復讐モノ

【砕かれた7つの約束】48話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 雲舒の日記を読んだ兄弟たちは、シャオシャオの嘘と悪事に気づき、激しい怒りをぶつけます。
  • シャオシャオは次々と兄弟たちに泣きすがりますが、全員から「騙されていた」「お前を八つ裂きにしたい」と、完全に拒絶されました。
  • 追い詰められたシャオシャオは、「一生良くしてくれると約束した」と最後の悪あがきをしますが、祈年から「顧家からも江城からも出ていけ」と、追放を宣告されます。
  • 全てを失ったシャオシャオは開き直り、「私だって悪いが、あんたたちだって恩知らずのクズだ!雲舒を一番傷つけたのはあんたたち自身だ!」と、痛烈な言葉を兄弟たちに突きつけました。
  • その言葉に、兄弟たちは何も言い返すことができず、自らの罪の重さを突きつけられるのでした。

【砕かれた7つの約束】第48話をネタバレありでわかりやすく解説する

「顧雲舒(コ・ウンス)を一番傷つけたのは…あんたたち自身じゃないの!」——ジャン・シャオシャオから突きつけられた、あまりにも痛烈な真実。第48話は、それでもなお責任転嫁をしようとする兄弟たちの醜い姿と、そんな彼らにシャオシャオが放つ、魂を切り刻むかのような最終宣告が描かれる、共犯者たちの断罪劇です。

責任転嫁と悪女の反論

シャオシャオの言葉に、兄弟たちは激昂します。しかし、彼らが口にしたのは反省ではなく、またしても責任転嫁でした。 「黙れ!俺たちはみんな、お前に目を眩まされていただけだ!お前が邪魔をしなければ、俺たちがお前のせいで雲舒を傷つけることなんて、あり得なかったんだ!」

もはや見苦しいとしか言いようのない言い訳。しかし、開き直ったシャオシャオには、もはやどんな言葉も通用しません。彼女は、嘲笑うかのように言い返します。 「それがどうしたの?私が何を言おうと、あんたたちは簡単に信じたじゃない! 結局のところ… あんたたちはみんな、私の共犯者よ!お前たちが何度も何度もわたしを甘やかして、彼女を陥れて傷つけさせた!」

そして、彼女は残酷な現実を突きつけます。「彼女はもう、完全に愛想を尽かした。二度とあんたたちを許さないはず」。その言葉に、兄弟の一人が逆上し、シャオシャオに平手打ちを見舞いました。

崩れぬ自信「彼女は俺たちを許してくれる」

しかし、殴られてもなお、シャオシャオの嘲笑は止まりません。兄弟たちは、「すぐに雲舒を探して、はっきり説明しないと。彼女は俺たちとあんなに仲が良かったんだ。きっと許してくれる」と、自分たちに言い聞かせるように呟きます。その根拠のない自信を、シャオシャオは鼻で笑いました。

「どうして彼女があんたたちを許さなきゃいけないの?」 「俺たちは小さい頃から彼女のそばにいた」 「俺たちは彼女が一番信頼して、一番身近にいた人間なんだぞ!」 「彼女は俺たちのことが好きなんだ。俺たちが戻って雲舒に謝りさえすれば、彼女はきっと戻ってくる」

彼らは、まだ自分たちが特別な存在であるという、甘い幻想の中にいたのです。

悪女の最終宣告「犬一匹にも劣る価値」

そんな彼らの希望的観測を、シャオシャオは冷酷な言葉で粉々に打ち砕きます。 「まさか本気で、時間が傷を癒すとか、謝罪が苦しみが消し去るとでも思ってるの?無駄よ。割れた鏡は元に戻らない。傷は傷なの。彼女はもう絶対にあんたたちを許さないし、二度とあんたたちを必要としないわ!」

それでもなお、「彼女が俺たちをいらないはずがない」「俺たちは彼女と20年も一緒にいたんだぞ」と、過去の事実にすがりつこうとする兄弟たち。その哀れな姿に、シャオシャオは最大級の侮蔑を込めた、最終宣告を叩きつけました。

「でも、あんたたちのこの20年間の存在価値は、犬一匹にも劣るのよ!犬だって忠誠を知ってるわ!あんたたちはどうなの?この20年間、顧家がもたらす快適な生活をただ享受するだけで、その高貴な頭を下げることさえしなかった。だから私に付け入る隙を与えて、あんたたちの心の中の悪意を発散させたのよ!あんたたちは一度だって真実を見つけようとしなかった!なぜなら、あんたたちは根本的に、真実なんてどうでもよかったからよ!あんたたちが気にかけているのは、自分自身だけなのよ!」

それは、彼らの存在価値、人間性、そして20年間という歳月そのものを、完全に否定する言葉でした。

祈年の凶行

シャオシャオの言葉は、沈祈年(シェン-チーニエン)の心の、最後の何かを断ち切りました。彼は、怒りに燃える目でシャオシャオに向かうと、その細い首に、力強く手をかけたのです。

【砕かれた7つの約束】48話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、シャオシャオの断罪劇、ここに極まれり!という感じでしたね。もはや彼女の独壇場です。兄弟たちの見苦しい責任転嫁を、次から次へと論破していく様は、悪役ながらも、ある種の爽快感すら覚えました。

特に、「あんたたちはみんな、私の共犯者よ!」というセリフ。これは、まさに真実です。彼らは、自分たちが被害者だと思い込もうとしていますが、実際はシャオシャオの嘘に積極的に加担し、雲舒を傷つけてきた加害者なのです。その事実を突きつけられて、彼らは返す言葉もなかったことでしょう。

そして、最後の「あんたたちの20年間の存在価値は、犬一匹にも劣る」というシャオシャオの言葉。これは、あまりにも強烈で、そしてあまりにも的確な表現でした。忠誠心もなく、真実を見ようともせず、ただ自分の利益だけを考えてきた彼ら。その本質を、彼女は完全に見抜いていたのですね。

彼女の言葉は、まるで鋭いナイフのように、兄弟たちの心をズタズタに切り裂いていきました。特に祈年にとっては、自分自身に向けられた言葉のように聞こえたのかもしれません。だからこその、最後の凶行なのでしょうか。真実を突きつけられ、返す言葉もなく、ただ暴力に訴えるしかできない。彼の弱さと醜さが、最も最悪な形で露呈してしまいました。この先、彼らはどうなってしまうのか。そして、シャオシャオの運命は。息を呑むような展開に、目が離せません。

【砕かれた7つの約束】48話のネタバレまとめ

  • 兄弟たちは、自分たちの罪をシャオシャオになすりつけようとしますが、彼女に「あんたたちは共犯者だ」と痛烈に反論されます。
  • それでも兄弟たちは、「雲舒は自分たちを許してくれるはずだ」という根拠のない自信にしがみつきます。
  • シャオシャオは、「割れた鏡は元に戻らない」と彼らの希望を打ち砕き、「あんたたちの20年間の価値は犬以下だ」と最大級の侮蔑の言葉を浴びせました。
  • 彼女は、兄弟たちが真実を見ようとせず、自分の利益しか考えてこなかった本質を鋭く指摘します。
  • 全ての真実と自分たちの醜さを突きつけられた祈年は、逆上し、シャオシャオの首を絞めるという凶行に及びました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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