復讐モノ

【砕かれた7つの約束】3話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 兄弟たちからの嘲笑と冷たい仕打ちに対し、雲舒は屈することなく「1ヶ月後、望みどおりになる」と謎めいた言葉を告げます。
  • そこへ現れた運転手の娘、ジャン・シャオシャオは、わざと転倒して雲舒が突き飛ばしたかのように見せかけ、兄弟たちの同情を引きます。
  • 兄弟たちはシャオシャオの嘘を鵜呑みにし、過去の出来事も引き合いに出して一方的に雲舒を非難しました。
  • 祈年は「婚約破棄」を盾に雲舒に謝罪を要求しますが、彼女はこれを毅然と拒否。「本気で私が笑笑を側に置いておけばいい」と反撃の狼煙を上げました。

【砕かれた7つの約束】第3話をネタバレありでわかりやすく解説する

第2話でついに反撃の意思を見せた顧雲舒。第3話では、彼女の誕生日プレゼントを巡る新たな誤解が、兄弟たちとの亀裂をさらに深めます。そして、物語は雲舒の父が仕掛けた、壮大な計画の序章へと突入していくのです。

新たな火種「スターオーシャン」

雲舒の宣戦布告に、兄弟たちは「何をたくらんでる?」と警戒心をむき出しにします。彼らは、雲舒がシャオシャオをいじめる口実を探していると決めつけていました。 「まさか俺たちが、浩瀚星河(スターオーシャン)の初体験を笑笑に贈ったから、それを口実にいじめるつもりか?」

浩瀚星河(スターオーシャン)。それは、雲舒の父が建てた最新鋭の商業ビルでした。兄弟たちは、そのビルの落成記念イベントの最初の客としてシャオシャオを招待したことを、さも当然のように語ります。 「お前は何でも持ってるのに、笑笑には誕生日を祝ってくれる家族もいない。たかがスターオーシャンくらいで、そこまで執着する必要があるか?」 彼らの言葉は、完全に的外れな善意でした。雲舒がなぜ怒っているのか、その理由を全く理解していなかったのです。

雲舒の本当の誕生日プレゼント

ここで、物語は再び過去へと遡ります。スターオーシャンがまだ建設中の頃、父・顧傑は祈年を呼び出し、こう告げていました。

「このスターオーシャンは、雲舒が生まれた時から造り始めた。この事業は、お前に任せる。3年後、お前が誕生会で雲舒に渡すんだ」

そう、スターオーシャンこそが、父から雲舒へ贈られるはずだった、本当の誕生日プレゼントだったのです。それは単なるビルではなく、父の愛情と、そして祈年への信頼が込められた、特別な贈り物でした。

祈年の身勝手な「償い」

全ての真実を知らない兄弟たち。彼らの勘違いは、さらにエスカレートしていきます。 雲舒の誕生日プレゼントがシャオシャオに横取りされた形になったと思い込んだ祈年は、憐れむような目で雲舒にこう言います。

「分かったよ。1ヶ月後の誕生日会で、俺たちの結婚を発表すればいいんだろ。これで満足か?」

彼は、結婚を発表することが、雲舒への最大の「償い」だと信じて疑いません。しかし、それはあまりにも独りよがりで、彼女の心を無視した提案でした。他の兄弟たちも「こいつと結婚するくらいなら修行僧になった方がマシだ」「長年の願いがかなって有頂天だろうな」と、雲舒の気持ちをさらに踏みにじるのでした。

シャオシャオの涙と祈年の決意

そのやり取りを見ていたシャオシャオは、泣きながら祈年に訴えます。 「祈年さん、お願いだから、私のために自分の一生を台無しにしないで。私が土下座して謝るから…」

彼女の涙は、祈年の決意をさらに固くさせます。彼は、か弱く心優しいシャオシャオを守るためなら、どんな犠牲も厭わない、悲劇のヒーローを気取っているかのようでした。

決別の時、そして衝撃の告白

しかし、雲舒はもう彼らの茶番に付き合う気はありませんでした。彼女は、静かに、しかしはっきりと告げます。

「私はあなたとは結婚しない」

その一言は、リビングにいた全員に衝撃を与えました。長年、祈年を追いかけてきた雲舒からの、あまりにも予想外の言葉。それは、過去の自分との完全な決別を意味していました。呆然とする兄弟たちを後に、雲舒は静かにその場を去っていくのでした。彼女の背中は、もはや悲劇のヒロインではなく、自らの意志で未来を切り拓こうとする強い女性のものでした。

【砕かれた7つの約束】3話を読んだ感想(ネタバレあり)

第3話、ついにスカッとする展開がやってきました!雲舒が祈年のプロポーズ(?)をバッサリと断ったシーンは、思わず「よく言った!」とガッツポーズしてしまいました。あれだけ自分を傷つけてきた相手からの、上から目線の提案なんて、受け入れるわけがありませんよね。

それにしても、兄弟たちの勘違いっぷりには、もはや笑えてきます。スターオーシャンが雲舒のためのプレゼントだったなんて、夢にも思っていないのでしょう。自分たちが「良いこと」をしていると信じ込んでいるのが、本当に滑稽です。特に祈年は、シャオシャオの涙に完全に騙されていて、ヒーロー気取りなのが見ていて腹立たしいくらいでした。

そして、シャオシャオの演技力には脱帽です。あの涙と健気なセリフで、ころっと騙されてしまう兄弟たちは、本当に見る目がないとしか言いようがありません。

ラストで、全てのしがらみを断ち切るように去っていく雲舒の姿は、とても清々しかったです。彼女がこれからどんな未来を選び、そして兄弟たちがいつ真実に気づくのか。物語が大きく動き出したことを感じさせる、最高の引きでした。次回の展開が待ちきれません!

【砕かれた7つの約束】3話のネタバレまとめ

  • 兄弟たちは、雲舒の誕生日プレゼントである「スターオーシャン」の最初の客として、シャオシャオを招待したことを自慢げに語る。
  • しかし、スターオーシャンはもともと、父が3年がかりで準備した雲舒への誕生日プレゼントだったことが、過去の回想で明らかになる。
  • 勘違いした祈年は、償いのつもりで「1ヶ月後の誕生日会で結婚を発表する」と雲舒に提案するが、彼女の怒りを買うだけだった。
  • シャオシャオは涙の演技で兄弟たちの同情をさらに集め、祈年の決意を固めさせる。
  • しかし、雲舒は祈年の提案を「私はあなたとは結婚しない」と毅然とした態度で拒絶し、過去との決別を宣言する。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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