【砕かれた7つの約束】19話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 兄弟たちはシャオシャオの電話での本性を聞くことなく病室に入り、彼女の記憶喪失の演技に完全に騙されてしまいます。
- 彼らは、雲舒に自分たちの重要性を思い知らせ、屈服させるため、「顧家や会社に行かず、7日後の結婚式を全員でボイココットする」という復讐計画を立てました。
- 兄弟たちは、この計画で雲舒が折れ、自分たちに泣きついてくると信じて疑っていません。
- 祈年は、プライドを傷つけられた怒りからこの滑稽な計画に「彼女には灸を据えてやるべきだ」と同意し、自ら破滅への道を突き進むことを決めてしまいました。
【砕かれた7つの約束】第19話をネタバレありでわかりやすく解説する
自らの手で破滅への道を選んだ、勘違いだらけの兄弟たち。第19話は、そんな彼らをさらに深みへと誘う、悪女の完璧な演技と、彼らの傲慢さが招いた天罰の序章が描かれます。滑稽な悲劇は、もう誰にも止められません。
悪女の涙と、それに騙される愚かな男たち
病室では、ジャン・シャオシャオによる一人舞台が続いていました。彼女は悲しげな表情を浮かべ、さも自分が全ての元凶であるかのように語り始めます。
「全部私のせい。もし私のせいで、顧家に来なければ、雲舒さんもきっと、あなたたちと仲違いしなかったはず。あなたたちが私にこんなに良くしてくれるから、雲舒さんが私に腹を立てるのも、当然だわ」
その健気な(ように見える)姿に、兄弟たちの単純な正義感は燃え上がります。 「祈年兄さんの言う通りだ!笑笑が顧家に来てから、あいつはことあるごとに笑笑をいじめてきた。笑笑は20年間もいじめられっぱなしだ!」 「笑笑は、素直で善良だった。顧雲舒にいじめられても、一度も言い返したことがない。健気で胸が痛むよ」
彼らの目には、シャオシャオはか弱く心優しい、守るべき存在にしか映っていません。そして、その全ての原因は「わがままで性悪な」雲舒にあると、信じて疑わないのでした。
悪魔の本音「未来は全部わたしのものよ」
しかし、兄弟たちが同情の言葉をかければかけるほど、シャオシャオの心の中では、黒く歪んだ欲望が渦巻いていました。
(顧雲舒なんて、ただ良い家に生まれただけだ。それがなんだって言うの?長年の幼馴染だからってなに?結局はわたしの手のひらの上だ。お前の夫も、お前の財産も、未来は全部わたしのものよ)
か弱い被害者を演じるその裏で、彼女は雲舒から全てを奪い尽くす計画を着々と進めていたのです。その恐ろしい本性を、愚かな男たちは知る由もありません。
傲慢な期待「土下座させて謝らせるんだ」
シャオシャオの体調を気遣い、祈年が「支払いに行ってくる」と席を立つと、兄弟の一人が自信満々にこう言いました。
「以前の顧雲舒なら、どんなに仲違いしても、3時間以内には、必ず殊勝な顔で戻ってきて、俺たちに謝ってきた。時間もそろそろだ。あいつが来たら、俺たちは絶対にしっかり教育してやらないと。それから病室に連れてきて、笑笑の前で土下座させて謝らせるんだ」
彼らは本気で、雲舒が謝りに来ると信じているのです。自分たちがいなければ彼女は何もできず、結局は自分たちにすがりついてくるしかない。その傲慢で凝り固まった考えが、彼らの目を曇らせ、真実から遠ざけていました。祈年もまた、その愚かな期待に静かに頷き、支払いカウンターへと向かうのでした。
天罰の序章、凍結されたカード
祈年たちが病室を出て行った後、一人になったシャオシャオは、ベッドの上で満足げににやりと笑います。全てが、彼女の筋書き通りに進んでいるからです。
そして、場面は病院の支払いカウンターへ。祈年が当たり前のように自分のカードを差し出すと、看護師は決済端末を操作した後、困惑した表情でこう告げました。
「取引失敗です。カードが使えません。凍結されています」
その言葉に、兄弟たちは全員、血の気が引いたように顔を見合わせます。オークション会場で、彼らが雲舒に浴びせた屈辱。その悪夢が、今度は自分たち自身に、あまりにも皮肉な形で降りかかってきたのでした。
【砕かれた7つの約束】19話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、シャオシャオの悪女っぷりと、兄弟たちの救いようのない勘違いが完璧に噛み合った、見事な茶番劇でしたね。シャオシャオの「全部私のせい…」というセリフ、もはや名人芸の域に達していると思います。そして、それにコロッと騙されて「笑笑は20年間いじめられっぱなしだ!」と憤慨する兄弟たち。もはや、彼らのために真実を教えてあげる気も失せてしまいます。
シャオシャオの心の声、「未来は全部わたしのものよ」にはゾッとしました。彼女の目的は、単に兄弟たちからの愛情だけではなかったのですね。顧家の財産、そして雲舒の人生そのものを乗っ取ろうとする、底知れない欲望。彼女こそが、この物語の真の怪物なのかもしれません。
そして、兄弟たちの「3時間以内に謝りに来る」「土下座させる」という会話。これぞ、フラグ建築のお手本のようなセリフでした。彼らが自信満々に語れば語るほど、自分たちの破滅が近づいてくる。最高の展開です。
最後のカード凍結のシーンは、まさに天罰!オークション会場で、彼らが雲舒を嘲笑したあの場面が鮮やかに蘇りました。因果応報とは、まさにこのことですね。自分たちが仕掛けたつもりの罠に、自分たちがかかっていく。彼らのプライドが、今まさに音を立てて崩れ始めました。この先、彼らがどうやってこの支払いを済ませるのか、そして自分たちのカードがなぜ凍結されたのかに気づく日は来るのか。次回の更新が待ちきれません!
【砕かれた7つの約束】19話のネタバレまとめ
- シャオシャオは悲劇のヒロインを完璧に演じきり、兄弟たちは完全に彼女を信じ込み、雲舒への怒りをさらに募らせます。
- その裏で、シャオシャオは雲舒の夫や財産など、全てを奪い取ろうという黒い野望を抱いていました。
- 兄弟たちは、雲舒が3時間以内に謝りに来ると信じて疑わず、その際にはシャオシャオの前で土下座させようと計画します。
- しかし、病院の支払いをしようとした祈年のカードが「凍結」され、使えなくなるという予期せぬ事態が発生。オークション会場での悪夢が、彼ら自身に降りかかりました。
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