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【物語は鮮やかに縁は儚く】48話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 夫・寒洲(ルー-ハンヂョウ)は帰宅後、本妻・依依(イーイー)の首を掴み、「お前は本当に俺の命の恩人なのか?」と激しく問い詰めました。
  • 依依は必死に嘘をつき通そうとしますが、寒洲は「俺を騙さない方がいい。さもないと容赦しないぞ」と警告します。
  • そこへ姑・陸母が現れ、寒洲に「明後日開かれる同窓会のパーティーに行き、有力者に取り入って再起の助けを求めろ」と指示しました。
  • 娘の安安(アンアン)も「パパとママとパーティーに行きたい」と甘え、寒洲は渋々ながらも同窓会への参加を承諾します。
  • 夜、寒洲は青梨(チンリー)の「依依は命の恩人じゃない」という言葉にうなされ、目覚めると部下に電話をかけ、「俺の命の恩人が誰なのか、はっきりしたか?」と、真実を突き止めようとしました。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第48話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回、ついに依依の「命の恩人」という嘘に、明確な疑念を抱き始めた寒洲。 部下に真実の調査を命じ、物語は核心へと近づき始めました。 第48話は、その調査の進展と、運命の「同窓会パーティー」当日。 華やかな会場で繰り広げられる、青梨と徐子陵(シュー-ズーリン)の幸せそうな姿、そして、そこに乱入してきた招かれざる客たちの醜態が描かれます。

命の恩人の真相へ、あと一歩

物語は、寒洲が寝室で部下と電話をしている場面から始まります。 彼は、昨夜に引き続き、「俺の命の恩人が誰なのか、はっきりしたか?」と、調査結果を急かしていました。

部下からの報告は、核心に迫るものでした。 「陸社長。当時の事故現場の目撃者を見つけました」 「しかし、彼は実家に帰っています。私が現地へ行って彼を探さなければなりません。明後日戻ります」 ついに、7年前の真実を知る人物が見つかったのです。 寒洲は「わかった」とだけ答え、電話を切ります。 真実が明らかになるまで、あとわずか。彼の表情には、緊張と不安が浮かんでいました。

同窓会パーティー、祝福される青梨と徐子陵

場面は変わり、華やかな同窓会のパーティー会場。 そこには、美しいドレスを纏った青梨が、弁護士・徐子陵と腕を組んで入場する姿がありました。 二人は、まるで長年連れ添った恋人同士のように自然にテーブルにつき、周囲からは祝福の声が上がります。

「私たちの商大のイケメン、徐子陵がついに独り身じゃなくなったわ!」 「徐子陵は宋青梨に片思いしてたのよ、長年ね。今、ついに美女を射止めたのね」

その会話を聞いた徐子陵は、隣に座る青梨に悪戯っぽく笑いかけます。 「そうなんだ。僕の寮の仲間たちも、みんな僕が君を追いかけるのを手伝ってくれた」 青梨は驚いて笑います。 「あなたは商大の『高嶺の花』じゃなかったの? どうしてみんな知ってるの、あなたが私を好きだったって」 「高嶺の花だなんて。あんなことしたのは、君にもっと僕を見てほしかったからだよ」 照れたように告白する徐子陵。 彼の長年の純粋な想いが、会場の誰もが知る「公然の秘密」であったことが明らかになり、二人の周りは温かい空気に包まれます。

嘲笑される「クズ男、陸寒洲」

しかし、会場の隅では、別の会話が交わされていました。 寒洲の友人である陈皓(チェン-ハオ)が、他のゲストたちと話しています。 「あなたの友達の陸寒洲って、本当にクズ男ね」 「二股して浮気して、何もかも失うなんて自業自得よ!」 陈皓は、友人への同情よりも、世間の厳しい評価を前に、苦々しい表情を浮かべるしかありません。 (クズ男、陸寒洲か)

招かれざる客の乱入、依依の逆ギレ演説

まさにその時、パーティー会場の入り口に、場違いな三人の姿が現れました。 白いスーツの陸寒洲、白いドレスの沈依依、そして青いスパンコールのドレスを着た安安。 彼らは、姑・陸母の命令通り、この同窓会に乗り込んできたのです。

