【癒やしのお隣さんには秘密がある】18話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 恋心を自覚した藤子は、蒼真と過ごす時間にこれまで以上の幸福感を感じていました。
- トランプの賭けに負けた藤子は、罰ゲームとして初めて彼を「蒼真さん」と名前で呼びます。
- 冬のベランダで、蒼真は藤子の指の怪我を心配し、自然に彼女の手を握りました。
- 見つめ合った二人は、自然な流れでキスをしたのでした。
【癒しのお隣さんには秘密がある】第18話をネタバレありでわかりやすく解説する
ついに、お互いの気持ちを確かめ合うかのようにキスをした藤子と蒼真。しかし、その甘い一瞬は、誰も予想しなかった恐怖の扉を開ける、始まりの合図だったのです。
甘いキスの後、パニックな夜
キスをした後、先に我に返ったのは藤子でした。目の前にある、愛しい人の顔。その事実に頭が追いつかず、「あっ…えっと…」と、意味のない言葉しか出てきません。 パニックになった藤子は、咄嗟にその場から逃げ出してしまいます。 「何か冷えてきましたね、私部屋に戻りますねあのまた明日」 早口でそう告げると、藤子は嵐のように自室へと消えていきました。
一人残された蒼真は、その場にしゃがみ込んだまま、愛おしそうに「おやすみなさい」と呟きます。 一方、部屋に戻った藤子は、布団にダイブして大興奮。 「わあああっ、なんて大胆な」「ダメやっぱり好き、凄い好き」 足をバタバタさせながら、幸福感と羞恥心でぐちゃぐちゃになった感情を爆発させます。明日からどんな顔をして会えばいいのか、そんな嬉しい悩みを抱えながら、彼女は眠りにつくのでした。
給料明細が招いた、禁断の侵入
翌朝。藤子は、昨夜の出来事を思い出し、恥ずかしさと幸せを噛みしめながら目を覚まします。 (まだ恥ずかしい、だけど後悔はしている訳じゃない、私にとっては凄く幸せなことだ) 彼の気持ちはどうなのだろう、と考えながら給料明細を眺めていた、その時でした。
頭を冷やそうとベランダに出た瞬間、突風が吹き、手にしていた給料明細がひらひらと舞い、無情にも蒼真のベランダの奥へと飛んでいってしまったのです。 今日は休日出勤だと言っていたはず。今なら誰もいない。拾えるのは自分だけだ。 そう判断した藤子は、「仁科さんごめんなさい、おじゃましますー」と心の中で謝りながら、ベランダの穴を通り、禁断の領域へと足を踏み入れます。
壁一面に貼られた、無数の写真
無事に給料明細を回収した藤子。しかし、そこは愛しい人が住む部屋。緊張と好奇心で、すぐには戻ることができません。 その時、カーテンの隙間から見えた部屋の中の光景に、藤子は目を奪われます。 壁一面に、びっしりと貼られた無数の写真。
(アイドルとかかな?ああ見えて意外に推しがいるのかな?) 最初はそう思った藤子。しかし、その好奇心は、彼女をさらに危険な領域へと誘います。見てはいけない。そう思いながらも、好きな人の秘密を知りたいという気持ちが勝ってしまいました。 そして、運悪く鍵のかかっていなかった窓に手をかけ、こっそりと部屋の中へ忍び込んでしまうのです。 「あの写真の人を見たら絶対にすぐ戻る、だから…」 自分に言い聞かせながら、彼女は壁の写真へと近づいていきました。
「癒やし」の仮面が剥がれる瞬間
壁の前に立ち、そこに写っている人物を特定した瞬間、藤子の全身から血の気が引いていきます。 そこにいたのは、アイドルでも、知らない誰かでもありませんでした。 全部、蓬田藤子だったのです。
「…私?」 呆然と呟く藤子。会社に向かう姿、コンビニで買い物をする姿、ベランダでくつろぐ姿…。その全てが、彼女の知らない間に撮られた、盗撮写真でした。 幸せの絶頂から、恐怖のどん底へ。 藤子はその場にへたり込み、冷や汗を流しながら、信じられない光景をただ見つめることしかできませんでした。「癒やしのお隣さん」だと思っていた人物の、本当の顔。その秘密は、あまりにも恐ろしいものでした。
【癒しのお隣さんには秘密がある】18話を読んだ感想(ネタバレあり)
言葉を失いました。前半の、キスをして布団で足をバタバタさせる藤子の可愛らしい姿に、これ以上ないほど癒やされていたのに、この急転直下のホラー展開は一体何なのでしょうか。甘いラブストーリーだと思って読んでいたら、最高級のサイコサスペンスだった。そんな衝撃に、今も手が震えています。
給料明細が飛んでいく、という日常的なアクシデントが、恐怖の扉を開く引き金になるという脚本が、あまりにも巧みすぎます。そして、見てはいけないと分かりつつも、好奇心に負けて部屋に入ってしまう藤子の行動も、非常にリアルで、だからこそその後の絶望が際立っていました。
壁一面の、自分の盗撮写真。想像しただけで鳥肌が立ちます。今まで彼が言っていた、「藤子さんのことはよく分かります」「人柄に出てますからね」といった言葉の数々。全てが、このストーカー行為の裏付けだったのだと思うと、恐怖でしかありません。彼がこのアパートに引っ越してきた「事情」も、全てはこのためだったのでしょう。
「癒やし」の仮面の下に隠されていた、彼の秘密の正体。それは、歪んだ執着と支配欲だったのかもしれません。あの優しい笑顔も、助けてくれたヒーローのような姿も、全てが計算だったのだとしたら…?信じていた相手に裏切られる恐怖と絶望。藤子の心を思うと、本当に胸が張り裂けそうです。この物語は、一体どこへ向かうのでしょうか。
【癒しのお隣さんには秘密がある】18話のネタバレまとめ
- ベランダでキスをした後、パニックになった藤子は自室へ逃げ帰るが、幸せを噛みしめる。
- 翌朝、給料明細が風で蒼真のベランダへ飛んでしまい、藤子は彼が留守だと思い、こっそり侵入する。
- 蒼真の部屋の壁に、無数の写真が貼られているのを発見し、好奇心から部屋の中へ入ってしまう。
- 壁一面の写真は、すべて藤子自身を盗撮したものであり、彼がストーカーだったという衝撃の事実を知る。
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