【私の夫と結婚して】23話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

【私の夫と結婚して】第23話をネタバレありで簡単に解説する
自らの手で運命の舵を取り、ついに敵の本丸である婚約者の両親との顔合わせに臨んだ美紗。第23話は、過去の人生で受けた屈辱を何倍にもして返す、まさに痛快無比の逆転劇が描かれます。そして、一つの復讐が終わりを迎える裏で、嫉妒に狂った麗奈が新たな悪意を始動させる、息もつかせぬ展開が待ち受けていました。
繰り返される屈辱、しかし反撃の準備は整った
高級料亭で友也の両親と対面した美紗。友也の母は、前の人生と全く同じように、「慎ましやかなお嬢さんだと聞いてたんだけど…」と、美紗の派手な出で立ちに探りを入れるような言葉で口火を切ります 。
しかし、目の前にいるのはもう、ただ怯えていた過去の彼女ではありません。美紗は怯むことなく、「友也さんが新作が出たからって買ってくれたんです」と、彼からのプレゼントであることを堂々とアピール 。相手の価値観を逆手に取り、自分がいかに友也に愛されているかを、余裕の笑みで印象付けるのでした。
「仕事は辞めます」宣戦布告の爆弾発言
姑からの「家事はできるのか」「友也は炊きたてのご飯しか食べない」といった、時代錯誤な嫁いびりは続きます 。これに対し、美紗は「私が責任をもって朝夕しっかりと食事を作って、残業の時はお弁当も持たせます」と、完璧な嫁を演じきります 。そして、会話の流れの中で、彼女はこの日のために用意した最大の爆弾を投下します。
「お義母様、私仕事なんてしませんよ〜。友也さんが結婚したらすぐに仕事はやめていいって言ってくれたんです」
この一言が、両親の価値観を根底から揺さぶり、場の空気を一変させることになるのです。
勃発する舌戦!姑との直接対決
美紗の発言に、友也の母は激しく動揺します。「友也が稼いだ金で遊んで暮らすつもりなの?」と、本性をむき出しにして美紗を非難 。さらに父は、「代々続く平野家を途絶えさせる気か?」と激昂します 。
ここから、美紗による冷静沈着な反撃が始まります。「娘は嫁ぎ先の家の人間になるんだ」と古臭い観念を押し付ける母に 、美紗はついに最後の一撃を放ちました。彼女は、目の前の女を「お義母様」と呼ぶのをやめ、冷たく言い放ちます。
「おばさん」
「たった今、私はこの結婚はしないことにしたんです。だったら『お義母様』じゃなくて、ただの『おばさん』でしょ?」 。美紗のこの痛烈な一言に、両親は言葉を失い、怒りに震えるしかありませんでした。
絶好のタイミングで現れた「理想の嫁候補」
美紗が颯爽と料亭を後にした、まさにその時。入れ替わるようにして、店の前に一台の車が停まります。降りてきたのは、もちろん麗奈でした 。
中では、カンカンに怒った母親が友也に「今すぐ別れなさい!」とヒステリックに叫んでいます 。そこへ、麗奈が「偶然ですね!」と完璧なタイミングで登場 。彼女は、「友也さんがかっこいいのはお母さん似だからだったんですね」「わたし、料理が趣味なんです」と、立て続けに母の心を鷲掴みにする言葉を並べ、あっという間にその場を掌握します 。
その愛嬌と家庭的な一面に、両親はすっかり心を奪われ 、父に至っては、「さっきの娘よりはマシだな」とまで言い出す始末 。美紗が完璧にお膳立てした舞台の上で、麗奈は新たな「嫁候補」として、温かく迎え入れられるのでした 。
それぞれの思惑、すれ違う一夜
用済みと切り捨てられる麗奈
しかし、麗奈の計画もまた、脆くも崩れ去ります。顔合わせの騒動の後、友也はホテルで麗奈に冷たく別れを告げました 。結婚の破談は一時的なものだと信じる彼は、「付き合ってもいないのに別れるも何もないだろう?」「ちょっと遊んだだけさ」と、麗奈を無慈悲に切り捨てます 。
復讐の第二幕、麗奈の新たな悪だくみ
用済みとされた麗奈は、怒りと屈辱に震えます。「何が何でも結婚は美紗とするってこと…?」「絶対にそうはさせない」と、彼女は美紗への逆恨みを募らせ、新たな復讐を企むのでした 。
その頃、美紗は同級生の遥から、麗奈が同窓会で美紗をいじめていた伊丹くんの連絡先を尋ねてきたという、不穏な情報を得ます 。麗奈が次なる厄介事を仕掛けようとしていることを察知した美紗は、先手を打つため、ある人物の元へと向かいます。
「私のために…いくらでも」- 最強の協力者、再び
美紗が助けを求めた相手は、もちろん鈴木部長でした。彼女は、ためらいながらも「この間みたいにもう一度だけ…利用させてもらってもいいですか?」と、彼に協力を求めます 。
すると部長は、柔らかな笑みを浮かべて、こう答えるのでした。
「神戸さんのためなら…いくらでも」
彼の力強い言葉は、美紗の新たな戦いを支える、何よりの支えとなるのです。
まとめ【私の夫と結婚して】23話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回の23話は、前半の痛快な復讐劇と、後半の不穏なサスペンス展開が目まぐるしく入れ替わる、非常に密度の濃い回でした。
前半の顔合わせシーンは、まさに圧巻の一言。過去のトラウマの象徴であった姑を、美紗が圧倒的な存在感とロジックで完膚なきまでに叩きのめす姿は、これまでの物語の中でも屈指のカタルシスでした。特に、姑を「おばさん」と呼んだ瞬間は、彼女が完全に過去の自分と決別したことを示す、最高のシーンだったと思います。
その一方で、後半の展開には新たな恐怖を感じました。友也に切り捨てられ、逆上した麗奈が、今度は高校時代のいじめっ子を巻き込んで、美紗を陥れようとする。彼女の執念深さと行動力には、もはやサイコパス的な恐ろしさすら覚えます。
しかし、そんな絶望的な状況の中でも、鈴木部長の存在が大きな光となっています。美紗からの「利用させてください」という悲痛な願いに対し、「神戸さんのためなら…いくらでも」と即答する彼の器の大きさと、深い愛情には、心を鷲掴みにされました。彼こそが、この物語における真のヒーローであり、最高のパートナーだと改めて確信しました。
一つの復讐を終えたかと思えば、間髪入れずに次の悪意が忍び寄る。そして、それを支える確かな愛情もある。ハラハラとドキドキが止まらない、見事な構成の一話でした。
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