【略奪愛アブない女】ネタバレ解説!あらすじと結末

ずっちー

1998年に放送されたドラマ『略奪愛・アブない女』について、ネタバレ情報を探していませんか。過激な愛憎劇として話題になったこのドラマのあらすじや、物語を彩る主要なキャスト、そしてミリオンヒットとなったGLAYの主題歌について知りたい方も多いと思います。特に、義理の兄と妹が織りなすドロドロの三角関係がどのような結末を迎えるのか、最終回の内容が気になるのではないでしょうか。

この記事では、『略奪愛・アブない女』のネタバレを含め、物語の核心となるあらすじや登場人物の最終的な運命について詳しく解説します。

この記事を読むと以下のことが理解できます
  • 『略奪愛・アブない女』の全体的なあらすじ
  • 主要なキャストと登場人物の関係性
  • 物語の核心となる衝撃的な結末のネタバレ
  • 最終回で各キャラクターが迎えた運命

【略奪愛アブない女】ネタバレと基本情報

  • ドラマのあらすじを簡潔に紹介
  • 主要な登場人物とキャスト一覧
  • 主題歌はGLAYが担当
  • 1998年放送の連続ドラマ概要
  • 各話のサブタイトルリスト

ドラマのあらすじを簡潔に紹介

『略奪愛・アブない女』は、一見すると幸せな家庭を築いていた精神科医の主人公が、妻の妹という最も身近な存在と過ちを犯したことから始まる、壮絶な愛憎劇を描いた物語です。

主人公の精神科医・浅野岳史は、元ナースの妻・樹子と、一人娘の花と共に、誰もが羨むような仲睦まじい家庭を築いていました。ところがある日、岳史を「理想の男性」「アニキ」と無邪気に慕っていたはずの樹子の妹・杉田鈴と、ふとしたきっかけで一線を越えてしまいます。

この一度の過ちが、すべての悲劇の引き金となります。岳史の子供を身ごもった鈴は、その事実を盾に岳史に執拗に迫り始めます。そして、夫と妹の裏切りという最悪の事実を知ってしまった樹子。この3人を中心に、岳史を手に入れようとする鈴の狂気的な行動はエスカレートし、家族や周囲の人々を巻き込みながら、物語は予測不可能なドロドロの三角関係へと発展していきます。

主要な登場人物とキャスト一覧

本ドラマの物語を動かす主要な登場人物と、演じたキャストは以下の通りです。当時の人気俳優や、バラエティ番組とは異なる一面を見せたキャストの競演が、濃厚なラブサスペンスを一層際立たせました。

主演の赤井英和さんは、それまでの熱血漢なイメージとは異なる、優柔不断で義妹に翻弄される精神科医という役どころを演じています。また、清楚な役柄が多かった稲森いずみさんが、夫の裏切りに苦悩し感情を露わにする妻を演じた点も注目されました。そして、当時バラエティタレントとして人気だった鈴木紗理奈さんが、狂気的な執着心を持つ「アブない女」・鈴を演じたことは、大きな話題を呼んでいます。

役名キャスト解説
浅野 岳史赤井 英和精神科医。良き夫、良き父であったが、義妹の鈴と関係を持ち苦悩する。
浅野 樹子稲森 いずみ岳史の妻で鈴の姉。元ナース。夫を支えるが、裏切りを知り苦しむ。
杉田 鈴鈴木 紗理奈樹子の妹。岳史に付きまとい、関係を持った末に妊娠。姉から岳史を奪おうと画策する。
松岡 哲也袴田 吉彦岳史の部下。後に鈴に惹かれ、彼女の心の治療にも協力しようとする。
杉田 謙太郎小林 稔侍樹子と鈴の父親。材木店を経営。岳史を応援しているが、鈴には甘い面も。
三村 由美子余 貴美子樹子と鈴の母親。謙太郎とは離婚。鈴の出生に関する重大な秘密を握っている。
浅野 花林 エリカ岳史と樹子の娘。4歳。

主題歌はGLAYが担当

このドラマの主題歌は、1990年代後半の音楽シーンを席巻していたロックバンド・GLAYが担当しました。

オープニングテーマには、疾走感のあるロックナンバー「Freeze MY Love」が起用されています。そして、エンディングテーマには、ミリオンセラーを記録した不朽の名曲「However」が使用されました。ドラマ本編のドロドロとした過激な愛憎劇が終わった直後に流れる、TAKUROさんの紡ぐ美しいメロディとTERUさんの切ない歌声は、強烈なコントラストを生み出し、視聴者に深い印象を残しています。

実は、主題歌だけではなく、ドラマ作中で使用される音楽(サウンドトラック)もGLAYのTAKURO氏が手掛けています。これらは『GLAY SONG BOOK』というタイトルのCDとして発売されました。このサウンドトラックには、当時すでに発表済みだったGLAYの楽曲を、ドラマ用にインストゥルメンタルや別バージョンとして再アレンジしたものが収録されています。

