【砕かれた7つの約束】5話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 雲舒の毅然とした結婚拒絶に対し、シャオシャオは得意の涙と土下座の演技で兄弟たちの同情を引きました。
- プライドを傷つけられた祈年は、雲舒の態度を「気を引くための駆け引き」と決めつけ、見当違いの非難を続けます。
- 追い詰められた祈年は「シャオシャオをいじめないと約束するなら結婚してやる」という屈辱的な提案をしますが、雲舒はそれを完全に無視。
- 自分の思い通りにならない雲舒に苛立つ祈年の脳裏には、かつて自分を純粋に慕っていた幼い雲舒の姿がよぎるのでした。
- 物語のラスト、乗馬を楽しむ雲舒の前にシャオシャオが現れ、一触即発の雰囲気で幕を閉じました。
【砕かれた7つの約束】第5話をネタバレありでわかりやすく解説する
祈年への想いを完全に断ち切った顧雲舒。第5話では、乗馬クラブを舞台に、祈年による最も残酷な裏切りが描かれます。それは、父が教えた「愛の誓い」を踏みにじる行為でした。そして物語のラスト、雲舒を悲劇が襲います。
乗馬クラブでの静かなる戦い
乗馬クラブに現れたジャン・シャオシャオは、雲舒に対して挑発的な態度を隠しません。 「安心して。祈年さんとちゃんと鞍をつけたら、自分で乗るから」 その言葉とは裏腹に、沈祈年(シェン・チーニエン)はシャオシャオにつきっきりで、甲斐甲斐しく世話を焼いています。その姿を、雲舒は冷たい視線で見つめていました。
シャオシャオはさらに「馬に乗って。私が教えてもらうから」と祈年に甘えます。祈年は、ちらりと雲舒に視線を送ると、わざと聞こえるように「大丈夫。自分でやる」と答え、シャオシャオを馬に乗せるのでした。その一連の行動は、明らかに雲舒に向けられた当てつけでした。
父の教えと残酷な裏切り
祈年は、楽しそうに馬を乗りこなすシャオシャオを見て、彼女が馬から降りる際にこう言います。 「笑笑、俺の膝を踏んで降りてこい」
その言葉を聞いた瞬間、雲舒の表情が凍りつきます。彼女の脳裏に、今は亡き父・顧傑(コ・ケツ)の言葉が鮮やかに蘇るのでした。
それは、まだ彼らが幼かった頃の記憶。父は祈年に、こう教えていました。 「本物の男は、天にも地にもひざまずかない。自分の妻にだけひざまずくものだ」 そして、祈年自身にひざまずかせ、その肩に雲舒を乗せて馬に乗せたのです。 「祈年、覚えておけ。これから雲舒がお前の全てだ。そして雲舒だけがお前を踏みつけていい。他の者は、絶対にダメだ」
父の言葉は、祈年を息子として、そして雲舒の未来の伴侶として認めた、何よりも重い約束でした。その神聖な行為を、祈年はいま、シャオシャオのために、雲舒の目の前でいとも簡単に行ってみせたのです。それは、父との約束、そして雲舒との20年間の歳月を、完全に踏みにじる行為に他なりませんでした。
悲劇の予感、そして落馬
「お母さんが生きていた頃、お父さんの肩を踏んで馬に乗っていた。お父さんの言うとおりだわ。男は愛する女のためにだけ跪く」
雲舒は、父の言葉の意味を噛み締めます。祈年の行動は、彼が愛しているのがシャオシャオであるという、これ以上ない明確な証明でした。悲しみに暮れる暇もなく、彼女は自らを奮い立たせるように馬にまたがります。
しかし、彼女が手綱を握ったその時、悲劇が起こりました。馬が突然暴れだし、雲舒はなすすべもなく地面に叩きつけられてしまったのです。
「祈年…!」
薄れゆく意識の中、彼女が最後に叫んだのは、自分を裏切った男の名前でした。その声は、憎しみか、それともまだ心のどこかに残る微かな想いだったのでしょうか。彼女の悲痛な叫びが、乗馬クラブに響き渡るのでした。
【砕かれた7つの約束】5話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回の第5話は、本当に胸が締め付けられる回でした。特に、お父さんとの回想シーンは涙なしには見られません。「本物の男は妻にだけひざまずく」という言葉、そして祈年に雲舒を託したあのシーンは、父の深い愛情が伝わってきて、本当に感動的でした。
だからこそ、その神聖な約束を祈年がシャオシャオのために破ったシーンは、許しがたい裏切りだと感じました。あれはもう、ただの優しさではありません。雲舒の心を最も深く傷つける方法を知っていて、意図的にやったとしか思えません。シャオシャオの思う壺になっていることにも気づかず、本当に愚かで腹立たしいです。
そして、ラストの落馬シーン。あれは絶対にただの事故ではないでしょう。シャオシャオが何かをしたのか、あるいは別の誰かの差し金か…。雲舒が最後に祈年の名前を叫んだのも、非常に意味深でした。助けを求めたのか、それとも彼への呪詛だったのか。
絶望的な状況に追い込まれた雲舒が、このまま終わるとは思えません。この悲劇が、彼女をさらに強くし、本当の復讐へと駆り立てるきっかけになるのではないでしょうか。次回の展開から目が離せません!
【砕かれた7つの約束】5話のネタバレまとめ
- 乗馬クラブで再会したシャオシャオと祈年は、親密な様子を見せて雲舒を挑発する。
- 祈年は、シャオシャオが馬から降りる際に、自分の膝を踏ませるという行為に出る。
- その行為は、かつて父が「愛する妻(雲舒)にだけ許される神聖な行為」として祈年に教えた、重大な約束を破るものだった。
- 父との約束と20年間の想いを踏みにじられた雲舒は、絶望しながらも自ら馬に乗る。
- しかし、馬が突然暴れだし、雲舒は落馬してしまう。薄れゆく意識の中で、彼女は祈年の名前を叫んだ。
◁前の記事はこちらから

▷次の記事はこちらから



