【癒やしのお隣さんには秘密がある】14話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 会社の食堂で流れたニュースをきっかけに、藤子は6年前にビルの屋上で自殺しようとしていた青年を助けた過去を田辺に打ち明けました。
  • その青年は大学生くらいで、少し小太り、前髪が長く眼鏡をかけていたと藤子は記憶しています。
  • 半年ぶりに弟の利宗と再会し、温かい時間を過ごしました。
  • 利宗から、隣人の蒼真が彼氏なのかと聞かれ、藤子は強く否定しつつも、想像するだけで顔を赤らめてしまうほど、彼への恋心を自覚していました。

【癒しのお隣さんには秘密がある】第14話をネタバレありでわかりやすく解説する

弟の利宗が泊まりに来る夜。それは、藤子と蒼真の関係性を、新たなステージへと押し上げる特別な夜となりました。

超イケメンなお隣さんとの初対面

約束通り、藤子の部屋のドアをノックする音が響きます。ドアを開けると、そこに立っていたのは、いつものように爽やかな笑顔を浮かべる仁科蒼真でした。その完璧なルックスに、藤子の心は一瞬で見抜かれます。 (いつ見てもカッコいい…)

「えーといい匂いですね」 エプロン姿の藤子を見て、一瞬言葉に詰まる蒼真。その時、部屋の奥からひょっこりと顔を出したのが、弟の利宗でした。蒼真の姿を目の当たりにした利宗は、姉の耳元で「何この超イケメンは!?」と、興奮を隠せません。その反応に、藤子は「そうです彼が私の癒しのお隣さんです!」と、誇らしい気持ちでいっぱいになるのでした。

ハンバーグが繋ぐ、和やかな食卓

テーブルを囲む、藤子、利宗、そして蒼真。初対面とは思えないほど、利宗と蒼真はすぐに打ち解けます。利宗が志望する大学が、偶然にも蒼真の母校だったことが、二人の距離をぐっと縮めました。

そこへ運ばれてきたのは、藤子特製のハンバーグ。 「仁科さん苦手だったりしますか?」 心配する藤子に、蒼真は「いえ、大好きです」と満面の笑みで答えます。その笑顔に、藤子の胸は「ズキュン」と高鳴るのでした。

蒼真が「こんな風に手料理を頂くのは初めてで記念に」と、ハンバーグの写真を撮り始めると、利宗も「じゃあ僕も~」と真似をします。そして、利宗の「ついでにみんなでも撮ろうよ」という提案で、三人の記念写真が撮られることに。 (仁科さんとの初写真じゃない!?むしろこれはご褒美) 戸惑いながらも、藤子の心は喜びで満たされていました。

弟が仕掛ける、恋のアシスト

食後、藤子が洗濯のために席を外した隙に、利宗は蒼真に核心を突く質問を投げかけます。 「ちなみに彼女はいるんですか?」 蒼真が「いません」と答えると、利宗は待ってましたとばかりに、こう続けました。 「じゃあお姉ちゃんとかどうですか?」

その言葉は、ドアの向こうで聞き耳を立てていた藤子を、激しく動揺させます。 (ちょっと利宗っ、何を聞いてるの!?)

利宗は、姉がいかに健気で、優しく、頑張り屋であるかを、熱心に蒼真に語り始めました。家の借金のために自分のことを後回しにし、弟である自分の学費まで貯めてくれていたこと。家族のために、恋愛する時間もなかったのだと…。 その言葉の数々に、藤子は猛烈な恥ずかしさに襲われますが、同時に、弟の深い愛情を感じずにはいられませんでした。

「お姉ちゃんのこと、どう思ってるんですか?」

利宗の姉自慢を聞いていた蒼真は、静かに、しかし確信を持って言います。 「藤子さんいつも頑張ってますよね」 「周りに目をむけているし、苦しんだり困っている人を助けて、そのくse自分が困っていても周りを優先して、それを誰にも気付かせようとしない」

その言葉は、まるで藤子の全てを見透かしているかのようでした。驚く利宗に、蒼真は「引っ越してから毎日話をしてますし人柄に出てますからね」と、当たり前のように答えます。

そして、利宗は最後の、そして最大の一手を打ちます。 「仁科さんって、お姉ちゃんのことどう思ってるんですか?」 その質問に、隠れて聞いていた藤子の体は、ピクリと固まってしまいました。 部屋の静寂の中、蒼真はゆっくりと口を開きます。

「藤子さんのこと…僕は、」

その言葉の続きを、藤子は息を飲んで待つしかありませんでした。

【癒しのお隣さんには秘密がある】14話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、弟の利宗くんが最高のキューピッド役を果たしてくれた、まさに神回でした!彼の「お姉ちゃんとかどうですか?」というストレートすぎる質問には、思わず「よくやった!」と叫びたくなりましたね。

藤子の手作りハンバーグを囲む食卓のシーンは、本当に温かくて、まるで本物の家族のようでした。蒼真くんが「手料理は初めて」と言って写真を撮る姿は、彼の孤独な生い立ちを想像させて、少し切なくもなりましたが、それ以上に彼のピュアさが際立っていました。

そして、何と言ってもハイライトは、利宗くんによる「姉ちゃんプレゼン」でしょう。彼が語る藤子の自己犠牲的な優しさは、読者の涙腺を刺激します。しかし、それ以上に心を打ったのは、蒼真くんがその全てを「知っている」と答えたシーンです。「人柄に出ていますから」という彼の言葉は、彼がいかに深く、真剣に藤子のことを見つめてきたかを物語っています。

ラストの「藤子さんのこと…僕は、」という、これ以上ないほどのクリフハンガー。彼の口から、一体どんな言葉が紡がれるのでしょうか。それは、藤子にとって、そして我々読者にとっても、待ち望んでいた言葉であると信じたい。こんなにドキドキする告白(?)の瞬間は、久しぶりです。次号まで、心臓が持ちそうにありません!

【癒しのお隣さんには秘密がある】14話のネタバレまとめ

  • 蒼真が藤子の部屋を訪れ、弟の利宗と初対面を果たす。二人はすぐに意気投合する。
  • 藤子の手作りハンバーグを囲み、三人で和やかな夕食の時間を過ごす。記念にスリーショットの写真も撮る。
  • 藤子が席を外した隙に、利宗は蒼真に「お姉ちゃんとかどうですか?」と、二人の仲を取り持とうとする。
  • 利宗は、藤子がいかに家族のために尽くしてきたかを熱弁。蒼真は、その全てを理解しているかのように「ええ、よくわかります」と答える。
  • 最後に利宗が「お姉ちゃんのことどう思ってるんですか?」と尋ね、蒼真がそれに答えようとしたところで、物語は終わる。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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