復習モノ

【物語は鮮やかに縁は儚く】50話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 第48話のラストに続き、依依(イーイー)はパーティー会場で青梨(チンリー)に対し「彼女は一生、自分の子供を持つことはない!」と残酷な言葉を浴びせます。
  • しかし、会場のゲストたちは依依を「緑茶(腹黒い女)」「恥知らず」と冷ややかに見ており、彼女の言葉に同調しません。
  • 依依は開き直り、「自分は寒洲(ルー-ハンヂョウ)の跡継ぎを産める」と主張し、娘・安安(アンアン)もピアノの賞金で寒洲にスーツを贈るなど、健気な娘を演じます。
  • 寒洲の友人は「跡継ぎがいないよりマシだろ」と、青梨を暗に貶める発言をします。
  • 青梨が徐子陵(シュー-ズーリン)に「子供は好き?」と尋ねると、彼は「好きだよ。でも子供と比べたら、君の方がもっと好きだ」「君が(跡継ぎの)負担を感じる必要はない」と完璧な答えで青梨を元気づけます。
  • 二人の親密な様子を睨みつける依依に対し、青梨は心の中で(あるいは小声で)「私を怒らせない方がいい。さもないと、地獄に落としてやる」と、復讐への強い決意を固めました。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第50話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回、同窓会パーティーという華やかな舞台で、本妻・依依から最も残酷な侮辱を受けた青梨。 しかし、彼女はただ黙って耐えるだけの女性ではありませんでした。 第50話は、青梨がその場で依依に鉄槌を下し、さらに長年隠されてきた衝撃の真実を暴露する、まさに反撃の狼煙(のろし)となる回です。

炸裂する怒り、青梨の平手打ち

物語は、第49話のラスト、青梨が依依への怒りを胸に秘めた直後から始まります。 青梨は、嘲笑う依依に向かって静かに、しかし強い意志を込めて警告します。 「私を怒らせない方がいい。さもないと、地獄に送ってやる

しかし、依依は青梨の警告を鼻で笑います。 「何よ? こんな人前で、まさか私を叩くつもり?」 その挑発的な態度に、青梨の怒りはついに限界を超えました。

パァン!

乾いた音が会場に響き渡ります。 青梨は、依依の頬を力強く平手打ちしたのです。 「いい気にならないで!」 叩かれたことに驚き、逆上した依依は「宋青梨、よくも叩いたわね!」と叫び、青梨に掴みかかろうとします。

安安の介入と徐子陵の正論

その依依の反撃を止めたのは、意外な人物でした。娘の安安です。 しかし、彼女は母親を止めに入ったのではありませんでした。 「ママを叩かないで!」 安安はそう叫ぶと、なんと青梨に向かって突進し、彼女を突き飛ばしたのです。

よろめき、テーブルに手をつく青梨。 その彼女を、そばにいた婚約者・徐子陵が咄嗟に支えます。 彼は、青梨を突き飛ばした安安を鋭く睨みつけ、厳しく叱責しました。 「誰が私の婚約者をいじめていいと言った?

安安は、徐子陵の気迫に怯え、父親である(と信じている)寒洲の後ろに隠れます。 そして、涙ながらに訴えます。 「宋青梨は悪い女よ、ママを叩いたんだから!」 しかし、青梨は冷静に言い返します。 「あなたのママは叩かれて当然よ」 徐子陵も、その言葉を肯定するように続けます。 「なぜなら、彼女は自分の子供をちゃんと躾けられなかったからだ」 子供が母親の悪行を見て見ぬふりをするだけでなく、加担する。それは、親の教育責任を問われて然るべきだ、という痛烈な批判でした。

寒洲の逆ギレと、徐子陵の嘲笑

しかし、寒洲は、その正論を理解できませんでした。 彼は、安安の嘘(第50話でDNA鑑定書と共に暴露される「虐待」の嘘)をまだ信じ込んでいるのか、あるいは単に青梨と徐子陵への嫉妬心からか、二人に向かって逆ギレします。 「お前… 気でも狂ったか!」 「宋青梨が先に手を出したのよ」 そして、彼は、もはや夫でもない青梨に対し、歪んだ所有欲と脅迫を口にします。 「お前たちに言っておく。もしこれ以上俺の妻と子供をいじめるなら、容赦しないぞ

