【砕かれた7つの約束】26話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 兄弟たちは、捨てられていく思い出の品々を見て、それらを手に入れるために雲舒がどれほどの犠牲を払ってきたかを思い出します。
- 程軒は、雲舒が7日7晩徹夜して手に入れた限定品のバスケットボールに対し、感謝もせずに文句を言った過去を思い出しました。
- 陸蕭は、雲舒が自分のために傷だらけになって手に入れてくれた塗り薬を、無下に扱った過去を思い出します。
- 自分たちが雲舒の真心を踏みにじってきたという事実に直面した兄弟たちは、絶望に打ちひしがれ、祈年にすがるような視線を向けるのでした。
【砕かれた7つの約束】第26話をネタバレありでわかりやすく解説する
自分たちが踏みにじってきた顧雲舒(コ・ウンス)の深い愛情を、捨てられる思い出の品々から突きつけられた兄弟たち。第26話は、彼らの遅すぎた後悔が、沈祈年(シェン・チーニエン)への最後の期待へと繋がる中、その期待すらも打ち砕く、あまりにも残酷な過去の真実が明らかになります。
祈年への最後の期待と、残酷な誕生日の願い
「そうだろ? 祈年兄さん…」 すがるような弟たちの視線を受け、祈年の脳裏にもまた、一つの記憶が蘇っていました。それは、彼がまだ若かった頃の、雲舒との誕生日の思い出。彼女は、手作りのケーキを前に、満面の笑みでこう言いました。
「祈年哥(チーニェン兄さん)。人生の最初の5年間の空白と悲しみを、あなたのために埋めたいの。これから毎年、たくさんのサプライズを用意して、あなたの未来の人生にもっと関わりたい。早く、お願い事をして」
その言葉は、彼の孤独を理解し、その全てを包み込もうとする、純粋な愛情に満ちていました。しかし、目を閉じて願い事をした彼が、彼女に返した言葉は、あまりにも冷たく、残酷なものでした。
「これからは、自分の人生を歩んで、もう僕にまとわりつかないでほしい」
そう言って、彼は自分のために灯されたロウソクの炎を、ためらいもなく吹き消したのです。彼女の献身は、そのずっと昔から、彼によって一方的に拒絶され続けていました。
遅すぎた気づき「心をえぐり出してでも…」
回想から戻った現在。兄弟たちは、祈年が受け取ってきた愛情が、自分たちのものとは比較にならないほど深かったことを、今更ながらに語り合います。
「5歳から25歳までの誕生日プレゼント、欠かしたことなんて一度もなかったじゃないか」 「顧雲舒は祈年兄さんに、俺たち6人よりも良くして、もっと心を込めていた」 「俺には、彼女が心をえぐり出してでも、全部祈年兄さんに捧げたいように見えたぞ」
その言葉に、祈年はついに決意を固めます。過去の自分の過ちも、現在の絶望的な状況も全て棚に上げ、彼はまだ自分が優位な立場にいるかのように言い放ちました。
「俺は今から彼女に会いに行く。顧雲舒に直接問いただす。一体どういうつもりなんだ」
閉ざされた門、物理的な決別
しかし、彼らが屋敷の入り口へと向かうと、そこには家政婦たちが壁のように立ちはだかっていました。
「入れません」
毅然とした声でそう告げる家政婦に、祈年はいらだちを隠せません。「何をする気だ」と声を荒らげると、さらに追い打ちをかけるように、冷たい事実が告げられます。
「今日から、顧家にはもう入れません」
その言葉に、祈年はついに我を忘れ、激昂します。「狂ったのか!」と叫ぶ彼の姿は、もはやかつてのエリートとしての威厳など微塵も感じさせない、ただの惨めな男のものでした。カードを止められ、思い出を捨てられ、そして今、20年間自分の家だった場所から、物理的に締め出される。彼らの転落は、もう誰にも止められません。
【砕かれた7つの約束】26話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回の第26話は、祈年の過去の残酷さが明らかになり、彼のキャラクターの根幹が揺らぐ、非常に重要な回でした。誕生日の回想シーン、あまりにも衝撃的です。雲舒のあんなにも健気で、愛に満ちた言葉に対して、「もう僕にまとわりつかないでほしい」と返すなんて。彼の心は、一体何でできていたのでしょうか。シャオシャオに騙されるずっと前から、彼は彼女の真心を拒絶し続けていたのですね。
兄弟たちが「心をえぐり出してでも祈年兄さんに捧げたいように見えた」と語るシーンは、皮肉に満ちていました。彼らは今更、雲舒の愛情の深さに気づいたようですが、その愛情を最も深く受けていたはずの祈年自身が、それを踏みにじり続けてきた張本人なのです。
そして、最後の屋敷に入れないシーン。これはもう、最高の展開です。物理的に家から締め出されるという行為は、彼らがもはや「家族」ではないことを、これ以上ないほど明確に示しています。家政婦たちが、かつての主人であった彼らに毅然と立ちはだかる姿は、この家の主が完全に雲舒へと移ったことを象徴しているようでした。
「狂ったのか!」と叫ぶ祈年の姿は、まさに滑稽そのもの。狂っているのは、彼の愛情を信じ、待ち続けた雲舒ではなく、その無償の愛を20年間も拒絶し続けたあなたの方だ、と画面に向かって言いたくなりました。全てを失った彼が、この閉ざされた門の前で何を思うのか。彼の絶望が、いよいよ本格的に始まる予感がします。
【砕かれた7つの約束】26話のネタバレまとめ
- 祈年の回想で、彼が若い頃から雲舒の深い愛情を「まとわりつかないでほしい」と冷たく拒絶していたことが明らかになります。
- 兄弟たちは、雲舒の祈年に対する愛情が特別だったことを改めて認識し、その祈年が雲舒に直接問いただすことを期待します。
- しかし、7人が屋敷の入り口へ向かうと、家政婦たちによって行く手を阻まれ、「もう顧家には入れません」と、物理的に締め出されてしまいました。
- 20年間住んだ家から締め出されたという現実に、祈年は「狂ったのか!」と激昂し、完全に我を失います。
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