復讐モノ

【砕かれた7つの約束】15話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 雲舒の前に現れた謝謹は、噂とは違い、自らの足で堂々と歩いて登場し、足が不自由でなかったことが判明します。
  • 謝謹は、雲舒を侮辱したシャオシャオ、そして彼女をかばう兄弟たちと祈年を、次々と容赦なく平手打ちしました。
  • 彼は兄弟たちを「顧家の人間ではない」と断じ、「石ころを真珠と見間違える恩知らず」と痛烈に批判します。
  • 謝謹は、20年間雲舒を守るために準備してきたことを示唆し、会場の全員の前で「今日から、私が、雲舒の支えだ」と力強く宣言しました。
  • 自分の存在意義を覆された祈年は、「じゃあ、俺たちは誰なんだ?」と呆然と問い返すことしかできませんでした。

【砕かれた7つの約束】第15話をネタバレありでわかりやすく解説する

突如現れた本物の婚約者・謝謹(シャ・キン)によって、全ての優位性を打ち砕かれた7人の兄弟たち。第15話は、彼らの往生際の悪い最後の脅迫と、それらを完全に過去のものとして葬り去る、顧雲舒(コ・ウンス)の輝かしい未来への正式な宣言が描かれます。

見当違いの言い訳と虚しい脅迫

「じゃあ、俺たちは誰なんだ?」

呆然と問いかける沈祈年(シェン・チーニエン)に、雲舒はもはや何の感情も乗せず、落ち着き払って答えます。

「あなたたち?これからも妹を可愛がり続ければいいじゃない」

その言葉に、兄弟たちは逆上し、見苦しい言い訳を始めました。

「いつまで江笑笑(ジャン・シャオシャオ)に嫉妬するんだ?俺たちはもう言っただろ、ただ江笑笑を妹として見てるだけだって!」

「また癇癪を起こしてる。俺たちが約束するよ。これからはお前への関心は、絶対に江笑笑より多くするから」

まるで駄々をこねる子供をあやすかのような彼らの言葉は、もはや滑稽でしかありません。しかし、その茶番を冷たく切り裂いたのは、謝謹の静かな一言でした。

騒ぐのはやめろ。お前たちが騒げば騒ぐほど、証拠が公開された時に、ある者は死ぬのが早くなるだけだ

その言葉の重みに、兄弟たちの顔色が変わります。祈年だけが「デマを飛ばすな。有るなら証拠を出してみろよ」と嘲笑しますが、その顔には明らかに焦りの色が浮かんでいました。

茶番のクライマックス、気絶する悪女

謝謹が「いいだろう。お前たちが自ら招いたことだ」とSPに合図し、彼らがシャオシャオに近づいた、その瞬間。待っていましたとばかりに、シャオシャオは白目を剥いてその場に崩れ落ちます。お得意の気絶芸です。

「笑笑!笑笑!」

兄弟たちは待ってましたとばかりに彼女に駆け寄り、またしても全ての罪を雲舒になすりつけました。

「笑笑はきっと、顧雲舒に気絶させられたんだ!罪のない女の子が、こんな公衆の面前での侮辱に、どうして耐えられる!」

そして、祈年がシャオシャオを抱きかかえ、彼らは一斉にこの茶番劇から退場しようとします。しかし、その行く手を謝謹のSPが阻みました。

最後の傲慢「お前はただの飾りだ」

招待客たちがざわめく中、引き止められた祈年は、最後の切り札とばかりに雲舒を脅迫します。

「顧雲舒。今日、もし俺たちを行かせないなら、俺を完全に失うことになる」

他の兄弟たちも「俺も」「俺も」と続きますが、雲舒は毅然と言い放ちました。

行かせなさい

もはや自分たちの脅しが通用しないと悟った祈年は、諦めきれない様子で、最も傲慢で本心むき出しの言葉を彼女に投げつけます。

「今日のことは水に流してやってもいい。俺は約束する。お前と結婚してやってもいい。だがこれからは、お前はただの飾りだ。俺に顧家の財産を守らせたいなら、少しは利口になれ

