの命の恩人じゃないわ」と、ついに核心となる嘘を指摘しました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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