【癒やしのお隣さんには秘密がある】26話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 藤子は坂本に、ストーカーである蒼真を諦めさせるため、「彼氏のフリをしてほしい」という作戦を提案しました。
  • 坂本は作戦の甘さを指摘しつつも、藤子の覚悟を受け止め、彼女へのストーカー行為に本気で怒りを示し、協力を約束します。
  • 二人は藤子の部屋で、盗聴されていることを前提に、カップルを装った会話劇を開始。坂本の強さをアピールしました。
  • 演技の最中、隣の蒼真の部屋から嫉妬しているかのような大きな物音が聞こえ、二人は作戦の手応えを感じるのでした。

【癒しのお隣さんには秘密がある】第26話をネタバレありでわかりやすく解説する

偽の彼氏作戦は、壁の向こうのストーカーに確かな手応えを与えました。しかし、それは同時に、彼の狂気を暴発させる引き金でもあったのです。ここから、物語は誰も予想しなかった修羅場へと突入します。

坂本の暴走アドリブと、新たな疑惑

台本通りの会話は上々の滑り出し。しかし、隣からの反応が途絶えたことに、藤子は一抹の不安を覚えます。その時、坂本がスマホの画面に打ち込んだ文字が、彼女に新たな恐怖を突きつけました。 『ちなみに監視カメラとか仕込まれているとか疑いはないのか?』

その可能性を全く考えていなかった藤子は、血の気が引くのを感じます。もし監視カメラまであったら、この茶番劇は全て筒抜けだ。焦る藤子に、坂本はさらなる一手を示します。 『俺がアドリブをするから、蓬田は俺のことを本当の彼氏だと思え』 そう告げると、坂本は藤子の隣に座り、演技のギアを一段階上げたのです。

本気?それとも演技?縮まりすぎる二人の距離

「本当に俺たちが付き合ってるのを知ったら、みんなビックリするだろうな」 顔をぐっと近づけ、頭を優しく撫でながら囁く坂本。そのあまりの近さと、演技とは思えないリアルな雰囲気に、藤子の心臓は激しく高鳴ります。

「会社以外では俺のこと平祐って呼べって言ってるだろう?」 耳元で囁かれ、藤子はパニックになりながらも「へ、へいすけ?」と彼の名前を呼びます。その拙い呼び声に、坂本はうっとりとした声で「うん」と応えるのでした。 (坂本さんこんな時にふざけてんじゃないの!?) 藤子の心の中の叫びも虚しく、坂本の暴走は止まりません。

押し倒された先で、聞こえた破滅の足音

「近いですよっ!」 藤子がそう叫んだ次の瞬間、坂本は彼女の肩を掴み、そのままソファへと押し倒しました。完全にパニックになる藤子の上で、坂本はさらに甘い言葉を重ねます。

「今夜家に泊まってもいいか?」 「そうかな?俺はずっと我慢してたんだけど?」「可愛いなぁ真っ赤」 耳元で囁かれる言葉、首筋を撫でる指先。その全てが、藤子の理性を麻痺させていきます。 (これって演技だよね!?でも、やりすぎだ!!)

藤子が混乱の極みに達した、まさにその時。彼女のスマホがけたたましく鳴り響きます。坂本が画面を見せると、そこにはもちろん「仁科蒼真」の名前が。 電話に出ようとした瞬間、呼び出し音は切れ、直後、外から**「ドタバタッ」**という、人が走るような大きな音が聞こえてきたのです。

合い鍵で侵入、地獄の幕開け

二人が音のした方へ視線を向けた、その時。 玄関のドアノブが、ガチャガチャと激しく音を立て始めます。鍵は閉めたはず。なのに、なぜ? 藤子がパニックに陥る間もなく、ドアは開き、そこに立っていたのは、鬼の形相の仁科蒼真でした。

「藤子さんにお前何してんだよ」

覆い被さる坂本と、その下にいる藤子。その光景を見た蒼真の瞳には、もはや理性のかけらも残っていませんでした。そして、藤子はこの時、最も恐ろしい事実に気づいてしまうのです。 (何で開いたの?まさか…合い鍵を持ってるの!?)

【癒しのお隣さんには秘密がある】26話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、息をすることさえ忘れてしまうほどの、怒涛の展開でした。坂本先輩のアドリブ演技、最高にドキドキしましたね!演技だと分かってはいても、「俺はずっと我慢してたんだけど?」なんてセリフには、藤子への本気度が滲み出ているように感じて、思わずときめいてしまいました。

しかし、その大胆すぎる演技が、最悪の形で蒼真の狂気を呼び覚ましてしまいました。外から聞こえる「ドタバタ」という足音。あの瞬間は、ホラー映画のワンシーンを見ているかのような恐怖を感じました。そして、合い鍵を使っての侵入。これはもはや、ストーカーというレベルを超えた、完全な犯罪です。

偽の恋人作戦は、結果的に蒼真を激昂させ、彼を部屋に侵入させるという最悪の事態を招いてしまいました。しかし、見方を変えれば、彼の異常性を白日の下に晒すきっかけになったとも言えます。もはや、警察を呼ばないという選択肢はなくなったでしょう。

押し倒されたままの藤子、激昂する蒼真、そしてその間に立つ坂本。地獄のような三角関係が、今まさに始まろうとしています。この修羅場を、三人はどう乗り越えるのか。そして、藤子は本当の安全を手に入れることができるのか。物語は、クライマックスに向けて一気に加速し始めました。

【癒しのお隣さんには秘密がある】26話のネタバレまとめ

  • 偽カップル演技を続ける中、坂本は監視カメラの可能性を疑い、よりリアルなアドリブ演技を開始する。
  • 坂本は藤子を押し倒し、「今夜泊まる」などと囁いて、盗聴しているであろう蒼真をさらに挑発する。
  • 演技の最中、蒼真からの着信があり、直後に外から大きな物音が聞こえる。
  • 次の瞬間、蒼真が合い鍵を使って藤子の部屋に侵入。坂本と藤子の姿を見て激昂し、最悪の修羅場が幕を開ける。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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