1998年放送の連続ドラマ概要

『略奪愛・アブない女』は、1998年1月9日から3月27日までの金曜よる10時枠で、TBS系列にて放送された連続ドラマです。制作は、数々のヒットドラマを生み出してきた大映テレビが担当し、全11話が放送されました。

平均視聴率は14.5%と、当時のドラマとしては堅調な数字を記録しています。この作品は、前年(1997年)に同枠で放送され、高視聴率を獲得した陣内孝則さん主演の『ストーカー・誘う女』のシリーズ第2弾といった趣旨も持っています。前作同様、心の内に問題を抱えた女性が登場し、彼女に翻弄される男性の姿を通じて、人間の愚かさや滑稽さを描くという点が共通しています。

関西出身キャストの標準語

このドラマを語る上でしばしば話題になるのが、キャストの台詞回しです。主演の浅野岳史役を演じた赤井英和さんと、杉田鈴役を演じた鈴木紗理奈さんは、ともに関西出身で、普段は関西弁を話すことで知られています。

しかし、このドラマでは役柄の設定上、いわゆる標準語のセリフを話していました。ただ、イントネーションなどが独特で、関東出身の視聴者などからは「不自然で棒読みに聞こえる」といった指摘もあり、放送当時はその演技スタイル自体が注目を集めることにもなりました。一方で、その独特の台詞回しが、かえってドラマ全体の非現実的な「異様さ」や、鈴の「アブない」雰囲気を際立たせる効果を生んでいたとも考えられます。

各話のサブタイトルリスト

各話のサブタイトルには、物語の展開を暗示するような、非常に直接的で扇情的なタイトルが付けられています。サブタイトルを見るだけでも、物語がどのように過激に進んでいったかが伝わってきます。

話数サブタイトル
第1話あなたを奪いたい
第2話のぞきたい彼の家
第3話あたし生むわよ
第4話もう我慢できない
第5話まさか夫と妹が?
第6話妻が見た驚く不倫
第7話引き裂いてやるわ
第8話一緒に死んでよ
第9話燃える花嫁衣裳
第10話姉さん消えてよ
第11話最後に勝つのは私

序盤の第1話から第4話にかけては、鈴が岳史に接近し、関係を持ち、妊娠を告げるまでが描かれます。中盤の第5話から第8話では、妻・樹子が二人の関係に気づき、家族間の確執や愛憎劇が本格化します。そして終盤では、「引き裂いてやるわ」「一緒に死んでよ」「姉さん消えてよ」といった衝撃的なタイトルが並び、物語が破局へと突き進んでいく様子がうかがえます。

【略奪愛アブない女】核心のネタバレと結末

  • ドロドロの三角関係の見どころ
  • 鈴の狂気的な行動の背景
  • 鈴の妊娠と衝撃の結末
  • 岳史と樹子の最終的な関係
  • 鈴と哲也が迎えた最後

ドロドロの三角関係の見どころ

このドラマの最大の見どころであり、物語の中核を成すのは、主人公・岳史を巡る妻・樹子と、その実の妹・鈴による壮絶な三角関係です。

物語は、岳史と樹子の「夫婦関係」、岳史と鈴の「不倫関係」、そして樹子と鈴の「姉妹関係」という、本来であれば相容れない3つの関係が複雑に絡み合うことで進んでいきます。特に、鈴が岳史の子どもを妊娠したという事実が発覚してからは、それぞれの関係性が完全に崩壊し、泥沼の愛憎劇へと発展します。

鈴の行動は、単なる「略奪愛」の枠を超え、常軌を逸していきます。姉である樹子に対して悪びれる様子もなく、むしろ岳史を奪うために執拗な嫌がらせを行います。一方的に気持ちを押し付け、岳史を精神的に追い詰め、最終的には「姉さん消えてよ」というサブタイトルが示す通り、樹子の命を奪おうとまでします。その狂気的な姿は、まさに「アブない女」そのものです。

一方で、主人公の岳史も、精神科医という職業でありながら、鈴の異常な行動を止められません。それどころか、彼女の思惑通りに流されてしまい、事態をさらに悪化させてしまいます。妻と義妹の間で揺れ動き、決断できない岳史の優柔不断さが、物語のドロドロ感を一層加速させる要因となっています。

鈴の狂気的な行動の背景

杉田鈴がなぜこれほどまでに常軌を逸した行動に走り、姉の夫である岳史に異常な執着を見せるのか。その背景には、彼女が心の奥底に抱える深い闇が存在します。

物語の中で、鈴は幼少期のトラウマから心の病を抱えていることが示唆されます。特に、人が激しく叱責し合う場面に遭遇すると、過去の記憶がフラッシュバックし失神してしまうという設定があります。このトラウマの根源には、両親である謙太郎と由美子の泥沼の離婚劇が深く関係しています。

