【砕かれた7つの約束】10話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 部屋に引きこもる雲舒を、兄弟たちは「面倒くさい」と厄介者扱いし、機嫌取りの役を押し付け合います。
- 回想シーンで、幼い頃は兄弟たちが競うように悲しむ雲舒を慰めていたことが明らかになりました。
- 祈年が代表して雲舒の部屋を訪れ、ドア越しにシャオシャオを受け入れるよう一方的に要求します。
- その理由として、「3年前に火事でシャオシャオに命を救われたからだ」と衝撃の告白をしました。
- しかし、本当に祈年を火事から救った命の恩人は、シャオシャオではなく雲舒本人だったという、新たな裏切りの事実が発覚します。
【砕かれた7つの約束】第10話をネタバレありでわかりやすく解説する
命の恩人という最大級の功績すらもジャン・シャオシャオに奪われていた。その衝撃の事実を知った顧雲舒(コ・ウンス)は、ついに過去の想いと完全に決別する決意を固めます。第10話は、絶望の淵からの再生と、新たな未来への第一歩を描く、物語の大きな転換点となる回です。
決別の宣言「二番目なら、いらない」
物語は、雲舒の部屋のドアが開くシーンから始まります。祈年の告白を聞いた彼女は、静かに部屋から出てきました。床には、祈年が置いていったであろう緑色の小さな箱が転がっています。彼女はそれを拾い上げると、独り言のようにはっきりと呟きました。
「私にくれる贈り物でさえ、江笑笑(ジャン・シャオシャオ)がいらないおまけなのね。江笑笑はいつだってあなたの一番で、私はいつも二番目。でも私の男は、何事も私を最優先にすべきよ。二番目にしかなれないなら、そんな男は、いらない」
その言葉と共に、彼女は手にした小箱を躊躇なく床に落とします。カラン、と乾いた音を立てて転がる箱は、彼女が捨て去った祈年への未練そのものでした。背を向けて毅然と歩き去る彼女の姿は、もはや過去を振り返らないという強い意志に満ちあふれています。
新たな光、謝謹からの想像を絶する贈り物
場面は変わり、雲舒の前に一人の男性が現れます。彼は、彼女の婚約者である謝謹(シャ・キン)の秘書でした。そして、彼の口から語られたのは、祈年たちの身勝手な仕打ちとは何もかもが対照的な、誠実さと愛情に満ちた言葉でした。
「お嬢様。謝さんはあなたがオークションでジュエリーを奪われて気分を害されたと知り、自らはるばる南アフリカへ行き、鉱脈一帯をまるごと押さえ、自らあなたのために同じデザインのバングルを作りました」
秘書が白い箱を開けると、そこには「滄海の涙」と寸分違わぬ、美しい翡翠のバングルが輝いていました。一つの腕輪のために、鉱山ごと買い取る。それは、財力を見せつけるためだけの行為ではありません。彼女の心を深く傷つけた出来事を、根本から癒やそうとする、謝謹の深い思いやりと行動力の証でした。
さらに、秘書は続けます。 「それと、謝さんからの伝言です。修復師を見つけて、必ず、『蒼海の涙』はきれいに修復できるとのことです」
壊された母の形見すらも、決して諦めない。彼の言葉は、雲舒の凍てついた心を優しく溶かしていくかのようでした。
固まった決意「私たちの婚約を公表する」
謝謹からの、想像をはるかに超えた贈り物とその真心。雲舒の表情は、穏やかながらも確固たる決意に満ちていました。彼女は秘書に、はっきりとこう伝えます。
「結婚相手は 誰でも、いいわけじゃない。代わりに御礼を伝えて。明日の私の誕生日会で、これを着けて、私たちの婚約を公表する」
それは、兄弟たちへの当てつけや復讐のためではありません。自分を心から大切にしてくれる男性を選び、自らの手で幸せな未来を掴むという、彼女自身の前向きな決断でした。
最後の足掻き、シャオシャオの卑劣な挑発
そして、運命の誕生日会当日。謝謹から贈られたバングルを身に着けた雲舒の前に、やはりあの女が現れます。ジャン・シャオシャオです。彼女は腕輪を見るなり、驚いた様子で詰め寄りました。
「そのバングル、どこで手に入れたの?もしかして本当に、祈年さんが直してくれたの?」
雲舒が「関係ないでしょ」と冷たくあしらうと、シャオシャオは最後の悪あがきとばかりに、最も卑劣な手段に打って出ます。
「まさか本気で、あの7人が全員自分のこと好きだと思ってないよね?彼らが好きなのは、私よ」
そう言うと、彼女は自分のスマートフォンを雲舒の目の前に突きつけました。画面に映し出されていたのは、シャオシャオと祈年が親密そうに体を寄せ合う、数々の写真。
「ほら。彼らはあなたを抱いたことある?キスしたことある?あなたのために、ここまで狂ったことある?」
嘲るような声が、パーティー会場の喧騒の中に響き渡ります。婚約発表という輝かしい門出を前に、雲舒の心を再び絶望の闇に引きずり込もうとする、悪意に満ちた罠が仕掛けられました。
【砕かれた7つの約束】10話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、まさに神回でした!冒頭の、雲舒が祈年の贈り物を叩きつけるシーンには、思わず「よく言った!」と叫んでしまいました。「二番目なら、いらない」というセリフは、全ての女性の心に響く名言だと思います。長年の呪縛から解き放たれた、最高の瞬間でした。
そして、謝謹さんの登場です!まだ本人は出てきていませんが、秘書の口から語られる彼の行動が、想像を絶するスケールで本当に驚きました。鉱山ごと買うって、どんな王子様ですか!でも、それ以上に感動したのは、壊れたお母様の形見を「必ず修復できる」と伝えてくれたこと。お金だけじゃない、彼の深い優しさと誠実さが伝わってきて、祈年たちとの器の違いをまざまざと見せつけられました。
そんな希望に満ちた展開からの、ラストのシャオシャオ!本当にどこまで性根が腐っているのでしょうか。婚約発表の直前に、あんな写真を見せつけるなんて、悪魔の所業です。でも、もう今の雲舒は、あんなもので揺らぐような弱い女性ではないと信じています。
むしろ、この最後の挑発が、兄弟たちと完全に決別するための最後の引き金になるのではないでしょうか。いよいよ始まる誕生日会で、雲舒がどんな反撃を見せてくれるのか。そして、彼女の婚約を知った兄弟たちがどんな顔をするのか。嵐の前の静けさを感じさせる、最高のクリフハンガーでした!
【砕かれた7つの約束】10話のネタバレまとめ
- 雲舒は祈年からの贈り物を床に叩きつけ、「二番目にしかなれないなら、そんな男はいらない」と過去の想いに完全に決別します。
- 婚約者の謝謹は、雲舒のために南アフリカの鉱脈を丸ごと買い取り、寸分違わぬ「滄海の涙」を贈るという粋な計らいを見せました。
- さらに、謝謹は壊された母の形見も必ず修復すると約束。その誠実さに心打たれた雲舒は、翌日の誕生日会で婚約を公表することを決意します。
- 婚約発表の直前、シャオシャオが雲舒の前に現れ、祈年との親密な写真を見せつけて精神的に追い詰めようとします。
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