【癒やしのお隣さんには秘密がある】36話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 猫カフェで、藤子は蒼真への恐怖と同時に、彼に「会いたい」と思ってしまう自分の矛盾した気持ちに苦しんでいました。
  • 坂本は、藤子が頑なに引っ越しを拒む理由が「蒼真と離れたくないからだ」と核心を突きます。
  • 田辺は「相手が好きな人で超エリートのイケメンなら、ストーカーでも『まあいいか』となりません?」という禁断の持論を展開します。
  • その言葉に、藤子の心は激しく揺れ動き、「そう思ってもいいのか」と、ストーカーである蒼真を受け入れてしまいそうになるのでした。

【癒しのお隣さんには秘密がある】第36話をネタバレありでわかりやすく解説する

ストーカーである仁科蒼真への、断ち切れない想い。その狭間で揺れ動く藤子の元に、親友・田辺が企画した、あまりにもサプライズすぎるクリスマスパーティーが訪れます。それは、地獄の始まりか、それとも…。

サプライズゲストは、一番会いたくない人

「先輩!みんなでクリパしましょう!!!!!!」 後輩の田辺は、落ち込む藤子を元気づけようと、彼女の家でのクリスマスパーティーを企画します。そして当日、約束の時間に鳴り響いたインターホン。藤子がドアを開けると、そこに立っていたのは坂本、そして…仁科蒼真でした。

「な…っ」 言葉を失う藤子と田辺。蒼真自身も「なんでここに…!」 と、困惑した表情を浮かべています。この最悪すぎるサプライズを仕掛けたのは、もちろん坂本でした。 「驚かせて悪い」 悪びれもせずに笑う彼によって、物語は誰も予想しなかったカオスな展開へと突入します。

坂本の強引な説得

坂本は、蒼真をこのパーティーに連れてくる前、彼を説得していました。 「お前と会わなくなってから 蓬田の様子がおかしくてな」 もう一度、きちんと話し合うべきだと主張する坂本に対し、蒼真は「藤子さんを困らせる行動はしていません」 と、約束を守っていることを訴えます。 それでも、「まだその気持ちはある?」 と問われれば、「もちろんです…ッ!!」 と即答してしまう。そんな彼の未練を見透かした上で、坂本は「近況報告って意味も込めて…一緒にクリパ」 という強引な理屈で、彼を連れてきたのです。

気まずすぎる共同作業と、揺れる心

「お久しぶりです」 気まずそうに挨拶する蒼真に、藤子は「手が震えてきた」 と感じるほど、激しく動揺します。そんな中、坂本は無情にも「仁科さんと蓬田は 飲み物準備を頼む」 と指示。二人は、キッチンで気まずい共同作業を強いられることになります。

目を合わせることもできず、一人でキッチンに立ってしまう藤子。 (元ストーカー相手に 優しく接するのも どうなの!!!) 自己嫌悪に陥る彼女でしたが、緊張のあまりグラスを落としそうになった瞬間、蒼真が「危ないっ」 と、その体を優しく支えます。

突然の接触に、藤子の心臓は激しく高鳴りました。

(心臓がドキドキ いってるのは恐怖から? それとも仁科さんと 話しているから?)

やつれた姿が醸し出す「妙な男の色気」

久しぶりに間近で見た蒼真は、以前よりもやつれているように見えました。しかし、その姿が、かえって**「妙な男の色気を 醸し出している!!!」** ことに、藤子は気づいてしまいます。 (元ストーカーが 痺れる程イケメンって ずるすぎるんじゃないですか) 恐怖と恋心。その二つの感情の境界線が、藤子の中で再び曖昧になっていくのでした。

【癒しのお隣さんには秘密がある】36話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、坂本先輩の行動力と、その斜め上を行く解決策に、もはや笑うしかありませんでした!まさか、ストーカーと被害者をクリスマスパーティーで再会させるなんて、どんなサイコパスな発想なのでしょうか。しかし、彼の根底にあるのが「藤子を心配する優しさ」なのだと思うと、一概に責めることもできないのが複雑なところです。

藤子、蒼真、坂本、田辺という、あまりにもカオスなメンバーで繰り広げられるクリスマスパーティー。想像しただけで地獄絵図ですが、この極限状況が、停滞していた物語を大きく動かす起爆剤になることは間違いありません。

そして、やつれた蒼真を見て「妙な色気」を感じてしまう藤子の描写が、非常にリアルで秀逸でした。ストーカーだと分かっていても、かつて本気で好きになった相手。その人が弱っている姿を見せられると、心が揺れ動いてしまう。この被害者の複雑な心理を、ここまで見事に描く作者の手腕には脱帽です。

坂本先輩の荒療治は、吉と出るのか、凶と出るのか。そして、この地獄のクリスマスパーティーは、一体どんな結末を迎えるのでしょうか。一寸先も読めない展開に、ページをめくる手が止まりません!

【癒しのお隣さんには秘密がある】36話のネタバレまとめ

  • 田辺の企画で、藤子の家でクリスマスパーティーが開かれることになった。
  • そこへ坂本が、サプライズゲストとして仁科蒼真を連れてきてしまい、最悪のパーティーが幕を開ける。
  • 坂本は、藤子の様子がおかしいのは蒼真と会わなくなったからだと考え、もう一度話し合わせるために彼を連れてきたのだった。
  • 坂本の指示で、藤子と蒼真は二人きりで飲み物の準備をすることに。気まずい雰囲気の中、藤子はグラスを落としそうになり、蒼真に体を支えられる。
  • 久しぶりに見た蒼真のやつれた姿に、藤子は「妙な男の色気」を感じ、恐怖と恋心の間で再び心が揺れ動いてしまう。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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