そして、会場のざわめき(おそらく自分たちへの非難)を聞きつけた依依が、突然、大声で叫びました。 「私と寒洲は、本当に愛し合ってるのよ!」 「あなたたち、どうして彼をクズ男呼ばわりするの!」 彼女は、自らの不倫を棚に上げ、被害者であるかのように逆ギレを始めたのです。

依依による、青梨への残酷な当てつけ

依依は、まっすぐに青梨と徐子陵のテーブルへと歩み寄ります。 そして、寒洲に向かって聞こえよがしに語りかけました。 「寒洲はね、お金なんて身の回りのものよ。子供こそが私たちの一番大切な贈り物なの」 そして、彼女は嘲るような視線を青梨に向け、決定的に残酷な言葉を吐き捨てます。

「どこかの誰かさんとは違ってね。いくらお金があったって何になるの?」 「彼女は一生、自分の子供を持つことはないんだから!

それは、青梨が流産した(そして、子供を産めない体だと依依が信じ込んでいる)ことを公衆の面前で暴露し、嘲笑う、あまりにも卑劣な攻撃でした。 依依は、勝ち誇ったように微笑みます。 物語は、この悪意に満ちた言葉が会場に響き渡る、最悪の瞬間で幕を閉じます。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第48話を読んだ感想(ネタバレあり)

第48話、前半の青梨と徐子陵の幸せそうな姿と、後半の依依の醜悪な乱入劇の対比が、あまりにも鮮烈でした。 まず、命の恩人の真相に迫る目撃者が見つかった展開。 これは大きいですね! あと一歩で、寒洲は自分がどれだけ大きな間違いを犯していたかを知ることになります。 その時、彼がどうなるのか…正直、少し怖い気もします。

同窓会での青梨と徐子陵。 もう、見ているだけで幸せな気持ちになりました。 「君にもっと僕を見てほしかったからだよ」なんて、徐子陵、格好良すぎます。 会場全体が二人の恋を応援していた、というのも、なんだか嬉しいですね。 青梨がようやく掴んだ幸せが、このまま続いてほしい、と願わずにはいられません。

しかし、そこに現れた陸寒洲、沈依依、安安の三人組。 彼らが会場に入ってきた瞬間、空気が凍りつくのがわかりました。 特に依依の逆ギレ演説と、青梨への当てつけ。 「子供こそが一番大切な贈り物」「彼女は一生、自分の子供を持つことはないんだから!」 よくもまあ、どの口がそれを言うのか!と、怒りで震えました。 青梨のお腹の子を殺しておいて、自分の妊娠を盾に相手を侮辱する。 これ以上の外道があるでしょうか。

彼女は、自分が寒洲の「本当の妻」であり、「子供を産める女」であることを見せつけ、青梨の心を完全に折ろうとしているのでしょう。 しかし、彼女はまだ知りません。 青梨が、彼女の最大の秘密(命の恩人なりすまし、安安の出生)に気づき始めていることを。 そして、寒洲自身も、依依への疑念を深めていることを。 この依依の暴挙が、彼女自身の首を絞める結果になることを期待します。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第48話のネタバレまとめ

  • 寒洲は、部下から7年前の事故の目撃者が見つかったとの報告を受け、命の恩人の真相にあと一歩まで迫ります。
  • 青梨は徐子陵と共に同窓会パーティーに出席。会場では、徐子陵の10年にわたる片想いが実ったことを、多くの同窓生が祝福していました。
  • 一方、会場の隅では、寒洲の友人・陈皓が、他のゲストから寒洲を「クズ男」「自業自得」と非難されるのを聞いていました。
  • そこへ、寒洲、依依、安安の三人が会場に現れます。依依は、寒洲への非難の声に対し「私と寒洲は本当に愛し合ってるのよ!」と逆ギレします。
  • 依依は青梨に近づき、「子供こそが一番大切な贈り物」と自分の妊娠をアピールした上で、「彼女は一生、自分の子供を持つことはないんだから!」と、青梨の流産(と、子供を産めない体であるという嘘)を公衆の面前で嘲笑しました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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