【砕かれた7つの約束】59話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 雲舒の婚約パーティー当日、祈年は「彼女を他の男に嫁がせるわけにはいかない」と、会場へ乗り込むことを決意します。
- 会場で合流した兄弟たちの間で、雲舒の日記帳と、そして彼女自身を巡る醜い争いが勃発。「俺が彼女を娶る」と言い争います。
- 程軒と陸蕭は、互いの過去の過ち(雲舒への態度、シャオシャオへの傾倒)を罵り合いました。
- 最後に祈年がその場を制圧するように、「今日、顧雲舒を娶るのは、俺だ」と一方的に宣言し、兄弟たちは驚愕します。
【砕かれた7つの約束】第59話をネタバレありでわかりやすく解説する
「今日、顧雲舒(コ・ウンス)を娶るのは、俺だ」——あまりにも傲慢な宣言で、兄弟間の争いを制圧した沈祈年(シェン-チーニエン)。第59話は、その揺るぎない(ように見えた)自信に対する兄弟たちからの痛烈な反論と、彼が用意した最後の切り札、そしてその全てが無に帰す、あまりにも残酷な現実が描かれる、最終決戦(?)前夜の物語です。
最後の砦? 揺るぎない自信と兄弟の反論
他の兄弟たちをねじ伏せた祈年は、絶対的な自信と共に言い放ちます。 「お前たちも心の中では分かっているはずだ。顧雲舒が一番好きなのは俺だ。この20年間、彼女が心の中で一番気に掛けていたのも、俺だ」
それは、日記を読んだ後悔の念すらも吹き飛ばすかのような、彼の傲慢さの根源とも言える確信でした。しかし、その言葉に、もはや黙って従う兄弟たちではありませんでした。
傷つけた罪、等しくなったチャンス
最初に反論の声を上げたのは、陸蕭(ルー・シャオ)でした。 「そうだな。彼女が一番好きなのはお前だ。だから、彼女を一番深く傷つけたのもお前だ。彼女を一番失望させたのも、お前だ!」
その言葉は、祈年が決して目を背けることのできない、紛れもない真実でした。程軒(チョン・シュエン)も続きます。 「その通りだ。7日前なら、俺たちは確かにお前に敵わなかっただろう。だが今は、雲舒はお前に完全に傷つけられた。今、俺たち7人のチャンスは平等だ。今日、雲舒が誰を選ぶかは、まだ分からないぞ」
日記を読み、自らの罪と向き合った彼らは、もはや祈年を特別な存在とは見ていませんでした。雲舒の心が離れた今、スタートラインは全員同じだと主張したのです。
遅すぎた愛の告白とプロポーズの決意
しかし、兄弟たちの反論を受けてもなお、祈年の決意は揺らぎませんでした。彼は、まるでこれから戦場に向かう兵士のように、静かに、しかし力強く宣言します。
「いいだろう。お前たちは残ってもいい。だが、覚悟しておけ。一目雲舒に会ったら、俺は直接彼女に伝える。俺は彼女を愛している。残りの人生をかけて彼女を守ると」
そして、彼はポケットから小さな箱を取り出しました。中には、婚約指輪が輝いています。 「ずるいぞ!」「あらゆる手段を使って、彼女を手に入れようとして!」と騒ぐ兄弟たちを尻目に、祈年は指輪を見つめ、決意を固めます。
「この指輪は、俺が雲舒にずっと渡せていなかったものだ。結婚したら、俺は無条件に彼女を大切にする。雲舒は今日、必ず俺を選ぶ」
その姿は、悲壮な覚悟というよりも、現実が見えていない男の、最後の悪あがきのように映りました。
目の前で交わされる誓いのキス、砕け散る指輪
固い決意(と思い込み)を胸に、祈年が婚約パーティーの会場へと足を踏み入れた、まさにその瞬間。彼の目に飛び込んできたのは、悪夢のような、しかし紛れもない現実でした。
ステージの上では、純白のドレスに身を包んだ雲舒と、タキシード姿の謝謹(シャ・キン)が、幸せそうに向き合っています。そして、司会者の声が響き渡りました。 「新郎に、私たちの最も美しい新婦にキスをしていただきましょう!」
祈年と、後から追ってきた兄弟たちが見つめる前で、雲舒と謝謹は、愛おしそうに、そして深く、誓いのキスを交わします。
その光景を目にした瞬間、祈年の手から、力なく指輪のケースが滑り落ちました。カラン、と乾いた音を立てて床に転がる小さな箱。それは、彼が用意した未来への切符が、彼の傲慢さが、そして彼の20年間という歳月そのものが、木っ端微塵に砕け散った音でした。
【砕かれた7つの約束】59話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、祈年の最後の悪あがきと、その完全なる敗北が描かれた、まさに最高の「ざまぁみろ」回でした!兄弟たちの反論、よく言った!と拍手を送りたくなりましたね。「一番傷つけたのもお前だ!」という陸蕭の言葉は、まさに正論。祈年の自信過剰な鼻っ柱を、見事にへし折ってくれました。
そして、祈年の「俺は彼女を愛している」宣言と、指輪の登場。あまりにも遅すぎますよね。しかも、その決意の根底にあるのが、結局は「彼女は俺を選ぶはずだ」という傲慢な思い込みなのだから、救いようがありません。彼が指輪を見つめながら決意を固める姿は、悲壮感よりも滑稽さの方が強く感じられました。
だからこそ、最後のキスシーンの衝撃が、より一層際立ちます。祈年が会場に足を踏み入れた、まさにその瞬間に誓いのキス!このタイミング、完璧すぎます!神様は、本当に残酷な演出をしますね(笑)。彼が用意した指輪が、彼の希望と共に床に砕け散るシーンは、まさに因果応報。これ以上ないほどのカタルシスを感じました。
愛ではなく執着に囚われ、現実を見ようとしなかった男の末路。それは、あまりにも惨めで、そしてあまりにも当然の結末だったのかもしれません。彼がこの絶望から何を学び、どう生きていくのか。それとも、まだ諦めずに何かをしでかすのか。物語の結末に向けて、目が離せません。
【砕かれた7つの約束】59話のネタバレまとめ
- 祈年は「雲舒が一番好きなのは俺だ」と、婚約パーティー会場へ乗り込む決意を固めますが、陸蕭と程軒から「一番彼女を傷つけたのもお前だ」「今のチャンスは平等だ」と痛烈な反論を受けます。
- しかし祈年は、「彼女を愛している。残りの人生をかけて守る」と宣言し、事前に用意していた婚約指輪を取り出します。
- 兄弟たちとの言い争いを制し、祈年は「雲舒は必ず俺を選ぶ」という確信と共に、一人会場へと向かいました。
- しかし、会場に足を踏み入れた彼が目にしたのは、ステージ上で雲舒と謝謹が幸せそうに誓いのキスを交わす光景でした。
- あまりにも残酷な現実を目の当たりにした祈年は、衝撃のあまり、手に持っていた指輪を床に落としてしまいます。
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