それは、プロポーズの言葉を借りた、完全な支配宣言でした。しかし、雲舒の心にはもう届きません。彼女が黙って見つめる中、7人の男たちは一人の女を連れて、彼女の人生から完全に退場していったのです。

輝かしい未来への宣言「私は、謝謹と結婚します」

嵐が去った会場で、父・顧傑がそっと雲舒に寄り添い、謝謹の秘密を明かします。彼が足の不自由なふりをしていたのは、敵から身を守るためだったこと。そして、今日の登場は、彼女を喜ばせるためのサプライズだったこと。

(明らかに初めて会ったのに、彼はどうして私にこんなに良くしてくれるの…?)

雲舒の心に浮かんだ純粋な疑問の答えは、これから明らかになっていくのでしょう。父は招待客に向かって、改めて娘の未来の夫を公表すると宣言します。兄弟たちが去った後で、まだ発表するのかとざわめくゲストたち。その視線が集まる中、雲舒は毅然とマイクの前に立ちました。そして、はっきりと、力強く、自らの未来を宣言します。

発表します。7日後、私は、京市 謝家の御曹司、謝謹と結婚します

その言葉に、会場はこれまでで最大の驚きに包まれました。「謝謹?」「京城のあの、半身不随の御曹司?」という声が飛び交います。彼らはまだ、本当の王者の姿を知らないのです。絶望の誕生日会は、雲舒が自らの手で掴み取った、輝かしい未来の幕開けの舞台へと変わったのでした。

【砕かれた7つの約束】15話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、最後の最後まで見苦しい兄弟たちの姿と、それを完全に過去のものとして葬り去る雲舒の強さが対照的で、非常に見ごたえのある回でした。シャオシャオの気絶芸は、もはや様式美の域ですね。そして、それにまんまと乗せられる兄弟たちの愚かさには、一周回って愛おしさすら感じそうになりました(もちろん感じません)。

特に、祈年の最後の脅迫には、彼の人間性の全てが凝縮されていたように思います。「お前はただの飾りだ」と言い放った瞬間、彼が雲舒を一度も対等な人間として見ていなかったことが証明されました。あの言葉を聞いて、雲舒の決意はさらに固まったことでしょう。最高の捨て台詞をありがとう、と言いたいです。

そして、なんと言っても雲舒の婚約発表!最高にクールでした!兄弟たちが去った後の、あの絶妙なタイミング。彼らが「自分たちがいなければ何もできない」と思い込んでいる、そのすぐ後で、彼らとは比べ物にならないほどの最高のパートナーを発表するなんて。これ以上ないほど痛快なリベンジです。

会場のゲストたちが「半身不随の御曹司?」と驚いているのも、最高のスパイスですね。彼らがついさっき、自分の足で歩き、悪党どもをなぎ倒していった人物と同一人物だと知った時、一体どんな顔をするのでしょうか。絶望の淵から這い上がり、自らの意志で最高の未来を掴んだ雲舒。彼女の物語は、まだ始まったばかり。これからの展開が本当に楽しみです!

【砕かれた7つの約束】15話のネタバレまとめ

  • 謝謹に黒幕の証拠を突きつけられそうになったシャオシャオは、得意の気絶芸でその場を逃れようとします。
  • 兄弟たちはシャオシャオを連れて退場しようとし、祈年は最後の脅迫として「結婚してやるが、お前はただの飾りだ」と雲舒に言い放ちました。
  • 雲舒は彼らの脅迫を完全に無視し、冷静に彼らを退場させ、過去と完全に決別します。
  • 兄弟たちが去った後、雲舒は招待客全員の前で、「7日後、京市 謝家の御曹司、謝謹と結婚します」と正式に婚約を発表しました。
  • 招待客は、相手が「半身不随」と噂される謝謹であることに驚き、会場は大きな混乱とどよめきに包まれました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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