復讐モノ

【砕かれた7つの約束】17話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 雲舒の父、顧傑は、招待客の前で7人の兄弟たちを「恩知らず」と断罪し、顧家から正式に除名、絶縁を宣言しました。
  • 雲舒は、7日後に謝謹との婚約パーティーを開くことを正式に発表します。
  • 一方、ロビーで待機していた兄弟たちは、謝謹を「用心棒」と勘違いし、雲舒がまだ祈年を愛していると信じて疑いませんでした。
  • パーティーを終えた招待客の会話から、雲舒が本当に別の男性と婚約したことを知った祈年は、現実を受け入れられず激しく動揺します。

【砕かれた7つの約束】第17話をネタバレありでわかりやすく解説する

自分たちが捨てられたという現実を突きつけられ、激しく動揺する沈祈年(シェン-チーニエン)と兄弟たち。第17話は、現実から目を背ける彼らの滑稽なまでの傲慢さと、信じていた少女の恐るべき本性がついに暴かれる、衝撃の裏切りの物語です。

現実逃避と見苦しい威嚇

「顧雲舒が婚約者を変えるとはどういう意味だ?」 パーティー会場のロビーで、招待客に詰め寄る祈年の姿は、もはやエリートのそれではありませんでした。

彼女は幼い頃から、俺たち7人以外の男と接触したことなどない!しかも7日後には、結婚式を挙げるんだぞ!彼女が、どうして急に婚約者を変えたりできる!

彼の叫びは、雲舒への想いからではなく、自分の所有物が手から離れることを認められない、子供のような独占欲から来るものでした。招待客を「二度と口にするな」と脅しつけた後、兄弟たちはいつものように、自分たちに都合のいい結論に飛びつきます。

「きっとまた仕込みの役者だろ。さっきの用心棒と同じで、全部あいつ、顧雲舒が呼んだんだ」 「そうだ。5歳の時から、顧雲舒の世界には俺たち7人しかいなかった。他の男に嫁ぐなんてありえない!」

彼らは、雲舒がまだ自分たちを必要としているという幻想にすがりつき、目の前の現実から必死に目を背けていました。祈年は、腕の中でぐったりしているシャオシャオに視線を落とすと、「笑笑の体が大事だ。先に病院へ行こう。もし笑笑に何かあったら、俺は絶対に彼女を許さない」と言い放ち、その場を後にします。しかし、彼に抱きかかえられたシャオシャオの口元が、誰にも気づかれずに、勝ち誇った笑みを浮かべていたことを、まだ誰も知りませんでした。

病院での勘違いと傲慢な期待

場面は変わり、病院の廊下。兄弟たちが心配そうに待つ中、祈年のスマートフォンにメッセージが届きます。「早く戻ってきてください!顧雲舒が婚約者を発表しました!戻ってこないと後悔しますよ!」という、パーティー会場に残った者からの悲痛な知らせでした。

しかし、彼らはまだ、自分たちの過ちに気づきません。 「妙だな。もうこんなに時間が経ったのに、顧雲舒はまだ俺たちを探しに来ない」 「笑笑は気絶までしてるのに、顧雲舒はまだすねてるつもりか。本当に人情味がない」

祈年に至っては、(まだ芝居を打って、俺の気を引こうとしているのか…フン)と、雲舒の行動を全て自分への気を引くためのパフォーマンスだと、傲慢にも決めつけていました。彼らは雲舒のことなど二の次にし、「先に笑笑の様子を見に行こう」と病室へと向かいます。

聞いてしまった悪魔の囁き

病室に近づくと、中から「もしもし?」という元気な声が聞こえてきます。シャオシャオが目を覚ましたのだと、兄弟たちは安堵の笑みを浮かべました。しかし、祈年が静かに病室のドアを開けた瞬間、彼らは耳を疑うような言葉を耳にしてしまうのです。

ベッドの上で、シャオシャオが得意げに電話で話していました。

顧雲舒はもう少しで婚約者を発表するところだったのよ。私がタイミングよく気絶してやったおかげで、彼らをみんな誕生日パーティーから騙し出せたわ。あの7人は、また私にいいように振り回されてる。考えただけで笑えるわ

それは、自分たちが信じ、守り続けてきたか弱き少女の、悪魔のような本性でした。全ての言葉を、ドアの向こうで聞いてしまった祈年と兄弟たち。彼らの顔から血の気が引き、驚きと、そして裏切られたことへの激しい怒りがその表情に刻まれます。次の瞬間、祈年は怒りに燃える瞳で病室へと突撃するのでした。

【砕かれた7つの約束】第17話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、まさに天罰が下った回でしたね!前半の兄弟たちの現実逃避っぷりには、もはや笑いしか出てきません。「彼女の世界には俺たち7人しかいない」なんて、本気で信じ込んでいる彼らの自己評価の高さと、世間の狭さには驚きを隠せません。雲舒からの連絡が来ないことを「まだすねてる」と解釈するあたり、彼らの傲慢さが骨の髄まで染み渡っているのがよく分かります。

そして、シャオシャオ!ついに、ついに化けの皮が剥がれましたね!祈年に抱きかかえられて笑うシーン、最高にゾッとしました。彼女の計算高さと、兄弟たちへの侮蔑が凝縮された、見事な悪女っぷりです。

何よりも痛快だったのは、彼女の電話での本音ダダ漏れシーン!しかも、それをドアの向こうで兄弟全員が聞いているという、完璧なシチュエーション。彼らが安堵の笑みを浮かべた直後に、地獄に突き落とされるこの展開、脚本家は天才かと思いました。「また私にいいように振り回されてる」と高笑いするシャオシャオの声を聞いた時の、祈年たちの顔を想像するだけで、ご飯が三杯は食べられそうです。

自分たちが信じてきた「か弱く心優しい少女」が、実は自分たちを手のひらで転がす悪魔だったと知った今、彼らは何を思うのでしょうか。そして、自分たちが切り捨てた雲舒こそが、唯一の真実だったことに気づくのでしょうか。最高の「ざまぁみろ」展開に、次回の更新が待ち遠しくてたまりません!

【砕かれた7つの約束】17話のネタバレまとめ

  • 祈年と兄弟たちは、雲舒の婚約話を彼女が仕組んだ芝居だと決めつけ、現実から目を背けてシャオシャオを連れて病院へ向かいます。
  • 病院で待つ間も、彼らは雲舒が自分たちを追いかけてくると信じ込み、その傲慢な態度を改めませんでした。
  • しかし、病室を訪れた彼らが耳にしたのは、シャオシャオが全て計算ずくで兄弟たちを騙し、手玉に取っていたことを電話で高笑いする衝撃の会話でした。
  • 自分たちが信じていた少女の裏切りと本性を知った祈年は、激しい怒りに駆られて病室へと突入します。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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