その見当違いな怒りと脅しに、徐子陵は鼻で笑います。 「陸寒洲、君は本当に目も心も曇った大馬鹿だな」

最後の切り札「安安はあなたの実の娘じゃない」

徐子陵の嘲笑。それは、次なる衝撃的な暴露への合図でした。 青梨は、静かにカバンから一枚の書類を取り出すと、寒洲に突きつけます。 それは、彼が最も知りたくなかったであろう、残酷な真実でした。

安安はあなたの実の娘じゃないわ

「なんだと?」 驚愕する寒洲。 彼が目にした書類、それはDNA鑑定書。 そこにはっきりと記された「确定无血缘关系(血縁関係なしと確定)」の文字。

長年、自分の娘だと信じ、育ててきた(あるいは、育てさせてきた)安安が、自分とは血の繋がりがない。 そして、その事実を、かつて愛した女性・青梨から、このような形で突き付けられる。 物語は、寒洲が絶望的な真実に直面し、言葉を失う、最も衝撃的な瞬間で幕を閉じます。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第50話を読んだ感想(ネタバレあり)

第50話、ついに青梨が反撃の鉄槌を下しました! 依依への平手打ち! スカッとしましたね! これまでの彼女の忍耐と苦しみを思うと、あのビンタには万感の思いが込められていたことでしょう。

しかし、安安が青梨を突き飛ばすシーンは、本当にショックでした。 6歳(?)の子供が、実の母親(依依)を守るためとはいえ、育ての親(青梨)に対して暴力を振るう。 依依による洗脳が、彼女の心をどれほど深く蝕んでいるのか、恐ろしくなりました。 徐子陵が「母親が子供をちゃんと躾けられなかったからだ」と叱責してくれたのが、唯一の救いです。

そして、寒洲。 彼の逆ギレっぷりは、もはや目も当てられません。 青梨と徐子陵の関係に嫉妬し、「俺の妻と子供をいじめるな」と脅す。 どの口が「妻と子供」を言うのでしょうか。 徐子陵の「目も心も曇った大馬鹿」という評価が、的確すぎます。

だからこそ、最後の青梨によるDNA鑑定書の暴露! これぞ、まさに必殺の一撃! 安安が自分の娘ではない、という残酷な真実。 寒洲が「彼女が嘘をついて君を陥れるはずがない」(第44話)と信じ込んでいた安安自身の存在が、依依の最大の嘘の証拠だったとは。 この衝撃の事実を、彼はどう受け止めるのでしょうか。 青梨の復讐は、まだ始まったばかり。彼女の次の一手が楽しみで仕方がありません。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第50話のネタバレまとめ

  • 青梨(チンリー)は、依依(イーイー)の「一生子供はできない」という嘲笑に対し、「地獄に送る」と警告しますが、依依は挑発します。
  • 激昂した青梨は、依依の頬を平手打ちします。
  • 依依が反撃しようとすると、娘の安安(アンアン)が「ママを叩かないで!」と叫び、青梨を突き飛ばしました
  • 婚約者の徐子陵(シュー-ズーリン)は青梨を支え、安安に対し「誰が私の婚約者をいじめていいと言った?」と叱責。さらに「母親(依依)が子供をちゃんと躾けられなかった」と依依の責任を追及します。
  • しかし、夫・寒洲(ルー-ハンヂョウ)は二人を擁護し、「もしこれ以上俺の妻と子供をいじめるなら、容赦しないぞ」と青梨たちを脅迫します。
  • 徐子陵は寒洲を「目も心も曇った大馬鹿」と嘲笑。
  • 青梨は、寒洲に対し「安安はあなたの実の娘じゃないわ」と告げ、DNA鑑定書(血縁関係なしと確定)を突き付けました。
  • 寒洲は、衝撃の事実に言葉を失います。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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