【癒やしのお隣さんには秘密がある】17話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 蒼真は、弟へのお礼として藤子に「僕のためにご飯を作ってほしい」とリクエストしました。
  • 翌日、藤子は自宅に蒼真を招き、カレーライスを振る舞います。
  • 蒼真は、藤子が自分のためだけに作ってくれたカレーを「大事な記念」と言って写真を撮り、心から美味しいと感激しました。
  • 美味しそうに食べる蒼真の姿を見ながら、藤子は彼への想いが紛れもない「恋」であると、はっきりと自覚し、確信するに至ったのでした。

【癒しのお隣さんには秘密がある】第17話をネタバレありでわかりやすく解説する

お隣の仁科蒼真への想いが「恋」だと自覚した藤子。彼女の世界は、彼との何気ない日常の一コマでさえ、幸福感に満ち溢れた特別なものへと変わっていきます。

恋を自覚したあとの、幸福な食卓

自分の気持ちに気づいてしまうと、もう隠しきれません。蒼真が美味しそうにカレーを食べる姿を見ているだけで、藤子の口元は自然と綻んでしまいます。 「いえ、美味しそうに食べて下さるので嬉しいなと思って」 幸せを噛みしめるように、藤子はそう答えました。

すると、蒼真から「あの良かったらまた、何か作ってくれませんか?」という、嬉しいおかわりリクエストが。藤子は「私の料理で良かったらいつでも!」と、満面の笑みで快諾するのでした。

食事の後、二人はトランプで遊び始めます。しかし、勝負は蒼真の圧勝。 「わー!また負けた悔しいっ!」 本気で悔しがる藤子の姿を見て、蒼真は楽しそうに笑うのでした。

負けたら聞く「お願い」

「ねえ藤子さん賭けをしませんか?」 連敗中の藤子に、蒼真は悪戯っぽくそう提案します。その内容は、**「買った人のお願いを1つだけ聞く」**というものでした。 自分が勝つと分かって言っている、と藤子は疑いますが、「勝負事は何があるかわかりませんから」と微笑む彼の挑戦を、断る理由はありません。「その勝負受けて立ちましょう!」と、藤子は意気揚々と最後の勝負に挑みます。

しかし、結果は案の定、藤子の完敗。 「私の負けです…仁科さんのお願い何でも聞きます、なんでもどうぞ」 泣きそうになりながら降参する藤子に、蒼真が告げた「お願い」は、想像もしていなかったものでした。

「僕のこと、名前で呼んでくれませんか?」

「じゃあ僕のこと、名前で呼んでくれませんか?」

そう言って、「蒼真って」と、少し照れながら続ける彼。そのあまりにも破壊力のあるお願いに、藤子の思考は完全に停止してしまいます。 (名前!?私にはハードルが高すぎる…) しかし、これは勝負の約束。覚悟を決めた藤子は、顔を真っ赤にしながら、震える声で彼の名前を呼びます。

「…蒼真さん?」

その瞬間、蒼真はハッとした表情を見せた後、これ以上ないほど幸せそうな笑顔で言いました。 「藤子さんに名前を呼んでもらえるなんて、今日は幸せなことづくしですね」 「ちなみに録音しても良いですか」なんて冗談を言ってからかう彼の姿に、藤子は恥ずかしさでいっぱいになりながらも、愛おしさが込み上げてくるのを感じるのでした。

冬のベランダで縮まる距離

季節は冬へ。ある日の夜、ベランダでいつものように顔を合わせた二人。 「今お湯をわかしているんですけど、藤子さんも紅茶飲みますか?」 寒さを気遣う蒼真は、苺と生姜の入った温かい紅茶を淹れてくれました。

「いい香り」「うん甘い香り」 そう言って微笑み合う二人の間には、紅茶の湯気以上に甘い空気が流れます。 「これからは温かい飲み物にしましょうか」 蒼真のその言葉に、藤子は「これからも、この時間が続くんだ」と、胸をときめかせるのでした。

その時、蒼真が藤子の指に貼られたバンドエイドに気づきます。 「そういえば指は大丈夫ですか?」 心配そうにそう言うと、彼はごく自然に藤子の手をとり、優しくすりすりと撫でました。 「大丈夫そう」 そう言って微笑む彼の突然の行動に、藤子はドキッとしてしまいます。顔を真っ赤にしながら、ただ彼の名前を呼ぶことしかできませんでした。

【癒しのお隣さんには秘密がある】17話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、恋を自覚した藤子の幸福感と、蒼真くんの積極的なアプローチが満載の、まさに「神回」でした!自分の気持ちに正直になったことで、藤子の表情が今まで以上にキラキラして見えて、読んでいるこちらも幸せな気持ちになります。

そして、蒼真くんの仕掛けた「賭け」。これはもう、天才的としか言いようがありません!彼のことだから、きっと最初からこの「お願い」を考えていたんでしょうね。「名前で呼んで」なんて、少女漫画の王道でありながら、その破壊力は絶大です。藤子が勇気を振り絞って「蒼真さん?」と呼ぶシーンは、ページをめくる手が震えるほどドキドキしました。

さらに、冬のベランダでの紅茶デート。このシチュエーションだけでも最高なのに、「甘い香り」という言葉のダブルミーニングや、自然な流れでの手繋ぎ(?)まで…。蒼真くん、間違いなく恋愛上級者です。彼の行動一つ一つに、藤子への確かな好意が感じられて、もうニヤニヤが止まりません。

「癒やしのお隣さん」から、「愛おしくて堪らない存在」へ。藤子の心の中での蒼真の存在が、確実にステップアップしています。この甘い時間が、二人の関係をどこへ導いていくのか。ただの隣人ではいられない、決定的な何かが起こる日は、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。

【癒しのお隣さんには秘密がある】17話のネタバレまとめ

  • 恋を自覚した藤子は、蒼真と過ごす時間にこれまで以上の幸福感を感じていた。
  • 食後のトランプで、蒼真は「勝った方のお願いを一つ聞く」という賭けを提案し、勝利する。
  • 蒼真のお願いは「名前で呼んでほしい」というもので、藤子は勇気を振り絞り、初めて彼を「蒼真さん」と呼んだ。
  • 冬になり、ベランダでの飲み物が温かい紅茶に変わる。その際、蒼真は藤子の指の怪我を心配し、自然に彼女の手を握った。
  • 蒼真からの積極的なアプローチの数々に、藤子の彼への想いは「愛おしい」という感情へと深まっていく。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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