【私の夫と結婚して】19話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

【私の夫と結婚して】第19話をネタバレありで簡単に解説する
富田課長という大きな障害を排除した美紗。しかし、彼女の復讐計画は休むことなく次のステージへと進みます。第19話では、失脚した課長にすり寄っていた麗奈の次なる一手と、美紗の計画の全貌、そして彼女を巡る恋模様が大きく動き出す、見どころ満載の展開が待っていました。
ヒーローの失脚、そして新たな標的
パワハラを繰り返した富田課長が停職処分を受けたことで、オフィス内の空気は一変します 。彼に色目を使っていた麗奈は、途端に周囲から「出世ルートから外れたから捨てた」と噂されるようになり、冷ややかな視線を浴びるのでした 。プライドを傷つけられた麗奈は、もはや課長に利用価値はないと判断します 。
そして彼女は、正社員になるための新たなターゲットとして、冷静沈着な上司、
鈴木部長に狙いを定めます 。彼女の頭の中は、「やっぱり男を落とすことほど簡単なことはないわ!」という、自信に満ちた計算でいっぱいでした 。
全ては計画通り、オフィスに訪れた新体制
鈴木部長が戻ったオフィスでは、事後処理が着々と進められていました。
立て直されるプロジェクト
まず部長は、富田課長が横取りしたハラール食品のプロジェクトを全面的に中断させ、本来の発案者である鈴木未来の元に戻すことを宣言します 。企画自体の競争力は認めており、改めて方向性を練り直して進めるよう指示が出されました 。
同時に、課長のせいで延期されていた住吉さんのプロジェクトも、正式に再開されることになります 。仲間たちの努力が正当に評価される体制が整い、美紗の計画は着実に実を結んでいました。
予期せぬ人事異動
しかし、ここで美紗にとって予想外の事態が発生します。富田課長の補充メンバーとして、開発部から高石衛という男性が主任として異動してきたのです 。美紗の記憶では、この時期に異動してくるのは麗奈のはずでした 。自分の知らない未来のピースがはめ込まれたことに、彼女は戸惑いを隠せません。
明かされる「沈没作戦」の舞台裏
後日、美紗は同僚の未来と共に、例のカフェを訪れます 。そこで未来は、美紗にずっと聞きたかった疑問をぶつけます。「もしかして、富田課長に渡したプロジェクトが問題を起こすって、最初から知ってたんですか?」 。
美紗は笑顔でごまかしますが 、もちろん全て知っていました。彼女の脳裏には、前の人生の記憶が鮮明に焼き付いています。それは、U&Kが出遅れたことで株価が暴落し、
友也が大損して怒っていたという苦い思い出でした 。競合である「○○○○○食品がインスタントハラール食品を発売する」という未来の情報を、美紗は課長を社会的に抹殺するための完璧な罠として利用したのです 。最低の夫の失敗の記憶が、最高の復讐の武器に変わった瞬間でした。
予期せぬ恋のトライアングル
美紗たちの復讐劇の裏で、新たな恋の矢印も複雑に交差し始めます。
計算の女と、純情な男
麗奈は、計画通り鈴木部長を誘惑しようと試みます。給湯室で二人きりになると、ジュースを注いで渡す際にわざとグラスを落として割り、指を切って同情を引こうとしました 。しかし、部長の反応は彼女の想像を絶するものでした。彼は「
絆創膏は引き出しにあります」と事実を告げると、「床がべたべたしないように拭いておいてください」と冷たく言い放ち、その場を去ってしまいます 。
その冷酷な仕打ちに呆然とする麗奈。そこへ、物音を聞きつけた友也が駆けつけます 。彼は麗奈の指の血を見るなり、「うわっすごく血が出てる!」と大騒ぎ 。麗奈が求めていた「普通の男の反応」を、彼は忠実に示してくれたのです 。
部長の決意と、突然の誘い
この一部始終を遠くから見ていた鈴木部長は、「…相変わらずクズだな」と友也への嫌悪感を募らせます 。そして、何も知らない美紗が彼と付き合い続けることに、これ以上ないほどの怒りと葛藤を覚えていました 。
一方、カフェでは初恋の相手・田辺が作った絶品マフィンに未来が感動し、二人はすっかり打ち解けていました 。その光景を見た部長は、美紗が給湯室へ向かおうとするのを咄嗟に引き止めます 。そして、ためらいながらも、決意を秘めた表情でこう切り出しました。
「よければ今日私と…食事に行きませんか?どうしても…話したいことがあるんです」
彼の突然の誘いは、美紗たちの関係、そして物語全体を新たなステージへと進ませる、大きな一石を投じることになるのです。
まとめ【私の夫と結婚して】19話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回の19話は、痛快な展開と、もどかしい恋模様の緩急が絶妙で、一気に引き込まれました。麗奈が自信満々で仕掛けた色仕掛けが、鈴木部長に全く通用せず、逆に冷たくあしらわれるシーンは、読んでいて最高に気持ちが良かったです。彼女のプライドが打ち砕かれる様は、これまでの鬱憤を晴らしてくれる名場面でした。
そして、美紗の策略家としてのレベルの高さには、改めて舌を巻きます。過去の人生で夫が招いた株の失敗という、自分にとって最も忌まわしい記憶の一つを、完璧な復讐のシナリオに昇華させてしまう。その強かさと頭のキレには、もはや感服しかありません。彼女の戦いが、単なる感情的なものではなく、緻密な計算に基づいた知能戦であることがよく分かりました。
また、登場人物たちの恋模様が複雑に絡み合い、物語に一層の深みが出てきました。麗奈の誘惑を冷静に見つめる部長の「クズだな」という一言や、美紗のために何か行動を起こそうと葛藤する姿には、彼の誠実さと不器用な優しさが表れていて、応援せずにはいられません。ラストの勇気を振り絞ったような食事の誘いには、思わず胸がときめいてしまいました。彼が美紗に「どうしても話したいこと」とは一体何なのか。復讐の行方と共に、彼らの関係の進展からも目が離せません。
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