【私が選ぶ理想の結婚】2話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 主人公のはるひは、交際6年になる婚約者・尚孝の浮気現場を目撃してしまいます。
- 大きなショックを受け、帰りの電車内で気分が悪くなり倒れてしまいました。
- そこに偶然居合わせた会社の同僚、間宮樹に助けられます。
【私が選ぶ理想の結婚】第2話をネタバレありでわかりやすく解説する
第1話の衝撃的なラストから続く第2話。はるひを助けた謎のイケメン同僚・間宮樹の正体や、はるひが経験した悲しいプロポーズの真相が明らかになります。物語が大きく動き出す、見逃せない展開を徹底解説します。
絵に描いたようなハイスペック男子・間宮樹
物語は、はるひを助けた男性、間宮樹(みやま いつき)の紹介から始まります 。彼は営業部のエースで、社内の女性たちからは「芸能人みたい…」と熱い視線を浴びる存在です 。それもそのはず、彼はシンガポール支店から異動してきたばかりの29歳独身 。さらに、社長の甥っ子で、MBAを取得したバイリンガルという、まさに「絵に描いたようなハイスペ男子」なのでした 。
営業部への異動と親友・香住
場面は少し遡り、はるひが営業部へ異動してきた日の回想シーンになります。急成長する営業部では、エースの間宮が次々と大型契約を決めてくるため事務処理が追いつかず、一般事務だったはるひが応援として配属されたのです 。
「待ってたよー!」と両手を広げて彼女を迎えてくれたのは、はるひを営業部に引き入れた張本人であり、親友の香住(かすみ)です 。彼女の存在は、はるひにとって心強い味方であることがうかがえます。
まぶしすぎる第一印象と小さな勘違い
香住に促され、はるひは間宮に挨拶をします。しかし、間宮の圧倒的なオーラを前に「思わず後ずさりしちゃうビジュね…」と感じ、そのまぶしさに目がチカチカしてしまうほどでした 。
この時、間宮ははるひのことを、以前一度だけ仕事で会った「M興産」の担当者だと勘違いしていました 。この小さな勘違いが、後に二人の距離を縮めるきっかけとなっていきます。
駅の帰り道で見せた、彼の優しさ
時間は現在に戻り、駅の救護室で休んだ後、はるひは一人で帰路につこうとします 。すると、そこへ「お疲れ様です」と爽やかに間宮が現れました 。彼は、親友の香住(旧姓三浦)がはるひのことを部長に強く推薦していた話をしながら、彼女の名前をしっかりと覚えてくれていたのです 。そして、はるひが気づいていなかったコートの汚れを、「それより野間口さん」と優しく教えてくれるのでした 。
「できる男」が語る意外な本音
間宮は、汚れてしまったはるひのコートを洗うために、何も言わずにタオルまで買ってきてくれます 。そのスマートな行動力に、はるひが「本当 尊敬します」と感謝を伝えると、彼は意外な言葉を口にしました 。
「僕なんかしばらくぼんやり見ていたくらいだし」「私はそんなにできた人間じゃない」と、完璧に見える自分の姿を否定します 。彼の謙虚な姿勢に、はるひも「私が間宮さんの立場なら誰かがなんとかするだろうってぼんやり見ていただけだと思いますよ」と正直な気持ちを打ち明けます 。すると間宮は、「野間口さんって正直者ですよね」と、楽しそうに微笑むのでした 。
ハイスペックの鎧の下にある素顔
間宮はさらに、自分を大きく見せようと必死で、いつかメッキが剥がれるのではないかと日々怯えている、という弱さまで見せます 。
そして、はるひに対しても「さっきだって目の前で吐かれて服も汚されて」「本音を言うと最悪な気分だったし」と、驚くほどストレートな本音を語ります 。しかし、そんな彼の裏表のない姿に、はるひは「こうやってフォローができる彼のほうがよっぽどできた人間だよ」と、彼の人間的な魅力に気づかされるのでした 。
汚れと共に蘇る、空虚なプロポーズの記憶
間宮に促され、お手洗いでコートの汚れを落とそうとするはるひ 。しかし、染み付いた汚れはなかなか落ちません 。そのコートは、他でもない「尚孝からの初めての誕生日プレゼント」だったのです 。
その瞬間、彼女の脳裏に、あのプロポーズの日の悲しい記憶が鮮明に蘇ります。 2週間前、はるひは34歳の誕生日を迎えました 。しかし尚孝は、その日を完全に忘れていたのです 。お祝いの言葉すら催促してやっと出てくる始末で、結局「近所のラーメン屋さんにでも行こうか?」という提案をされます 。
「大事にされている実感があればきっと なんだって良かった」はずなのに、彼の態度からは愛情が感じられず、はるひは「一緒にいても空しい」という気持ちを抑えきれませんでした 。
年齢への焦りもあり、「このままずるずる付き合うなら別れ」を覚悟したはるひは、彼を試すように「じゃあ 結婚して」と自ら切り出してしまいます 。尚孝はしぶしぶそれを承諾 。それは、心から喜ぶことのできない、「無理やり言わせたようなイレギュラーなプロポーズ」だったのでした 。
修羅場の幕開け、最悪のタイミングでの再会
お手洗いから出ると、驚いたことに帰ったはずの間宮が待っていました 。涙が止まらないはるひの様子を見て、彼は黙って「タクシーで送ります」と申し出ます 。
マンションに到着し、はるひが借りたコートとハンカチを返すために「ちょっと待っていて もらえますか」と頼んだ、まさにその時でした 。エントランスから、婚約者であるはずの尚孝が姿を現したのです 。彼の視線は、間宮と共にいるはるひの姿を、確かに捉えていました。最悪のタイミングでの鉢合わせという、絶望的な状況で物語は次へと続きます。
【私が選ぶ理想の結婚】2話を読んだ感想(ネタバレあり)
第2話は、間宮という男性のキャラクターが深く掘り下げられると共に、はるひが受けたプロポーズの悲しい背景が明かされ、非常に見ごたえのある回でした。 完璧に見えた間宮が、実は人間らしい弱さやコンプレックスを抱えていることを知り、一気に彼への親近感が湧きました。彼の正直さは、上辺だけでなく人の内面をしっかりと見つめる誠実さの表れのように感じられ、とても魅力的です。
一方で、はるひのプロポーズの回想シーンは、読んでいて胸が苦しくなるほどでした。愛されている実感が欲しいのに、誕生日すら忘れられてしまう。その空虚さの中で、自ら結婚を切り出すしかなかった彼女の焦りや悲しみが痛いほど伝わってきます。尚孝にとってあのプロポーズは、はるひが言うように「その場を収めるための言葉だったのかもしれない」と思わざるを得ません 。
そしてラスト、尚孝と間宮が鉢合わせするシーンは、まさに息を呑む展開でした。この修羅場を、はるひはどのように乗り越えるのでしょうか。彼女が本当の「理想の結婚」を見つけるための、大きな試練が始まったのだと感じさせられます。
【私が選ぶ理想の結婚】2話のネタバレまとめ
- はるひを助けた同僚の間宮樹は、社長の甥でMBA取得済みというハイスペック男子だが、気さくで正直な一面も持っていることが判明します 。
- はるひが尚孝から受けたプロポーズは、誕生日を忘れられた彼女が、寂しさのあまり半ば無理やり言わせたような空虚なものでした 。
- 間宮に家まで送ってもらったところ、帰宅した婚約者の尚孝と鉢合わせしてしまい、最悪の状況で次回へと続きます 。
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