さらに、物語の後半では、鈴の出生に関する重大な秘密が、母親の由美子の口から語られます。由美子はこの秘密を盾に、元夫の謙太郎を脅し、恐喝さえ行います。この「出生の秘密」こそが、鈴が抱えるトラウマの真相であり、彼女が姉の樹子に対して抱いていた複雑なコンプレックスや、岳史という「理想の家族像」への異常な執着に繋がっていたことが明らかになります。彼女の狂気的な行動は、単なる恋愛感情だけではなく、歪んだ家庭環境によって形成された心の叫びでもあったのです。

鈴の妊娠と衝撃の結末

物語を大きく動かし、鈴にとって岳史を奪うための最大の武器であった「妊娠」。しかし、この出来事は衝撃的な結末を迎えることになります。

岳史の子どもを身ごもり、一時は岳史との結婚まで迫った鈴ですが、物語の終盤、ある出来事をきっかけに流産してしまいます。すべてを懸けていた子どもを失ったことで、鈴は絶望の淵に立たされます。

しかし、皮肉なことに、この「流産」という最も悲劇的な出来事が、泥沼化しきった関係者たちの状況を大きく変える転換点となります。岳史と自分を繋ぎ止める唯一の希望であり、最大の執着の対象であった子どもを失ったことで、鈴は狂気的なまでの岳史への執着から解放されるきっかけを得ることになります。結果として、鈴が望んだ形での略奪愛は成就せず、破綻という形で幕を閉じるのです。

岳史と樹子の最終的な関係

鈴の流産という最大の危機を経て、一度は完全に崩壊した主人公・岳史と妻・樹子の関係は、最終的に「再構築」という形で決着します。

義妹との不倫、そして妊娠という最悪の裏切りによって、家庭は崩壊の危機に瀕しました。しかし、岳史は最終的に、心の病を抱えながらも最後まで鈴を支え続けた妻・樹子のもとに戻ることを選びます。樹子もまた、夫の裏切りと妹の狂気に深く傷つき苦しみながらも、最終的には岳史を許し、再び受け入れることを決意します。

もちろん、それはすべてが元通りになることを意味するわけではありません。多くの犠牲と深い心の傷を経た上で、二人はもう一度夫婦として、そして娘・花を含めた家族として、新たな一歩を踏み出すという、ある種の「大団円」を迎えます。これは、過ちを犯した者がどう償い、壊れた関係をどう修復していくかという一つの答えを示しています。

鈴と哲也が迎えた最後

姉の夫・岳史への異常な執着から解放された鈴は、物語の最後、意外な人物と結ばれることになります。

その相手は、岳史の部下であり、同じ精神科医の松岡哲也(袴田吉彦)です。哲也は、物語の途中で鈴と出会い、彼女の抱える心の闇や危うさに気づきながらも、次第に彼女に惹かれていきました。彼は精神科医として、鈴のトラウマや心の治療にも協力しようと申し出ていた、唯一の理解者とも言える存在でした。

最終的に鈴は、自分を支配していた岳史への執着ではなく、自分をありのままに受け入れ、支えようとしてくれる哲也の思いを受け入れます。そして二人は、過去を清算し新しい人生をスタートさせるため、一緒に海外へと旅立ちます。常軌を逸した行動で周囲を振り回し続けた鈴でしたが、最後は自分を本当に理解してくれるパートナーを見つけ、「救い」を得るという結末になりました。

【略奪愛アブない女】ネタバレまとめ

『略奪愛・アブない女』の物語の核心や結末に関するネタバレ情報を、以下に箇条書きでまとめます。

  • 1998年にTBS系列で放送された大映テレビ制作のドラマ
  • 主演は赤井英和、助演は稲森いずみ、キーパーソンを鈴木紗理奈が演じた
  • 精神科医の岳史が妻・樹子の妹・鈴と不倫関係になる物語
  • 鈴が岳史の子どもを妊娠したことから愛憎劇が本格化する
  • 鈴は幼少期のトラウマから心の病を抱えている設定
  • 主題歌はGLAYの「Freeze MY Love」と「However」
  • 「However」はミリオンヒットを記録した
  • 劇伴音楽もTAKUROが担当しサントラも発売された
  • 物語の見どころはドロドロの三角関係
  • 鈴は姉の樹子を殺そうとするほど狂気的な行動に出る
  • 主人公の岳史は流されやすい性格で事態を悪化させる
  • 物語の後半で鈴の出生に関する秘密が明らかになる
  • 鈴は最終的に岳史の子どもを流産してしまう
  • 岳史は最終的に妻・樹子と関係を再構築し家庭に戻る
  • 鈴は岳史の部下・哲也と結ばれ海外へ旅立つ
ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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