復習モノ

【物語は鮮やかに縁は儚く】7話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 夫・寒洲(ルー・ハンヂョウ)は青梨(チンリー)を心配し帰ろうとしますが、娘・安安(アンアン)が「青梨ママへのサプライズが台無しになる」と引き留め、寒洲は帰宅を断念しました。
  • 寒洲は、青梨との過去の写真を見て「会いたい」「白髪になるまで一緒にいよう」とつぶやき、二重生活を続ける意志を見せます。
  • 記念日当日、青梨は寒洲の連絡先名を「夫」からフルネームに変更し、受け取ったバラの花束をソファに投げ捨て、決別を態度で示しました。
  • 寒洲はサプライズ会場「愛の博物館」で「100通目のラブレター」を青梨に贈り、キスをしようとします。
  • その瞬間、青梨のスマホに「アカウント削除完了」の通知が届き、青梨は寒洲のキスを冷たく拒否します。
  • 同じ頃、本妻の沈依依(シェン・イーイー)が安安の手を引き、不敵な笑みを浮かべて会場に向かっていました。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回、夫・寒洲の茶番劇のクライマックスで「アカウント削除完了」という最強のカードを手にした青梨。 しかし、本妻・沈依依と娘・安安の乱入により、物語は予測不能な修羅場へと突入します。 第7話は、青梨の反撃のターンかと思いきや、信じていた娘からの最も残酷な裏切りと、夫の底なしのゲスな行為が発覚する、まさに地獄のような回となりました。

本妻・沈依依の宣戦布告「お子様も一緒じゃないと」

会場の扉が開き、沈依依が安安の手を引いて現れたところから物語は始まります。 寒洲が青梨へのキスを拒否され、ゲストたちも困惑する凍りついた空気の中、依依は青梨をまっすぐに見据え、挑戦的な笑みを浮かべて口を開きました。

「何しに来た?」 まるで、青梨が「招かれざる客」であるかのように言い放ちます。 そして、当惑する寒洲を一瞥すると、さらに皮肉を込めてこう続けました。 「陸総裁、奥様との結婚記念日に お子様も一緒じゃないと」

「奥様」という言葉で青梨を指しながらも、その子供である安安を自分が連れてくることで、どちらが「本当の家族」であるかをゲストたちの前で暗に示したのです。 さらに、娘の安安までもが「安安が来たがったので 連れてきました」と、依依の言葉に同調します。 6年間育ててきた娘が、自分を裏切った女の隣で平然と嘘をつく姿に、青梨は言葉を失います。

娘・安安からの残酷な贈り物「景品」のブレスレット

しかし、地獄はまだ始まったばかりでした。 安安は依依の手を離し、無邪気な笑顔で青梨と寒洲のもとへ駆け寄ります。 「パパ、ママ、結婚7周年おめでとう」 そして、青梨に向かって「ママ、プレゼントを用意したの」と、小さな箱を差し出しました。

一瞬、青梨の心に期待がよぎったかもしれません。 しかし、その箱に書かれていたのは「贈品(贈り物、景品)」の文字。 そして中に入っていたのは、子供のおもちゃのような、安価に見えるブレスレットでした。 青梨の表情がこわばります。

(安安…手塩にかけて育てた子が 私をあしらうなんて)

6年間の愛情を込めて育ててきた娘からの、あまりにも残酷な仕打ち。 安安は、青梨のことを「景品(=偽物)のブレスレット」がお似合いの「偽物の母親」だと、公衆の面前で突き付けたのです。

追い打ちをかける「本物」のブレスレット

青梨が内心の怒りに震えていると、沈依依が追い打ちをかけます。 わざとらしく驚いたふりをして、彼女は近づいてきました。 「申し訳ありません」 そう言うと、安安が青梨に渡したブレスレットを指さし、衝撃の事実を告げます。

「安安が私にくれたものが 本物だとは知らず、今お渡しします」

依依はそう言いながら、自分の腕から、青梨が渡された「景品」と全く同じデザインの、「本物」の輝きを放つブレスレットを外して差し出したのです。 つまり、こういうことです。 安安は、「本物の母親」である依依には高価な「本物」のブレスレットを贈り、「偽物の母親」である青梨には安価な「偽物」のブレスレットを贈るという、残酷な仕分けをしていたのです。 娘の裏切りが確定した瞬間、青梨は言葉を失い、気分が悪くなったふりをして、その場をよろめきながら離れるしかありませんでした。

