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【私の夫と結婚して】30話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

ずっちー

【私の夫と結婚して】第30話をネタバレありで簡単に解説する

前回のラストで、最高の姿で結婚式に現れ、完璧な復讐を遂げた美紗。第30話では、その結婚式を舞台に、さらなる地獄絵図が繰り広げられます。美紗が仕込んだ第二、第三の刺客が、何も知らない麗奈と友也に襲いかかり、彼らの晴れ舞台は阿鼻叫喚の渦に。美紗の周到な計画が完璧に結実する、まさに痛快な回です。

美しき復讐者、動揺する裏切り者たち

友也の友人が見た「真実」

美紗と鈴木部長が祝福に訪れると、友也の友人である井村が、美紗のあまりの美しさに目を奪われ声をかけます 。彼が、美紗が友也の元カノだと知ると、事態は一変します。

友也は井村に、美紗のことを「地味で冴えない女」だと伝えていました 。しかし、目の前の美紗の姿は、その説明とは全く異なります。井村は「あんな良い女捨ててなんで…」「とられるのが怖くて会わせなかったのか!」と友也を激しく問い詰めました 。友人の裏切りにも似た言葉に、友也は悔しさで顔を歪めるしかありません。

「お前はもともと俺の女なのに!」

一人になった友也は、美しくなった美紗への未練と、彼女を失ったことへの後悔を爆発させます。彼は「お前はもともと俺の女なのに!!」と、心の中で醜い独占欲を叫びました 。そして、「くそっ もったいない!!」と、自らの愚かな選択に打ち震えるのでした 。

孤独な花嫁と、仕組まれた再会

ブライズルームでの直接対決

鈴木部長に促され、美紗は一人、麗奈がいるブライズルーム(新婦の控室)へと向かいます。そこには、誰からも祝福されず、人形のようにうつむいて座る、孤独な花嫁の姿がありました

美紗の姿を認めた麗奈は、「自分が新婦にでもなったつもり?ずいぶんとめかしこんで!」と、嫉妬と敵意をむき出しにします 。しかし、美紗は余裕の笑みで「うん、ドレスすごく似合ってるわ」と返します 。そして、こう続けました。

「友也さんのお母さんが勝手に選んだそのドレスを…今度はあんたが着てるのね

それは、かつて自分がたどった不幸な運命を、今度は麗奈がなぞっているという、残酷な事実を突きつける言葉でした。

初恋の相手、田辺の登場

ブライズルームを出た美紗を待っていたのは、初恋の相手である田辺悠斗でした 。彼は、美紗が友也と麗奈の結婚式に出席することを知り、彼女が気落ちしているのではないかと心配して駆けつけてくれたのです 。美紗は、彼の優しさに感謝しつつも、「もう気にしてないわ」と、過去を乗り越えた強さを見せました

地獄の結婚式、現れた最悪の刺客

「夜遊び友達です!」招かれざる客の乱入

田辺は、高校時代の友人である三田たちも、この結婚式に来ていることを美紗に告げます 。彼女たちこそ、麗奈の嘘を信じ、高校時代に美紗をいじめていた張本人たち。そして、最悪の刺客でした。

三田たちは、まるでクラブにでも行くかのような、露出度の高い派手な服装で式場に乱入します 。そして、カメラマンから「新婦のご友人ですか?」と尋ねられると、大声でこう答えたのです。

「そうで〜す! しかもただの友達じゃなくて夜遊び友達です!

暴露される麗奈の嘘と過去

この一言で、会場の空気は一変します。三田たちは、さらに「そうそうクラブ友達です!」「毎晩踊って男引っかけて!」と、麗奈の素行の悪さを匂わせる嘘をまき散らし、親族たちをドン引きさせました 。この地獄絵図に、友也は「麗奈の奴…いくら友達がいないからって!あんな奴ら呼びやがって…!」と、麗奈への不信感と怒りを募らせます 。

ブーケトスと最後の言葉

式は、クライマックスのブーケトスへと進みます。麗奈は、美紗への憎しみを込めて「ブーケトスなんてどうでもいいから顔面に投げつけてやりたいわ!」と心の中で毒づきました

しかし、麗奈が投げたブーケは、まるで吸い寄せられるかのように、美紗の手に見事に収まります 。ブーケを手に、幸せそうに微笑む美紗 。その姿を見て、友也は再び彼女に見とれてしまいます

そして、いじめの首謀者であった三田が、呆然とする麗奈に近づき、耳元でとどめの一言を囁きました。

友達が捨てたゴミを拾えておめでとう!

それは、麗奈が美紗の「お下がり」であるという、最大の侮辱の言葉。全てを失った麗奈は、友也との誓いのキスを交わしながら、「わたしが奪ったのよ」「わたしが勝ったの!」と、空しい勝利宣言を心の中で繰り返すしかないのでした

まとめ【私の夫と結婚して】30話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回の第30話は、これまでの鬱憤を全て晴らしてくれる、まさに復讐劇のクライマックスと呼ぶにふさわしい、最高に痛快な回でした。美紗の周到な計画が面白いように決まり、裏切り者たちが自滅していく様は、読んでいて何度もガッツポーズをしてしまいました。

特に、美紗が送り込んだ刺客である、高校時代の友人たちの活躍ぶりには度肝を抜かれました。「夜遊び友達です!」というパワーワード一発で、厳かな結婚式の雰囲気をぶち壊し、麗奈の化けの皮を剥いでいくシーンは、見事としか言いようがありません。「毒をもって毒を制す」を地で行くような、最高の展開でした。

そして、最後のブーケトスからの、「友達が捨てたゴミを拾えておめでとう!」という、三田からの強烈な一撃。この言葉が、この結婚の本質を全て物語っています。自分が勝利したと思い込んでいる麗奈が、実は美紗が捨てた「ゴミ」を拾っただけという残酷な真実。これ以上ないほどの皮肉と屈辱であり、彼女の空虚な勝利宣言が、より一層哀れに響きました。

美紗が、もはや過去の恋愛に囚われることなく、田辺くんに対しても毅然とした態度で接していたことにも、彼女の精神的な成長を感じて胸が熱くなります。復讐は一つの頂点を迎えましたが、物語はまだ終わりません。友也が無精子症であるという最大の爆弾を抱えたまま、この地獄の結婚生活はどこへ向かうのでしょうか。美紗の本当の幸せ探しと、裏切り者たちのさらなる転落劇から、ますます目が離せません。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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