洗面所での決意「どうせこれで最後なんだから」

会場の洗面所。 青梨は洗面台にすがりつき、こらえていた涙を流します。 しかし、彼女はもうかつての弱いだけの女性ではありませんでした。 鏡の中の涙に濡れた自分を見つめ、強く自分に言い聞かせます。

「青梨。なに泣いてるの」 「どうせ これで最後なんだから」

そうです、彼女はすでに「アカウント(戸籍)」を抹消し、法的なつながりを断ち切っているのです。 こんな茶番に付き合う義理は、もうありません。 青梨は顔を洗い、涙を拭い去ると、再び毅然とした表情で、修羅場へと戻っていきました。

夫の最低な裏切り「昨夜何度も求めてきたから」

青梨が廊下を歩いていると、夫・寒洲の声が聞こえてきました。 (奥様を探さなくていいの?) (放っておけ) 青梨が気分を悪くして退席したというのに、寒洲は心配するそぶりも見せず、依依のそばにいたのです。

「おまえは大丈夫か? お腹は痛むか?」 青梨ではなく、依依の体調を心配する寒洲。 すると、ドアの隙間から、青梨の耳を疑うような依依の甘えた声が聞こえてきました。

「あなたのせいよ。昨夜 何度も求めてきたから」 「お医者様に言われたでしょ。妊娠初期は 気をつけなきゃって」

結婚記念日の、前夜。 寒洲は、妊娠初期の沈依依と、何度も関係を持っていたのです。 青梨がこの10年間、どれほどの思いで記念日を迎えようとしていたか、その全てを踏みにじる、最低最悪の裏切りでした。 寒洲は依依を優しく抱き寄せ「じゃあ 優しくする」と、キスをしようとします。

その光景を目の当たりにして動揺した青梨と接触した花瓶が滑り落ちます。 その音に寒洲と依依が気づき、振り返ったところで、第7話は幕を閉じます。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第7話を読んだ感想(ネタバレあり)

第6話のラストで「アカウント削除完了」の通知が来た時は、ついに青梨の反撃が始まると胸が躍りました。 ですが、第7話は、そんな期待をあざ笑うかのような、想像を絶する地獄の展開でした。 正直、読んでいて気分が悪くなるほどの胸糞回です。

何よりも辛かったのは、娘・安安の裏切りです。 「贈品」のブレスレットと「本物」のブレスレットを使い分けるなんて、子供の無邪気さではありません。 そこには明確な「悪意」と「差別」があります。 青梨が6年間注いできた愛情は、一体何だったのでしょうか。 「手塩にかけて育てた子が私をあしらうなんて」という青梨の心の声が、あまりにも痛すぎます。

そして、夫・寒洲。 彼のクズっぷりは、もはや底が見えません。 青梨との結婚記念日の前夜に、妊娠初期の本妻と何度も関係を持つとは、人間のやることでしょうか。 青梨が体調を崩して退席しても探しにも来ず、依依のお腹を心配している姿には、殺意すら覚えました。 「じゃあ優しくする」じゃありません。

青梨が洗面所で「どうせこれで最後なんだから」と立ち直るシーンが、唯一の救いでした。 彼女がこの地獄のフルコースを味わった上で、どのような「最高のサプライズ(離婚)」を叩きつけるのか。 花束を落として走り去ってしまいましたが、彼女はまだ「離婚届(アカウント削除)」を突き付けていません。 この最後の裏切りが、彼女の復讐の炎をさらに燃え上がらせる引き金になることを信じています。

【物語は鮮やかに縁は儚く】第7話のネタバレまとめ

  • 結婚記念日の会場に乱入した沈依依は、「お子様も一緒じゃないと」と青梨を挑発します。
  • 娘の安安は、青梨に「贈品(景品)」と書かれた安価な(偽物の)ブレスレットをプレゼントします。
  • 依依は、安安から自分は「本物」のブレスレットをもらったと明かし、青梨の6年間の母親役を否定します。
  • 青梨は衝撃を受けますが、洗面所で「どうせこれで最後」と法的な決別(アカウント削除)を胸に決意を固め直します。
  • 会場に戻る途中、青梨は、寒洲が記念日の前夜に妊娠初期の依依と何度も関係を持っていたことを知り、二人のキスシーンを目撃してしまいます。
  • 最後の裏切りにショックを受けた青梨は、花瓶を落としてその場から走り去ります。

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
【物語は鮮やかに縁は儚く】6話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説
【物語は鮮やかに縁は儚く】6話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
【物語は鮮やかに縁は儚く】8話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説
【物語は鮮やかに縁は儚く】8話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました